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武田薬品とNatureによる2026年「Innovators in Science Award」グランプリ受賞者発表について | 武田薬品

武田薬品とNatureによる2026年「Innovators in Science Award」グランプリ受賞者発表について


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2026年4月9日
  • 臨床診療を変革し大腸がん治療のあり方を根本的に変える可能性を秘めた、Myriam Chalabi 博士の研究を称えて

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とNatureは、2026年4月9日に米国マサチューセッツ州ボストンで開催された2026年「Innovators in Science Award」の授賞式典において、Netherlands Cancer Instituteの腫瘍内科医であるMyriam Chalabi, M.D., Ph.D.がグランプリを受賞したことをお知らせいたします。本式典には、グローバルなライフサイエンスコミュニティ、学術界、非営利団体などのリーダーが集い、武田薬品は総額250,000米ドルの使途制限のない賞金をChalabi博士に授与しました。

2016年に創設されたInnovators in Science Awardは、新しい科学の発見に挑戦し、生活を一変させる可能性を持つ革新的な研究を推進する、科学領域における新進気鋭のリーダーを称えるものです。

Nature Awardsが招集した独立審査委員会による審査の結果、消化器・炎症性疾患、神経精神疾患、オンコロジーの3つの疾患領域から選ばれた9名のファイナリストGo to https://group.springernature.com/gp/group/media/press-releases/innovators-in-science-shortlist-2026/27840084の中から、Chalabi博士がグランプリ受賞者として選出されました。Chalabi博士を含む9名のファイナリストには、Natureが運営する12カ月間のキャリア開発プログラムが提供されます。このプログラムは、科学領域における新進気鋭のリーダーが直面する固有の課題や機会に対応する際に必要なスキルを向上させることを目的としています。

医師であり研究者でもあるChalabi博士は、生理学的に大腸がんサブタイプとして定義されるミスマッチ修復機能欠損(dMMR)結腸がん患者さんの治療アプローチを再構築することに貢献してきました。その成果は、従来の臨床診療に一石を投じ、このタイプの大腸がん患者さんにおける標準治療のあり方を再定義するものとなっています。

Chalabi博士の臨床研究1-3では、手術前に免疫チェックポイント阻害療法を実施することで、ほぼすべての症例においてがんを消失させ、その後も長期にわたり無再発状態を維持できることが示されました。これにより、より毒性が強く患者負担の大きい治療を回避できる可能性が示唆されています。「治療を最小限に抑えることが、より良い結果につながる場合がある」ことについて確かなエビデンスを提示したことで、同氏の研究はすでに臨床ガイドラインに影響を与えつつあり、患者さんにとって、より短期間で安全性の高い長期回復への道を提供しています。

武田薬品のリサーチ&デベロップメント プレジデントであるアンドリュー・プランプは、「Innovators in Science Awardは、人々の健康への道筋を変え得るような、科学的な勇気と既成概念を打ち破る発想に光を当てることを目的に創設されました。今年のグランプリは、まさにその理念の結実を称えるものです。特にオンコロジー領域では、医師や研究者が長年にわたり多くの困難を経験してきました。そのような状況において、患者さんの治療を前進させるには、技術的な厳密さだけでなく、大胆さ、想像力、そしてより良い未来が実現可能だという揺るぎない信念が求められます。Myriam Chalabi博士の先駆的な研究は、まさにその精神を体現しています。それは、なぜ私たちが患者さんのため、家族のため、そして医療の未来のために、革新を追求し続けなければならないのかを改めて思い起こさせてくれるような、治療の考え方を根本から問い直す科学です」と述べています。

当アワードの審査委員長でありNature副編集長のVictoria Aranda氏は、「Chalabi博士は、術前免疫療法の先駆的な研究で知られる、著名な腫瘍内科医であり、臨床研究者です。博士は、その研究活動や科学面でのコミュニケーションを通じて、特定の大腸がんの治療のあり方を形づくるうえで、すでに大きな前進を遂げており、私たちは本賞を通じてその功績を称えられることを大変うれしく思います。本アワードの一環として、Chalabi博士率いるグランプリ受賞チームの皆さまに、12カ月間のキャリア開発プログラムへの参加機会を提供します。本プログラムは、リーダーシップや研究成果、ネットワーキングにわたる各側面で専門家としての成長を支えるプラットフォームを提供します」と述べています。

Chalabi博士は、「このような賞をいただけることは大変光栄であり、この栄誉を授けてくださった武田薬品とNatureに心より感謝します。この賞は、大胆で既成概念にとらわれない発想と、私たちのハイリスクなトランスレーショナルリサーチおよび術前免疫療法研究が、結腸がんの治療パラダイムの転換に寄与してきたことを称えるものです。この研究を可能にしてくれた臨床医や研究者、本研究を支えてくださったすべての協力者、そして何よりも、本研究に参加しあらゆる進歩を支えてくださった患者さんに、この賞を捧げます」と述べています。

Innovators in Science Awardについて

2016年に設立された「Innovators in Science Award」は、科学的リーダーに対して、各分野で挑戦的で大胆で革新的な突破を成し遂げるための支援ならびに評価を行ってきました。創設以来、この賞は、10名もの研究キャリア初期および中堅の研究者達の優れた貢献を称え、計2,000,000米ドルの使途制限のない賞金を授与してきました。このグローバルな賞は、新しい科学の発見に挑戦し、人生をより豊かにする可能性を持つ革新的な研究を推進する新進気鋭の研究者を表彰するものです。2026年のプログラムでは、消化器・炎症性疾患および神経科学、ならびにがん領域における研究キャリア初期の研究者による研究を表彰します。詳細についてはhttps://innovatorsinscienceaward.comGo to https://innovatorsinscienceaward.com をご覧ください。

武田薬品について

武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、オンコロジー(がん)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。
詳細についてはhttps://www.takeda.com をご覧ください。

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参考文献

  1. Chalabi, M. et al. Neoadjuvant immunotherapy leads to pathological responses in MMR-proficient and MMR-deficient early-stage colon cancersGo to https://www.nature.com/articles/s41591-020-0805-8. Nature Medicine 26, 566–576 (2020).
  2. Chalabi, M. et al. Neoadjuvant Immunotherapy in Locally Advanced Mismatch Repair–Deficient Colon CancerGo to https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2400634. NEJM 390, 1949–1958 (2024).
  3. Tan, P.B. et al. Neoadjuvant immunotherapy in mismatch-repair-proficient colon cancersGo to https://www.nature.com/articles/s41586-025-09679-4. Nature 648, 726–735 (2025).
以上