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ナルコレプシータイプ1治療薬 ORZEYFUL(一般名:オベポレクストン)初のオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬の中国における製造販売承認取得について | 武田薬品

ナルコレプシータイプ1治療薬 ORZEYFUL(一般名:オベポレクストン)初のオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬の中国における製造販売承認取得について


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2026年7月23日
  • オベポレクストンは、オレキシンシグナルの低下を回復させるよう設計された、中国で承認された初のオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬
  • 事前に規定された評価項目においてプラセボと比較して統計学的に有意な改善を示し、包括的な治療ベネフィットを示した強固なNT1臨床開発プログラムに基づく承認

当社は、2026年7月23日、武田中国(Takeda China)が、中国国家薬品監督管理局(NMPA)より、ナルコレプシータイプ1を有する16歳以上の患者さんの治療を適応として、ORZEYFUL(オベポレクストン)を承認する旨の通知を受領しましたので、お知らせします。オベポレクストンは、中国で承認された初の経口オレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬であり、オレキシンシグナルの低下を回復させ、NT1を引き起こす原因となるオレキシン欠乏に対処するよう設計された、本作用機序で唯一の承認薬です。中国での承認に加え、オベポレクストンは米国においてブレークスルーセラピー指定を受け、現在優先審査のもと新薬承認申請(NDA)が審査されているほか、日本においても先駆的医薬品指定を受け、当社における主要市場において並行して承認申請が審査されています。また、今後も他の国・地域における申請を進めていく予定です。

武田中国のゼネラルマネージャーであるYan Liuは、「オベポレクストンは、ナルコレプシータイプ1の幅広い症状に対応する治療薬として中国において承認された初めてかつ唯一の医薬品であり、本疾患の治療のあり方を変える可能性を有しています。迅速な審査プロセスを可能にし、中国における重要なアンメットニーズへの対応を後押ししてくださった中国の規制当局のご支援に、心より感謝申しあげます。また、このマイルストーンは人々と社会に深刻な影響を及ぼすことがある疾患に対する治療を前進させることを目指し、武田中国がニューロサイエンス領域への現地でのプレゼンスを拡大するうえでの重要な一歩となります」と述べています。

ナルコレプシーは慢性かつ希少な神経疾患であり、中国では推定70万人が罹患しており、そのうち約75~80%がNT1であると考えられています。NT1は、オレキシン欠乏によって引き起こされ、覚醒と睡眠の間の移行を調整し安定させることが困難になります。その結果、患者さんは、日中の過度の眠気、情動脱力発作(カタプレキシー)、夜間の睡眠分断、入眠時および睡眠覚醒時の一時的な動作や発話の障害(睡眠麻痺)、入眠時や覚醒時の幻覚など、日中および夜間にわたるさまざまな症状を経験し、認知機能に関する症状を伴うこともあります。

NT1は通常10歳から20歳の間に発症します。24時間持続するこの疾患は、仕事、学業、社会的な交流を含む、生活の多くの側面に深刻な影響を及ぼすことがあります。さらにNT1は、交通事故のリスク上昇や、不安、うつ、関連する精神的健康状態のより大きな負担とも関連する可能性があります。1,2 この疾患は、こうした大きな影響があるにもかかわらず、認知度の低さや症状の複雑さが誤診につながることがあり、診断までに平均で10年もの期間を要することもあります。

北京大学人民医院睡眠医学センター長兼北京大学睡眠研究センター長のHan Fang教授は、「長年にわたり、ナルコレプシータイプ1の治療選択肢は、個々の症状を管理するための治療法に依存してきました。新たな治療選択肢が加わることで、ナルコレプシーとともに生きる患者さんの日常生活機能や生活の質の改善に寄与する可能性があります」と述べています。

当社のグローバル地域研究開発ヘッド兼中国・アジア太平洋地域研究開発ヘッドのLin Wangは、「オベポレクストンは武田薬品が自社で創製・開発し、オレキシンシグナルの低下を回復させるよう設計された、中国で初めて承認されたオレキシン作動薬です。ニューロサイエンスは武田薬品の戦略的な重点領域であり、私たちは睡眠・覚醒障害をはじめ、オレキシンが関与するアンメットニーズの高い疾患領域において、革新的なサイエンスを患者さんにとって意義ある治療選択肢へとつなげることに引き続き取り組んでまいります」と述べています。

