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希少疾患に向き合う、特別なアプローチ:乳児ボツリヌス症の赤ちゃんを救う | 武田薬品

大勢の人々が武田薬品のロゴが入ったトラックの前で記念撮影をしている

希少疾患に向き合う、特別なアプローチ:乳児ボツリヌス症の赤ちゃんを救う

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2026年8月6日

本コンテンツには患者さん個人の体験が含まれており、すべての方に同様の経過や結果がみられるとは限りません。掲載内容は情報提供のみを目的として一般に公開するものであり、健康状態や疾患の診断・治療を目的とするものではありません。また、医療従事者による助言に代わるものでもありません。健康に関する判断やご相談が必要な場合は、医療従事者にご相談ください。

本コンテンツで言及しているヒトボツリヌス免疫グロブリン静注薬は、米国で承認されていますが、日本では承認されていません。本コンテンツでは海外での取組を紹介しています。なお、同剤の製造および供給のためのライセンスを保有し、供給プログラムを運営しているのは、タケダではなくカリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)です。

希少疾患の治療薬を製造する官民パートナーシップに私たちは力を尽くしています。たとえそれが5年ごとに1バッチしか製造しない治療薬であったとしても。

かつてタケダのロサンゼルス工場で働いていたジョン・シストさん。当時は、そこで製造する医薬品が自分の家族に関わる日が来るとは、まったく想像していませんでした。

ジョンさんの孫娘が発症したのは乳児ボツリヌス症でした。これは希少疾患で、発症が報告される乳児は世界全体で年間200人程です1

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タケダのロサンゼルス工場で開かれた新ロット完成祝賀会で拍手を受けるヒトボツリヌス免疫グロブリン静注薬担当チーム。

乳児ボツリヌス症およびその疑い例の治療薬としては、ヒトボツリヌス免疫グロブリン静注薬が米国食品医薬品局(FDA)に承認されています。これは、カリフォルニア州公衆衛生局(California Department of Public Health、CDPH)が主導する協同体制のもと、営利を目的としない形で製造されています2,3。この薬は、成人の献血者(ドナー)から提供された血漿から製造するヒト免疫グロブリン製剤(IgG)の抗体によって、乳児が小さな体でボツリヌス症と闘うのを助けます。私たちは、グループの一員であるバイオライフ・プラズマ・サービスGo to https://www.biolifeplasma.com/を通じて、血漿の収集と円滑な検査を実施しています。また、ロサンゼルス工場では、製品として容器に詰められる前段階のバルク製剤を製造し、製品試験も実施しています。

「10年前、私はここで働いていました。その時、『どうしてこの製品を作るのだろう?乳児ボツリヌス症の患者さんが一体どれほどいるというんだ?』と口にしていたのを覚えています。今ならその答えが分かりますが、当時は、自分や家族の身に関わることになるとは思ってもいませんでした」。かつてロサンゼルス工場で働いていたジョンさんは、この薬の新ロット完成を祝う祝賀会でこう語りました。

使命を持った製造


乳児ボツリヌス症がまれな疾患であるため、この薬は約5年に1度、1ロットのみ製造されます。先日、その8番目となるロットが完成しました。この製造には、タケダの従業員75名以上が携わり、通常の製造ラインから20以上の設備を一時的に外し、この薬の製造にのみ使用する45の機器を組み込むという工程が必要でした。

当時グローバル マニュファクチャリング&サプライ オフィサーだったトーマス・ウォスニフスキーは、この製造に欠かせない揺るぎない姿勢と専門性について、次のように語りました。「5年に1度、1ロットだけを製造するには、特有のチャレンジが伴います。血漿分画製剤の製造工程は複雑で、内容も製品ごとに異なります。すべてのステップを所定のタイミングで、それも初回で間違いなく実施しなければなりません。単純にスイッチを切り替えれば、別の医薬品も製造できるというものではないのです。それでも私たちの製造チームは、赤ちゃんとそのご家族の力になりたいという思いを胸に、一つひとつの工程を着実に積み重ねています」

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乳児ボツリヌス症の患者さん家族を招き、その話に耳を傾けるタケダチーム

「単純にスイッチを切り替えれば、別の医薬品も製造できるというものではないのです。それでも私たちの製造チームは、赤ちゃんとそのご家族の力になりたいという思いを胸に、一つひとつの工程を着実に積み重ねています」

タケダ グローバル マニュファクチャリング&サプライ オフィサー(当時) トーマス・ウォスニフスキー

ドナーたちの献身


この薬を1ロット製造するには、健康な成人ドナー約30人から血漿を採取する必要があり、ドナーのボツリヌス菌に対する抗体を基準に特別に選定されています。採取された血漿は、5年ごとに、カリフォルニアハイウェイパトロールに護衛された搬送トラックでタケダのロサンゼルス工場へと運ばれます。

Markdown image ハイウェイパトロールに護衛され、ドナーから提供された「液体の黄金」とも呼ばれる血漿がタケダの工場に到着。ここでヒト免疫グロブリン製剤となります。

8番目のロット完成当時プラズマ デライブド セラピーズ ビジネスユニット プレジデントだったジャイルズ・プラットフォードは、血漿提供の意義を次のように説明します。「私たちは血漿を『liquid gold(黄金のように貴重な液体の意)』と称することがあります。血漿ドナーの寛大な協力こそが、乳児ボツリヌス症のような希少疾患や重篤な症状を持つ患者さんの健やかで充実した暮らしの鍵になるのです」

ドナーの献身同様に、製造チームが持つ熱意と専門性も極めて重要です。プラットフォードは次のように続けました。「血漿を医薬品に仕上げるには長く複雑な工程が必要で、専門家チームの丁寧な管理が欠かせません。私たちは、患者さんを第一とし、重要な公衆衛生ニーズに官民で継続的に連携して応えていくという使命において、この薬の製造を極めて重要な取り組みと捉えています」

血漿成分ドナーでもあり、CDPHのボツリヌス リファレンス ユニットを率いるジェイソン・バラシュさんは、乳児ボツリヌス症から回復した患者さんとその家族からの溢れんばかりの感謝について語りました。元患者さんやその家族から送られた体験談や写真、手紙は、血漿成分ドナーが見られるよう、CDPHによって『サンキューブック』にまとめられています。「どんなに屈強で冷静沈着な人も、この本を読めば涙を流すでしょう。ここで語られているストーリーも、写真も、本当に胸を打つものです」

「私たちは、患者さんを第一とし、重要な公衆衛生ニーズに官民で継続的に連携して応えていくという使命において、この薬の製造を極めて重要な取り組みと捉えています」

タケダ プラズマ デライブド セラピーズ ビジネスユニット プレジデント(当時) ジャイルズ・プラットフォード

目的に裏付けられたパートナーシップ


乳児ボツリヌス症の治療薬で、希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)であるこの薬は、公共の利益のためにつくられています。CDPHは、複雑な血漿分画製剤を製造できる私たちの専門性に着目し、この希少疾患治療薬を将来にわたって継続的かつ安定的に、そして高い品質で患者さんに提供していくため、非営利製造のパートナーとして選びました。

タケダのロサンゼルス工場長のババク・ハギリは、このパートナーシップの意義を次のように表しました。「この薬は、私たちとCDPHによる特別なコラボレーションの成果です。ドナーの皆さんの寛大な支えと、科学と医療へのたゆまぬ探究があってこそ、今ここにあります。この1本1本に、赤ちゃんとそのご家族に希望と癒し、そしてより良い未来を届けたいという思いが込められています」

出典


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