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光工場は医薬品製造の全てが凝縮された”リトルシティ”

2011年入社 製剤技術 グローバル製薬サプライ、日本・アジア製剤技術部 光製剤技術グループ 2016年8月現在 グローバル製薬サプライ 日本・アジア付(天津武田出向)(左)
(取材当時)
2010年入社 ワクチン製造 グローバルワクチンビジネスユニット、プロダクト&インダストリアルオペレーション、アジア・ジャパンオペレーション、バイオ製造部 ワクチン製造第二グループ(中)
(取材当時)
2013年入社 製薬 グローバル製薬サプライ、日本・アジア光工場API技術部、API第二技術グループ(右)


1946年の設立以来、常に先端技術を取り入れ進化し続けてきた光工場。グローバル生産体制の中核を担う光工場での、日々の業務ややりがいについて、技術職3者の対談を通してご紹介いたします。
※2016年3月1日時点の内容です


技術職の仕事とは?

実験・検討に加え、コミュニケーションが重要な仕事。

製剤技術私は製剤技術部で技術移管の仕事をしています。担当はパッケージやラベルなどの包装設計です。新製品が出るときに、研究所から工場への橋渡し役として工場へ技術移管するのが主な業務です。それに加え、既存ラインの技術サポートもやっています。


製薬私も同じ技術移管の仕事です。新しい医薬品ができるときに、研究所の実験機規模で行っていた製造をスケールアップし、工場の大きな釜で行う際、新しい設備の導入やプロセスの改善を検討する業務を担当しています。導入後、工場としていかに生産効率を上げるかなどの改善・検討も行っています。

ワクチン製造私はインフルエンザワクチンの製造技術を担当しています。入社2年目のときに海外からの技術移管の製造設備部門を担当し、そのまま技術担当者として現場に残って、変更・改善の活動を行っています。
製剤技術とAPI技術のお2人とは、業務で一緒になったことはまだありませんね。特に私の所属するワクチン部門は、他の部門と異なり研究から製造までが部内で完結していますので。例外として、ワクチンの原薬を作ったあとの充填・包装の工程は、グローバル製薬サプライの製剤部門に引き継ぐ形になりますよね。


製剤技術はい。ワクチン部門から受け取った原薬を製剤化し、バイアルやシリンジに充填するのも製造部門の仕事になります。私の部署は、社内の様々な部署や資材メーカーなどとのやりとりが多いです。私は包装設計を担当しているため、普段なかなか原薬担当の方と接する機会がなく、ごくまれに実験器具をお借りしに伺うくらいでしょうか(笑)。ワクチンチームは手を動かして実験されている方が多いですよね?

ワクチン製造そうですね。製造に関わるパラメーターを決める実験をする方や、製造されたものをテストする試験技術に関わる方、基礎検討する方たち。私の所属部署は担当する工程は各々違いますが、実験が多い部署ですね。もちろん、実験だけしているわけではなく部内での連携もありますし外部の会社や関係部署とのやりとりもあります。


製剤技術私たちの仕事は1人で黙々と作業をするというイメージを持たれるかもしれませんが、医薬品製造に関して1人で完結することはありませんからね。研究所や協力会社など、毎日必ず部外の方とのコミュニケーションが生じています。さらに私の場合は、月に1回程度のペースで国内出張もあります。


光工場はどんな職場?

医薬品製造の全てが凝縮された、リトルシティ。
製薬医薬品製造に関する全てがコンパクトにまとまっているというのは、他にはない光工場ならではの魅力ですよね。同じ敷地内に技術研究から製造まで全てが集まっていますから。実験室で検討していて「ここはどうなっているんだろう?」と疑問が生じたら、パッとヘルメットをかぶって製造現場に行って、図面を見せてもらったりサンプルをもらって、また検討に戻ることができる。非常に効率的でいいですよね。


製剤技術その通りですね。私の場合、入社時は大阪工場か光工場か配属が確定しておらず、光という土地に馴染みがなく不安もありました。しかし実際に研修で光工場に来てみると、イメージと違い長閑でとてもいい所でした。それに、親切な人が多くて仕事がしやすいです。まさに“百聞は一見にしかず”ですね。


ワクチン製造そうですね。人の温かさはありますね。光工場全体が町みたいな感じで、各製造現場一つ一つがファミリーのような雰囲気がありますね。製造であっても製造技術であってもファミリーの一員として受け入れてもらえる温かさがいいですよね。


光工場の今後は?

革新的製造技術の確立で、製薬業界における国際的リーディングカンパニーへ。
ワクチン製造入社前から、タケダのグローバル展開については魅力を感じていましたが、最近特にグローバル化の加速を実感しますよね。私の場合、上長が外国の方になったというのもありますが。海外出張もありますし、テレビ会議やメールのやりとりも多いですよね。


製剤技術私も日常の業務で、海外とのやりとりがあります。グローバル規模での業務は必須になっていますよね。日本だけを見ていたのでは企業としても成長はできませんし、そもそも光工場は、グローバル規模での医薬品供給を見据えてつくられている施設ですから。海外で今何が起こっているのかを的確に捉えて、最新の技術を常にキャッチするよう努めています。今年は、ドイツで開催された国際的な科学技術の展示会にも行かせてもらいましたし、生産技術関連の知識習得のためのセミナーなどにも積極的に参加して部内でも最新の技術・設備について情報共有しています。


製薬私も日々医薬品製造の国際的な最新動向に気を配りながら業務に取り組んでいます。例えば海外各国の医薬品製造に関するガイドラインに常にキャッチアップしたり。タケダは前例のない新しいことにもチャレンジしていく風土があるので、技術の面でも常に最新の情報を追い、最適なものがあればグループの議題にあげるようにしています。国内にない新しい生産技術を確立するのも、リーディングカンパニーとしての使命だと考えています。


ワクチン製造そうですね。私の所属するワクチン部門の現状は、拡大途上にあります。グローバル規模で見るとまだリーディングカンパニーという立ち位置ではないと感じています。例えば、アメリカやヨーロッパの製造方法は非常に合理的で技術的にも進んでいるので、いち早く同じレベルに持って行き、さらにリードしていけるよう、より上流から製造技術の研究に携わりたいと思っています。