会社の「レピュテーション」と「信頼」を背負う

タケダの内部監査担当はグループ全体のガバナンス、リスクマネジメントおよび内部統制プロセスの評価を実施し、報告や改善に関する助言を行います。これは業務のあり方を改善し、組織を健全に運営するためになくてはならない仕事です。


心に留めている「4つの価値観」

約80の国・地域に拠点を置くタケダは、世界中の患者さんのニーズに応えると同時に、ひとつひとつの行動が一貫して会社のバリューに沿う必要があります。地域ごとの法令を遵守していることも大切です。これらについて内部監査の観点から問題が生じていないことを保証することが、内部監査を担当する私の仕事です。会社のレピュテーションや信頼を背負っている、とも言えます。

アジア太平洋地域にあるすべての事業所の監査を担当しています。各国へ出向き、内部統制の有効性を評価したり、研究や研修、社会的プログラム、イベントのスポンサーシップなどに関する内部統制を改善する手助けをします。
監査という私の仕事は、残念ながら、監査される人にとって必ずしも楽しみなイベントではなく、協力を得るには、それぞれの事業所における事業環境と業務内容についての理解を深め、こちらも綿密な準備をすることが求められます。

相手に腹を割って話してもらい、事業活動の核に切り込む。そんな役割を果たすために、いつも心に留めているのがタケダイズムの価値観である、「誠実すなわち公正・正直・不屈」です。私たちは誠実に、それは正直であるかどうかに基づいて行動し、公正に業務を遂行しなければなりません。監査の結果を経営陣に共有し、課題がどんなに困難であっても不屈の精神をもって、誠実に対応すれば自ずと良い結果をもたらすと信じています。


どの事業所でも同じ価値観に出会える

私は中途採用でタケダに入社しましたが、驚いたのは、この価値観が監査部門のみならず、どの事業所のどの部署の活動にも現れていることです。タケダに入社して、私はこれまでアメリカ、大阪、東京の3拠点に勤務しました。現在は東京グローバル本社勤務ですが、普段は、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、韓国、香港、中国などの地域の事業所を飛び回っています。自席にゆっくり座っていることのない私が、日々タケダの一社員であることを意識するのは、行く先々の人々がみな同じ価値観を共有しているからです。

転職を考え始め、「どんな会社だろうか」とリサーチしたときに、興味を持ったのは、2世紀以上もある会社の歴史でした。入社して、気づいたのは、タケダイズムが歴史のなかで形作られ、だんだんと私たち社員のDNAの一部になっていることです。タケダにとって価値観とは、会社のウェブサイトにもっともらしく掲げておくだけのものではないのです。

歴史や価値観だけではなく、タケダは世界中でさまざまなCSR活動を展開している点も誇りに感じています。ラオスなどの発展途上国での麻疹対策をはじめとしたグローバルなヘルスケア向上のプログラムから、わたしの祖国であるロシアでのチャリティマラソンなど、コミュニティに根ざした活動まで実に幅広い社会課題に取り組んでいる会社だと思います。

この7年で感じた「変化」と「強い芯」

日本拠点で働き始めて7年が経ちました。その間、会社には大きな変化がありました。そのひとつが、働き方が柔軟になったことです。監査に携わる立場上、出張が多く、電話も昼夜関係ありません。業務上ときどき犠牲にせざるをえないプライベートな時間も、自分の仕事のスケジュールは自分で決められるので、埋めあわせることができます。長い歴史と伝統があり、規模も大きい会社が、これほど急激に変化していくというのは興味深いです。

7年の間に、社風も大きく変わりました。従業員は既存の枠にとらわれずに新しくて独自性のある策を出すよう、奨励されるようになりました。また、グローバル化に伴い、国際色豊かな人材が集まるようになりました。その変化は極めて速かったですが、それを進めることができたのは、歴史や伝統、そしてタケダの価値観に支えられた強い芯がしっかりとあったからこそ。私はそう思っています。


「できると思えばできる、できないと思えばできない、思ったとおりになるのだWhether you think you can or you can’t – either way you are right.

これは、自分を信じることの大切さを表したヘンリー・フォードの名言です。


アレックス・サヴィチェフ

ロシア出身。米国で某グローバル企業に勤務した後、2004年にタケダの米国事業所に入社。日本人の同僚たちとの関わりに刺激を受け、日本で働くことに関心を持つ。妻が日本人であることも、内部監査担当者として日本への転勤を決める際のきっかけになった。