米国ペンシルベニア州における2型糖尿病治療剤「アクトス®」に起因する膀胱がんを主張する製造物責任訴訟の陪審評決について
米国ペンシルベニア州における2型糖尿病治療剤「アクトス®」に起因する膀胱がんを主張する製造物責任訴訟の陪審評決について
2014年10月6日
当社および当社の100%子会社である武田ファーマシューティカルズUSA Inc.(以下「TPUSA社」)は、米国時間2014年10月3日、Frances Wisniewski氏を原告とした、2型糖尿病治療剤「アクトス®」に起因する膀胱がんを主張する製造物責任訴訟において、当社らは原告に対し2.05百万米ドルの補償的損害につき責任があるとの陪審評決が下されましたのでお知らせします。本訴訟は、Shelley Robins-New判事の下で2014年9月8日より米国ペンシルベニア州フィラデルフィア郡一般訴訟裁判所で審理されていました。
TPUSA社Senior Vice President/法務部長のKenneth D. Greismanは、「このたびの陪審評決は大変遺憾であり、到底承服いたしかねます。Wisniewski氏の胸中はお察しいたしますが、当社はWisniewski氏の疾患はアクトスによって引き起こされたものではないことを明らかにするに足る科学的根拠をお示ししたと考えており、本評決に対し争ってまいります。当社は患者さんの安全を第一に考えており、アクトスに関して責任をもって対応してきたと確信しております。当社は引き続き、今後の訴訟についても鋭意防御してまいります」と述べています。
今回の陪審評決以前に、審理に至ったアクトスの製造物責任訴訟6件のうち5件で当社側の主張が認められています。原告側の主張を認める判決1件に対しては、現在、法的手段をもって争っています。
以上