光工場の製剤技術グループで、包装設計の担当をしています。
製剤技術部門は、医薬品の原薬を固形剤や注射剤など使用しやすい剤型に製剤化し、PTPシート(Press Through Packageの略。錠剤やカプセルがプラスチックやアルミなどで1錠ずつに分けて包装されており、服用する際に指で押し出して取り出すタイプの形態です。)やバイアルなどへ充てんする工程や、ラベル貼付・箱詰めなどをする包装工程に至るまでの一連の工程が担当領域となります。私はその中の包装設計のパートを担当していて、新製品が出るときに、研究所から工場への橋渡し役として工場へ技術移管したり、既存ラインの技術サポートをしたりするのが主な業務です。また、製造を請け負っていただいている企業へ、製造条件の検討が必要になった場合などに技術指導を行うこともあります。
保存性や安全性はもちろん、医療関係者の方々がスムーズに調剤業務を行えるように、箱の開けやすさや廃棄のしやすさを考慮するだけでなく、一方で工場としてコストや生産効率も考慮しながら医薬品の包装設計に当たっています。
医薬品製造の現場は、すべてがチームワークです。朝の挨拶に始まり、お互いに声を掛け合うことがとても大切な職場です。そのため、元気よく快活にコミュニケーションをとることが出来る人が望ましいと思います。また、医薬品の製造ラインを立ち上げるということは年単位で時間を費やす仕事です。私が担当したプロジェクトの中には、開始から終了まで3年もの歳月を要したプロジェクトもありました。その過程では、当然いくつもの困難がありましたし、「あともう少し!」というところで予期せぬトラブルに見舞われたケースも少なくありませんでした。私たちの仕事は患者さんの体内に入る医薬品を作るという、生命に直結する仕事ですので、少しの妥協や見落としも許されません。強い使命感をもって、どんな困難でも諦めず取り組める方と一緒に働きたいですね。
MESSAGE
就職活動では、結果が出なくて悩むこともあると思います。でも、諦めずに努力すれば必ず良い成果が出ます。そして、そのマインドは仕事にも活きるものだと思います。自分に自信を持って、就職活動を頑張ってください!