Takeda

代表取締役社長からのメッセージ | タケダ2026年統合報告書

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代表取締役社長からのメッセージ

ステークホルダーの皆さまへ

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2025年度は、タケダにとって極めて重要な1年となりました。堅調な財務実績の達成に加え、パイプラインは大きな進展を遂げ、将来の成長加速に向けた基盤が整いました。

タケダの新CEOとして、2026年統合報告書をお届けできることを光栄に思います。本報告書では、2025年度の成果を振り返るとともに、タケダとステークホルダーの皆さまの未来を、どのように描いているのかをご紹介します。私たちは、今後も人々の暮らしを豊かにする革新的な医薬品の創出と提供を通じて、患者さんのより健やかな未来を持続的かつ長期的に実現していきます。そのためには、最高水準の企業倫理とガバナンスの遵守、人材育成・活躍支援の推進のほか、地球環境への影響を最小限に抑える取り組み、そして財務規律の維持が求められます。本報告書にまとめたこれらの取り組みは、タケダのレジリエンス(逆境に負けないしなやかな強さ)を向上させ、長期的価値を創出する力を強化します。また、競争力を高め、成長の勢いを生み出すために現在推し進めている取り組みについても紹介しています。なお、2026年度の後半に、これまでの進展と成果を土台として、今後の成長加速に向けて、私の思い描く長期的な構想と戦略をより詳しくお話しします。

この場を借りて、前CEOであるクリストフ・ウェバー氏に敬意を表したいと思います。同氏は、熟慮を重ね大胆な意思決定を行い、タケダの今後のさらなる成長の土台である、グローバルな事業規模と革新的なパイプラインを築きました。

2025年には、これまでの取り組みのいくつかが実を結び、rusfertide、オベポレクストンおよびザソシチニブで良好な第3相臨床試験結果を得ました。オベポレクストンは米国、日本および中国で、rusfertideは米国で承認申請を完了しており、ザソシチニブについても2026年度中の申請を予定しています。

このほか、Innovent Biologics社との戦略的パートナーシップを通じ、オンコロジー(がん)領域の次世代の治療薬候補を新たに2つパイプラインに加えるなど、強固な後期開発パイプラインの構築とその前進を一層図りました。これらは、多岐にわたる固形腫瘍患者さんの深刻な治療ギャップに対応できる可能性を有しています。さらに、elriterceptおよびメザギタマブの第3相臨床試験を開始し、後期開発パイプラインを一層充実させました。

革新的な医薬品をより迅速かつ効率的にお届けできるよう、研究から販売に至るまでのバリューチェーン全体で、AI や自動化など先端技術への投資をさらに進めました。私たちを取り巻くグローバル環境は、地政学的な情勢や規制の変化、経済の不確実性を背景に複雑さが増し、絶えず変化しています。そのような中でも、患者さんや地域社会のために、意義ある進展を実現できたことを誇りに思います。

1月に、CEO交代に向けた最終段階として、新たな経営体制を構築し、患者さんや顧客により近いところで事業の意思決定ができるよう、組織の再設計を行いました。あわせて、機動力を高めるため、働き方の標準化と業務プロセスの簡素化に着手するとともに、とりわけAIを中心とした先端技術の導入・活用を進めています。

これらの変革は、タケダが次の時代へと歩みを進めるうえで極めて重要です。投資と変革を通じて、未来に向けたさらなる成長の基盤を構築することに注力し、患者さんへさらなる価値をお届けするとともに、タケダの優れた人材を支え、株主の皆さまに対して長期的な価値を提供していきます。

タケダは、新たな時代を創る2 つの成長段階(Horizon)を視野に事業を運営しています。Horizon 1では、短期的に、競争力を強化し投資と変革を通じて成長基盤を構築します。Horizon 2では、複数の製品の上市機会を通じた規模拡大による中長期的な成長加速の実現と、患者さんへの価値創出、株主の皆さまへの持続的な価値提供を実現します。

現在のHorizon 1で注力する取り組み:

List
今後 12 カ月で3 つの新薬候補(オベポレクストン、 rusfertide、ザソシチニブ)を確実に上市し、これらを次世代の成長ドライバーとして確立
Chart line
後期開発品に加え、早期〜中期開発パイプラインの継続的な進展
Globe
変化の激しい市場環境下にあっても、ENTYVIO®(国内製品名:エンタイビオ 一般名:ベドリズマブ)やGAMMAGARD LIQUID(国内製品名:グロベニン®-I 10%静注 一般名:pH4処理酸性人免疫グロブリン)、TAKHZYRO®(国内製品名:タクザイロ 一般名:ラナデルマブ)などの既存主力製品の、収益基盤としての安定性と競争力を維持
Plus
組織とプロセスを変革し、新たな組織能力と効率化を実現するとともに、成長投資のための経営資源を確保

直近に控える主要製品の上市や研究開発パイプライン、テクノロジーへの投資を進める一方で、財務的なコミットメントの達成に向けた財務規律の徹底も継続していきます。私たちは新たな成長基盤を構築中であり、今後は売上収益の牽引役が成熟製品ポートフォリオから、ブロックバスターとなり得る次の新製品群に移ります。いずれの成長段階において も、一貫して私たちのパーパス(存在意義)と価値観を拠り所に、革新的な医薬品を一刻も早く患者さんにお届けすべく取り組んでいきます。タケダが将来の成功に向けて描く道筋について、詳しくは株主の皆さまへのメッセージ全文をご覧ください。

タケダの新たな時代に向け、また健やかな未来のために、自らを果敢に進化させ、道を切り拓くという、世代を超えて受け継いできた約束を胸に歩み続ける私たちへの変わらぬご支援に、心より感謝申し上げます。

Julie Kim signature

ジュリー・キム   代表取締役社長 CEO