2026年度上期業績を公表、新製品上市は着実に進展、パイプラインにおいても重要なマイルストンを達成 | 武田薬品
2026年度上期業績を公表、新製品上市は着実に進展、パイプラインにおいても重要なマイルストンを達成
- ナルコレプシータイプ1(NT1)を対象としたORZEYFUL™が米国、日本および中国で承認、真性多血症(PV)に伴う赤血球増加症を対象としたMIMRYLO™を米国で上市
- ザソシチニブは米国食品医薬品局(FDA)による優先審査および欧州医薬品庁(EMA)による審査が進行中
- 後期開発パイプラインは引き続き進展
- 為替の影響を反映し、2026年度通期見通しを上方修正
- 2026年12月11日にCAPITAL MARKETS DAYの開催を予定
武田薬品工業株式会社(東証:4502/NYSE:TAK)は本日、2026年度上期(2026年4月1日~2026年9月30日)の業績を公表しましたのでお知らせします。当上期には、米国、日本および中国におけるORZEYFUL(オベポレクストン)の製造販売承認取得、米国におけるMIMRYLO(rusfertide)の上市、ザソシチニブの承認審査の進展に加え、後期開発パイプライン全体でさらなる臨床エビデンスが得られました。当社は引き続き、成長戦略における最初の段階Horizon1の優先事項である3つの新製品の上市成功、後期開発パイプラインの推進、既存主力製品の持続的な安定性の確保、そしてトランスフォーメーション・プログラムの実行に注力しています。
2026年度上期の主なハイライト
- 売上収益は、実勢為替レート(AER:actual exchange rates)ベースで対前年同期+8.4%、恒常為替レート(CER:Constant Exchange Rates)ベースで同△1.0%となりました。
- Core営業利益は、成長投資の原資確保にもつながるトランスフォーメーション・プログラムによる節減効果に支えられ、AERベースで同+11.2%、CERベースで同+0.7%となりました。
- 財務ベースの営業利益は、VYVANSE®の無形資産に係る償却期間満了および減損損失の減少を反映し、AERベースで同+60.4%となりました。
- Core EPSは308円となり、AERベースで同+10.5%、CERベースで同△1.2%となりました。財務ベースのEPSは193円となり、AERベースで同+169.0%となりました。
- 調整後フリー・キャッシュ・フローは3,257億円となりました。
- ORZEYFULは、米国、日本および中国にて製造販売承認を取得し、MIMRYLOは米国で発売されるなど、当社は事業成長に向けた取り組みにおいて大きく前進しました。ORZEYFULは現在、日本および中国で販売されており、米国では米国麻薬取締局による規制薬物区分の審査終了後の上市を予定しています。
- MIMRYLOは2026年8月に米国で上市し、患者への提供を開始しました。
- 米国FDAはザソシチニブの新薬承認申請(NDA)を優先審査の対象として受理し、欧州EMAにおいても審査が進められています。また、尋常性乾癬を対象とした第3相直接比較試験では、ザソシチニブの臨床エビデンスがさらに強化されました。
- 為替の影響を反映し、2026年度通期見通しを上方修正しました。
当社代表取締役社長CEO、ジュリー・キムは次のように述べています。
「ORZEYFULとMIMRYLOの上市、ザソシチニブの優先審査指定および直接比較第3相臨床試験における良好な結果は、2つの成長段階(Horizon)からなる当社の成長戦略における大きな前進を示すものです。」
「現在、これらのマイルストンを着実な事業成果につなげるとともに、後期開発パイプラインのさらなる進展、既存主力製品の持続的な安定性の確保、そしてトランスフォーメーションを通じた新たな組織能力の創出に取り組んでいます。私たちの成長戦略におけるHorizon1で掲げる優先事項に対する進展は、当社の次なる成長段階に向けた基盤を築いています。12月のCAPITAL MARKETS DAYにおいて、当社の成長戦略に加え、中核となる疾患領域で持続的なリーダーシップを確立していく道筋についてご紹介することを楽しみにしております。」
当社チーフ フィナンシャル オフィサーの古田 未来乃は次のように述べています。
「当社は、トランスフォーメーション・プログラムによる節減効果を活用し、新製品の上市やパイプラインの進展など、将来の成長に向けた投資を進めています。上期の業績は、Horizon1の優先事項に対して着実に前進していることを示すものです。通期の修正予想およびマネジメントガイダンスの達成に向けて、引き続き規律ある事業運営を進めてまいります。」
