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VR・ARが拡張する現場の効率 | 武田薬品

ひとりがVRヘッドセットを使い、もうひとりがコントローラーを手渡している様子。

VR・ARが拡張する現場の効率

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2026年2月18日

人々の暮らしを豊かにする医薬品を創出するため、私たちは人間の可能性の領域を大きく広げようとしています。それがどのようなことなのか、この動画からご確認ください。

宇宙飛行士の緻密な操作、ゴールキーパーの瞬時の判断力、そしてタケダのクリーンルームオペレーターの精度の高い作業——これらに共通するものは何でしょうか?

それは、仮想現実(VR)技術によってそのトレーニングやパフォーマンスが大きく変わりつつあるという点です1,2

私たちは、精緻な作業が要求されるクリーンルームに臨む前にオペレーターが態勢を整えられるよう、画期的なVRプログラムによる没入感のあるシミュレーショントレーニングを導入しています。グローバル マニュファクチャリング&サプライおよびグローバル クオリティのデータ・デジタル&テクノロジー チームに所属するリンダ・ワイルドリングは、VRによって対話型の学習シナリオを作ることで、見えないものが見えるようになり、複雑な工程を明確で具体的な体験に変えられると説明します。この技術は、炎症性腸疾患や希少な血液疾患、血液がんといった領域におけるクリーンルームの運用や、デング熱から人々を守るためのワクチンの試験や製造にも生かすことができます。

「クリーンルームでの所定の動きや機器の取り扱いをいつでも、どこでも練習できます。間違えたところがあればリアルタイムでフィードバックをもらえるため、正しい手順を定着させられます」とリンダは述べます。「このように柔軟な対応が可能なため、重要なオペレーションへのリスクを減らしつつ、知識の定着を促すことができ、患者さんに高い品質の医薬品をお届けするための準備を整えていくことができます」

タケダにおける仮想現実の活用


13
の無菌充填拠点(3大陸)でVRトレーニング技術を利用
10,000
回のVRトレーニングを毎年実施
20-30%
新入社員へのトレーニング時間を削減

VRやARなどの先端技術を活用することで、私たちは製造プロセスの品質と効率を向上させています。さらに、これらの最先端技術は、オペレーターやエンジニアをより魅力的で未来に対応できる職種へと押し上げています。これは私たちのデジタル化の取り組みと、製造ネットワーク全体でイノベーションを推進するアプローチの良い例です。

グローバル マニュファクチャリング&サプライ オフィサー トーマス・ウォスニフスキー

タケダのグローバル マニュファクチャリング&サプライ オフィサーであるトーマス・ウォスニフスキーは、この分野におけるリーダーシップは、私たちの価値観に基づくイノベーションへの揺るぎないコミットメントを示していると話します。それがタケダの長年の持続的成長を支えてきただけでなく、今後の成長においても重要な役割を果たすと述べています。

「イノベーションは私たちの柱です」とトーマスは言います。「VRやARなどの先端技術を活用することで、私たちは製造プロセスの品質と効率を向上させています。さらに、これらの最先端技術は、オペレーターやエンジニアをより魅力的で未来に対応できる職種へと押し上げています。これは私たちのデジタル化の取り組みと、製造ネットワーク全体でイノベーションを推進するアプローチの良い例です。」

VRを活用したこうした取り組みは、世界的に標準化され、業務規模の拡大に柔軟に対応できるフレームワークに基づいており、タケダのさまざまな拠点で利用できます。社内の学習管理システムと統合すれば、トレーニング記録の管理はもちろん、GMP(医薬品および医薬部外品の製造管理および品質管理の基準)への準拠状況や、米国食品医薬品局(FDA)、EU医薬品規制(EudraLex)、米国薬局方(USP)といった各種規制要件への適合状況もスムーズに追跡できます。

「これにより、トレーニングの効果を維持しながら、業界のベストプラクティスにも準拠することができます。結果として、リスク回避や廃棄物の最小化を通じた時間やリソースの節約、さらにはコスト削減にもつながります」とリンダは指摘します。

拡張現実(AR)は、チームへのトレーニングやサポートの方法にも変革をもたらしています。従来型のマニュアルに頼ることなく、作業現場でステップごとの視覚的な指示が提示されることで、複雑な手順も分かりやすく実行できるようになります。また「See What I See」技術※を活用すれば、遠隔地の専門家が現場チームとリアルタイムで連携し、迅速な課題解決を支援することで、ダウンタイムの削減や生産性の向上にもつながります。

すでに3つの大陸にわたる13の無菌充填拠点でVR技術が採用され、トレーニングの時間短縮と質の向上が実現しています。これらの拠点では、VRによるトレーニングを合計で年間1万回実施しており、新入社員へのトレーニング時間を最大30%、製造中の予期せぬ事象(逸脱)の発生率を最大5%減らすことが可能です。こうした製造分野におけるイノベーションの先進的な取り組みは高く評価されており、今年初めには、国際製薬技術協会(ISPE)の依頼を受け、同協会の協会誌にタケダの世界各地のエンジニアによる成果を発表しました。

「私たちの最先端技術がどのように製造の未来を形作っているかをお伝えできたことを光栄に思います」とリンダは振り返ります。「これからもよい先例を作り、同業者の皆さんの継続的な学びに貢献していきたいと考えています」

出展


  1. Varjo & Boeing: A New Era in Astronaut Training Using Virtual Reality. https://varjo.com/boeing-starliner/Go to https://varjo.com/boeing-starliner/
  2. Virtual training, real effects: a narrative review on sports performance enhancement through interventions in virtual reality, National Library of Medicine. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10622803/Go to https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10622803/

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