本承認は、グローバル第3相臨床試験であるFirstLight(TAK-861-3001)およびRadiantLight(TAK-861-3002)を含む包括的な臨床開発プログラムに基づいています。これらの試験では、事前に規定されたNT1の各症状にわたる評価項目において、プラセボと比較して統計学的に有意な改善が示されました。これには、日中の過度の眠気、情動脱力発作(カタプレキシー)、および臨床試験で評価されたその他の副次的指標における改善が含まれます。オベポレクストンは、これまでの臨床試験の結果において一貫した安全性プロファイルを示しました。最も一般的な有害事象は、不眠症、尿意切迫および頻尿でした。第3相試験結果の詳細はこちらをご覧ください。

ORZEYFUL(一般名:オベポレクストン)について

本剤は経口のオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬であり、OX2Rを選択的に刺激することでオレキシンシグナルの低下を回復させ、ナルコレプシータイプ1(NT1)を引き起こす原因となるオレキシン欠乏に対処します。オベポレクストンは、OX2Rを活性化することにより、覚醒を促進し、情動脱力発作(カタプレキシー)を含む異常なレム(急速眼球運動:REM)睡眠に関連する現象を軽減するよう設計されており、承認された効能・効果にある通り、臨床試験で評価された日中および夜間にわたるさまざまな症状に対応します。

FirstLightおよびRadiantLight第3相オレキシン試験について

FirstLight(TAK-861-3001;NCT06470828)およびRadiantLight(TAK-861-3002;NCT06505031)は、ナルコレプシータイプ1(NT1)患者さんを対象に、12週間にわたり、オベポレクストンの有効性、安全性及び忍容性をプラセボと比較評価するグローバルな多施設共同、プラセボ対照試験です。これらの試験は19か国で実施され、登録は6か月以内に完了しました。FirstLight試験には168例が登録され、3つの投与群(1日2回2mg群、1mg群およびプラセボ群)のいずれかに無作為に割り付けられました。RadiantLight試験には105例が登録され、2つの投与群(1日2回2mg群およびプラセボ群)に無作為に割り付けられました。主要評価項目は、覚醒維持検査(MWT)を用いた日中の過度の眠気(EDS)の改善を評価しました。副次評価項目には、エプワース眠気尺度(ESS)、1週間あたりのカタプレキシー発現率(WCR)、ナルコレプシー重症度尺度(NSS-CT)、精神運動覚醒検査(PVT)、患者さんによる変化の全般的印象(PGI-C)、ナルコレプシーの機能的影響評価尺度(FINI)および36項目健康調査票(SF-36)、ならびに治療下で発現した有害事象(TEAE)が含まれました。

武田薬品のオレキシンフランチャイズについて

当社は、先進的な開発プログラムを推進しているオレキシンサイエンスのリーディングカンパニーです。当社が開発中のオレキシン作動薬のポートフォリオは、オレキシンが関与する幅広い疾患領域に貢献できる可能性があります。オベポレクストンは、当社のオレキシンフランチャイズにおける主要なオレキシン2受容体(OX2R)選択的作動薬であり、中国国家薬品監督管理局(NMPA)より、ナルコレプシータイプ1を有する16歳以上の患者さんの治療薬として承認されました。また、TAK-360は当社のオレキシンフランチャイズにおける次世代の経口OX2R作動薬であり、ナルコレプシータイプ1(NT1)、ナルコレプシータイプ2(NT2)および特発性過眠症(IH)の患者さんを対象として開発を進めています。さらに、TAK-495を含む追加のオレキシン作動薬の開発にも取り組んでいます。

武田薬品について

武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

中国における効能・効果

ORZEYFULは、ナルコレプシータイプ1を有する16歳以上の患者さんの治療を効能・効果としています。

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医療情報

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参考文献

  1. Tzeng N, et al. The Risk of Hospitalization for Motor Vehicle Accident Injury in Narcolepsy and the Benefits of Stimulant Use: A Nationwide Cohort Study in Taiwan (2019). Journal of Clinical Sleep Medicine. J Clin Sleep Med. 2019 Jun 15;15(6):881-889. doi: 10.5664/jcsm.7842.
  2. Biscarini Francesco, et al. Co-occurrence of anxiety and depressive symptoms, suicidal thoughts, and hopelessness in patients with narcolepsy type 1 (2024). Journal of Sleep Medicine. 2024 Dec:124:141-145. doi: 10.1016/j.sleep.2024.09.023.