財務ハイライト
2026年度上期業績(2026年4月~9月)
(億円、EPSを除く)
| 科目 | 2026年度上期 | 2025年度上期 | 対前年同期(AER) |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 24,070 | 22,195 | +8.4% |
| 営業利益 | 4,067 | 2,536 | +60.4% |
| 利益率 | 16.9% | 11.4% | +5.5pp |
| 当期利益 | 3,056 | 1,124 | +171.8% |
| EPS(円) | 193 | 72 | +169.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,319 | 5,937 | △27.2% |
| 調整後フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠) | 3,257 | 5,254 | △38.0% |
Coreベース(IFRSに非準拠)
(億円、EPSを除く)
| 科目 | 2026年度上期 | 2025年度上期 | 対前年同期(AER) | 対前年同期(CER) |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 24,070 | 22,195 | +8.4% | △1.0% |
| 営業利益 | 7,106 | 6,392 | +11.2% | +0.7% |
| 利益率 | 29.5% | 28.8% | +0.7pp | ― |
| 当期利益 | 4,896 | 4,386 | +11.6% | △0.2% |
| EPS(円) | 308 | 279 | +10.5% | △1.2% |
2026年度通期業績予想およびマネジメントガイダンス
主に為替の影響を反映して、2026年5月13日に公表した2026年度の業績予想およびマネジメントガイダンスを上方修正しました。
2026年度 通期マネジメントガイダンス(CERベースでのCore増減率)(IFRSに非準拠)
| 科目 | 2026年度 当初公表 マネジメントガイダンス(2026年5月) | 2026年度 今回公表 マネジメントガイダンス(2026年10月) |
|---|---|---|
| Core売上収益 | 一桁台前半%の減少 | 一桁台前半%の減少 |
| Core営業利益 | 5%~8%の減少 | 一桁台半ば%の減少 |
| Core EPS | 10%台半ばの減少 | 10%台前半の減少 |
(億円、EPSを除く)
| 科目 | 2026年度当初公表予想(2026年5月) | 2026年度今回公表予想(2026年10月) |
|---|---|---|
| 売上収益 | 46,400 | 47,000 |
| Core売上収益(IFRSに非準拠) | 46,400 | 47,000 |
| 営業利益 | 4,200 | 4,530 |
| Core営業利益(IFRSに非準拠) | 11,600 | 11,900 |
| 当期利益 | 1,660 | 2,090 |
| EPS(円) | 104 | 131 |
| Core EPS(円)(IFRSに非準拠) | 472 | 482 |
| 調整後フリー・キャッシュ・フロー(IFRSに非準拠) | 6,500-7,500 | 7,000-8,000 |
| 1株当たり年間配当金(円) | 204 | 204 |
新製品および後期開発パイプラインの進展
2026年度上期における新薬の承認および後期開発パイプラインの進展は、当社の戦略的優先事項に沿って着実な進捗を示しています。以下のとおり主なマイルストンをご紹介します。
ORZEYFUL
- ナルコレプシータイプ1(NT1)の原因となっているオレキシン欠乏に対処するよう設計された、初めての作用機序を有するオレキシン受容体作動薬です。
- 10月15日、日本および中国において成人のNT1患者を対象に上市しました。米国では、DEAによる規制薬物区分の分類手続き完了後、11月初旬に上市予定です。
第3相臨床試験結果がNew England Journal of Medicine誌に掲載され、主要な症状および生活の質(QOL)の指標において有意な改善が示されました。
MIMRYLO
