革新的な医薬品を、より多くの人へ | 武田薬品
革新的な医薬品を、より多くの人へ
低・中所得国でより多くの患者さんに医薬品を届けるために、医薬品アクセス向上に向けた取り組みを世界各地で展開しています。
「科学とテクノロジーは目覚ましいスピードで前進しています。しかし次なる挑戦は、そこから生まれた飛躍的な進歩を、最も必要とする人々に確実にお届けすることです」
タケダの代表取締役社長CEOであるクリストフ・ウェバーは、私たちの医薬品アクセス向上に向けた取り組みの本質をこう語ります。
脆弱なサプライチェーン、低・中所得国における債務負担の増大、そして世界的な医療財政に対する圧力の高まり――これらすべてが、医療への公平なアクセスを脅かしているとウェバーは指摘します。さらに、気候変動も疾病の拡大に拍車をかけており、その影響で、資源が限られた地域の多くで非感染性疾患が増加しています1, 2。
こうした状況を踏まえ、私たちは、支援が最も必要とされる場所で持続的な成果を生み出すため、地域密着型の連携とグローバルなイノベーションを組み合わせた統合的な医薬品アクセスの取り組みを展開しています。
私たちの医薬品アクセスへの取り組みとは?
私たちが実施するあらゆる取り組みは、医薬品をより手に入りやすく、利用しやすい形で、そして持続的に届けることを目指して設計されています。具体的には、それぞれの国や地域の医療制度が抱える個別のニーズを踏まえ、以下の点を検討しています。
- 私たちの医薬品が承認・供給され、現実的に患者さんに届く状況にあるか
- 患者さんや医療従事者がそれらの医薬品を経済的に利用可能で、適切な使用法を理解しているか
- こうした課題解決策が、長期的に機能する形で制度に組み込まれているか
こうした取り組みを進めるにあたり、私たちは以下の3つの医薬品アクセスの優先事項に注力しています。
- パートナーシップを通じた医療制度の強化
- 明確な対象者選定基準と関連法規に基づき、患者さんの経済状態に合わせた患者支援プログラム(Patient Assistance Program、PAP)を通じて経済的な障壁を克服
- タケダの事業活動に医薬品アクセスの視点を組み込む
医薬品アクセス向上の取り組みによる健康への影響を数値で見ると?
医療制度の強化
現地の医療制度を強化し、効果的かつ持続可能な形で医療が提供されるよう取り組んでいます。パートナーと協力し、各地域の優先事項に沿って、患者さんがたどる道のりのあらゆる段階で、医薬品へのアクセスを阻む障壁を取り除くことに注力しています。
患者さんの経済状態に合わせた患者支援プログラム(PAP)
低・中所得国では、多くの患者さんが高額な医療費の自己負担に直面しており、必要不可欠な医薬品の利用が経済的に難しくなってしまうことがあります。こうした国々では、医療費の自己負担割合が平均で36%に及んでおり、国によっては75%を超える場合もあります4。
私たちが提供するPAPでは、暮らしを豊かにする革新的な医薬品を、経済的な理由から利用できない患者さんに対し、それぞれの経済状態に合わせた支援を実施します。各プログラムで、患者さんの経済状態に応じて支援内容を調整し、対象となる患者さんが支払い能力にかかわらず医療従事者が指示した治療を最後まで受けられるよう支援しています。
医薬品アクセス戦略をどのように実践するか?
Plasma4Lifeおよびパートナーシップを通じて、血漿分画製剤をより多くの患者さんへ
Plasma4Lifeは、医療制度のレジリエンス(逆境に負けないしなやかな強さ)を強化し、より多くの患者さんが血漿分画製剤を利用できるようにすることを目指す国連主導のイニシアチブです。私たちは、この創設パートナーとして資金提供も行っています。血漿分画製剤は、患者さんにとって唯一の治療選択肢であることも少なくありません。このイニシアチブでは、国際的なナレッジハブ(知見を集約・共有する仕組み)や、様々な立場の関係者で構成する国別ワーキンググループ、さらに、世界血友病連盟といった機関と以前から続いている協力関係を通して、各国が自国の血漿エコシステムを把握し、供給上の課題を解消しながら、支援を必要とする患者さんに重要な治療が届くよう取り組んでいます。
インドで消化器系疾患治療をより手に届きやすく
インドでは、炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease 、IBD)などの慢性の消化器系疾患において、診断が遅れることが往々にしてあります。加えて、医療費の自己負担も高額なため、継続的な治療が難しい状況にあります。南インドで病院をベースに実施された調査では、診断までの期間が7~38カ月に及び、費用は平均的な患者さんの月世帯収入の約5.5倍に及ぶことが明らかになっています7。そこで私たちは2023年、消化器系疾患を対象としたPAPを再開しました。このプログラムでは、患者さん一人ひとりの支払い能力に応じた支援を行うことで、治療へのアクセスを後押ししています。その結果、PAPを通じて治療を受けられた患者さんの数は、わずか2年間で147%増となりました8。この事実は、インドの多様な医療エコシステムにおいて、アンメットニーズが広く存在すること、そして地域の実情に即したアフォーダビリティ(医薬品の金銭面での利用しやすさ)施策がインパクトを生み出し得ることを示しています。
私たちのイノベーションを、最も必要とする人々に届けるための取り組みについて、詳しくは「医薬品アクセスプログレスレポート2025」をご覧ください。
出典
- Climate change; The World Health Organization: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/climate-change-and-health
- Climate change and noncommunicable diseases: connections; The World Health Organization: https://www.who.int/news/item/02-11-2023-climate-change-and-noncommunicable-diseases-connections
- タケダ独自のデータ
- Out-of-pocket expenditure as percentage of current health expenditure (CHE) %, 2022, Lower-middle-income, low-income and upper-middle-income countries, World Health Organization.URL:https://www.who.int/data/gho/data/indicators/indicator-details/GHO/out-of-pocket-expenditure-as-percentage-of-current-health-expenditure-%28che%29-%28-%29
- タケダ独自のデータ(2025年度第2四半期現在)
- 開始以降のタケダ独自のデータ(2025年度第2四半期現在)
- V. S., V., Mathews, N.V., Rao, N.V. et al.Economic burden borne by patients due to diagnostic delays in inflammatory bowel disease: Insights from a survey of newly diagnosed patients.Indian J Gastroenterol, 2025.URL:https://doi.org/10.1007/s12664-025-01822-3
- タケダ独自のデータ
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