日本では高齢化が進み、地域ごとの医療の格差や医療費の増大が懸念され、また、生活習慣の変化による様々な疾病の増加が指摘されています。このような社会環境の変化は新しい医療体制の構築を促しました。これまでは独立した病院や診療所がそれぞれの特性を活かして機能してきましたが、これからは病院、診療所、地域にある医療連携推進法人、そして自治体が連携した地域医療・地域包括ケア体制が構築されていきます。
また、当社が提供する製品が生活習慣病・神経精神疾患・オンコロジー・ワクチンなど、広い領域に拡がったことから、治療提案、サイエンスベースの情報提供に、より専門的で高度な知識とスキルが求められています。こうした状況に対応するため、疾患領域ごとに医薬品の情報活動を行う体制に移行しています。
未来につながる新しい医療体制の構築を支援し、より多くの患者さんや医療関係者の方々に革新的な医薬品を継続してお届けできるよう変革を続けています。
タケダは、薬価制度の抜本的な改革や地域包括ケアシステムの導入など日本の医療環境が変化する中で、プライマリー領域の情報活動を効率化しながら、同時に専門性の高い革新的な医薬品(スペシャルティ製品)の基盤整備を進めていきます。
また、今後も幅広い医薬品を提供することで患者さんの治療やQOL(Quality of Life)の向上に貢献できるよう、社会から信頼される、製薬業界におけるベスト・イン・クラスの企業を目指し、持続的成長を実現していきます。