- 米国FDAより、成人の真性多血症に伴う赤血球増加症のファーストインクラスのヘプシジン模倣薬として承認を取得し、2026年8月に上市しました。
- MIMRYLOは、真性多血症(PV)の主要な治療目標である持続的なヘマトクリット値のコントロールが示されています。また、瀉血の必要性が減少し、疲労感などの症状が軽減されることも示されています。
- 今回の承認は、第3相VERIFY試験の結果に基づくものです。同試験では、20~32週目に患者の76.9%が臨床的奏効を達成しました。
MIMRYLOは、NCCN(全米総合がんセンターネットワーク)の骨髄増殖性腫瘍に関する腫瘍学臨床診療ガイドラインにおいて、低リスクおよび高リスクのPVの両方でカテゴリー1として推奨されている唯一の治療薬です。
ザソシチニブ
- 米国FDAは、中等症から重症の尋常性乾癬の成人患者を対象とするNDAを優先審査として受理しました。また、EMAも販売承認申請(MAA)を受理し、審査を開始しました。
- 第3相臨床試験において、主要評価項目およびすべての主要な副次評価項目でデュークラバシチニブに対する統計学的有意性を示し、皮膚症状の完全消失を達成した患者の割合はデュークラバシチニブの2.5倍超となりました。
ザソシチニブは現在開発中の化合物であり、規制当局による承認取得後の上市に向けて準備を進めています。
オンコロジー領域のパイプライン
- 欧州臨床腫瘍学会(ESMO)において、進行胃がん患者を対象としたarcotatug tavatecan(TAK-921)の第3相試験の良好な結果が発表され、全生存期間(OS)および無増悪生存期間(PFS)において、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善が示されました。
- 本結果は、2027年度の日本での承認申請を支持するものであり、CLDN18.2陽性がんを対象としたarcotatug tavatecanのグローバルでの継続的な開発を後押しするものです。
- TAK-928については、免疫療法抵抗性の扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象としたグローバル第3相試験を含め、開発が進展しています。また、非扁平上皮NSCLC患者を対象とする新たなサブ試験を追加し、同試験を拡大することも最近発表しました。
- ELAHERE®(mirvetuximab soravtansine)は、日本において葉酸受容体α(FRα)陽性のプラチナ製剤抵抗性の再発卵巣がんを対象に承認を取得しました。
トランスフォーメーション、資本配分および株主還元
当社は、2026年度の優先事項である新製品の上市および研究開発パイプラインの推進とともに、全社的なトランスフォーメーションを着実に進めています。これらの取り組みは、業務効率の向上、組織能力の強化、および経営資源配分の最適化を目的としており、Horizon1における足元の事業運営を支えるとともに、Horizon2における持続的な成長に向けた基盤を築くものです。当社は、新製品の上市やイノベーションへの投資を優先しつつ、累進配当方針を通じた株主還元へのコミットメントを維持する、規律ある資本配分方針を堅持しています。
2026年度上期業績に関する追加情報
当社は、2026年10月29日(木)19:00(日本時間)/6:00(米国東部時間)より、投資家およびアナリスト向けカンファレンスコールを開催し、2026年度上期決算について説明します。
カンファレンスコールのライブ配信および説明資料は、当社ウェブサイトのIRセクション(www.takeda.com/jp/investors) にてご覧いただけます。説明資料には、当社の2026年度上期業績、事業の進捗、パイプラインの最新情報などに加え、IFRSに非準拠の指標の定義等の詳細が含まれます。
武田薬品について
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。詳細についてはhttps://www.takeda.comをご覧ください。
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武田薬品の財務諸表は、国際会計基準(以下、「IFRS」)に基づいて作成されております。
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医療情報
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