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中等症から重症の潰瘍性大腸炎を有する小児患者における治療ギャップ解消への可能性を示す ENTYVIO®(ベドリズマブ)の肯定的な第3相試験結果について | 武田薬品

中等症から重症の潰瘍性大腸炎を有する小児患者における治療ギャップ解消への可能性を示す ENTYVIO®(ベドリズマブ)の肯定的な第3相試験結果について


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2026年2月20日
  • 既存治療または抗TNF抗体治療に反応不十分な2歳〜17歳の小児患者を対象とした、ベドリズマブ静注製剤の国際共同第3相試験(KEPLER試験)において、約半数(47.3%)の参加者が第54週時点の臨床的寛解という主要評価項目を達成
  • ベドリズマブの安全性プロファイルは、成人での既知の安全性プロファイルと概ね一致
  • 本結果を第21回Congress of European Crohn’s and Colitis Organisation (ECCO) にて発表

当社は、このたび、第3相臨床試験であるKEPLER試験において肯定的な結果を得られたのでお知らせします。KEPLER試験の結果は、ENTYVIO® (一般名:ベドリズマブ、日本における販売名:エンタイビオ®)が、消化管の慢性炎症性疾患である中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎(UC)に罹患する、2歳以上の患者さんに臨床的寛解をもたらす可能性を示しています1,2。 第21回Congress of European Crohn’s and Colitis Organisation (ECCO)で発表された結果では、治療選択肢が依然として限られているこの患者集団において、ベドリズマブの有望な有効性および安全性プロファイルが示されました。KEPLER試験を通じて、当社は、より深い科学的知見を見出すと共に、潰瘍性大腸炎の成人患者さんの主要な治療であるベドリズマブによって恩恵を受ける追加の患者集団を特定し続けていきます。ベドリズマブは、ENTYVIOの製品名で販売されています。
*世界のほとんどの市場でENTYVIOの製品名で発売されています。具体的な適応症や効能・効果は市場ごとに異なります。

KEPLER試験の治験責任医師でありミネソタ州のMNGI Digestive Health所属の小児消化器科医であるRamalingam Arumugam氏(MD)は「潰瘍性大腸炎と診断されることは、若年患者さんとその家族にとって生活を大きく変えてしまうことであり、多くの場合、有効な治療選択肢を探し続けることになります。KEPLER試験では、特に治療が難しい患者集団である既存治療や抗TNF抗体治療に反応が不十分な小児患者さんにおいて、ベドリズマブにより臨床的に意義のある改善が認められました。試験データでは、1年後に約半数の患者さんが寛解を達成しており、安全性も成人でのベドリズマブのプロファイルと概ね一致していました。これらの結果は、ベドリズマブが2歳以上の小児潰瘍性大腸炎の治療において重要な治療選択肢となり得ることを示唆しています」と述べています。

KEPLER試験には、中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎を有する2歳から17歳の小児患者さん120例が組み入れられました。これらの患者さんは、既存治療(ステロイドや免疫調節薬など)および/または抗TNF抗体治療に対する反応が不十分であり、14週間のオープンラベル導入期間中に、ベドリズマブの静脈内(IV)投与を受けました1。120例中93例は、第 14週時点で臨床反応を達成し、その後、8週間ごとのベドリズマブによる維持療法として、低用量(n=47)または高用量(n=46)に無作為化されました。これら93例においては、以下の結果が示されました。

  • 参加者の約半数(47.3%)が、主要評価項目である第 54週時点での臨床的寛解を達成しました。
  • 3分の1を超える参加者(34.7%)が、第14週時点での臨床的寛解(副次評価項目)を達成しました。
  • 4人に1人を超える参加者(29%)が、第14週および第 54週の両方での臨床的持続寛解(副次評価項目)を達成しました。
  • さらに、参加者におけるベドリズマブの安全性プロファイルは、成人での既知の安全性プロファイルと概ね一致しており、新たな安全性シグナルは認められませんでした1。KEPLER試験においてベドリズマブ投与下で報告された、発現頻度の高い有害事象(発現率10%以上)は、上気道感染(30%)、潰瘍性大腸炎(疾患悪化)(17.5%)および発熱(12.5%)でした3

当社のチーフ・メディカル・オフィサーであるAwny Farajallah(MD)は、「潰瘍性大腸炎の小児患者さんを支える家族や臨床医は、あまりにも長い間、治療選択肢が限られた状況に置かれてきました。中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎を有する2歳からの患者さんに対して、潰瘍性大腸炎の治療において確立した役割を果たしているENTYVIOが新たな治療選択肢となり得ることを示唆するKEPLER試験の結果を、私たちは心強く受け止めています。これらの知見は、ENTYVIO の安全性と有効性を示す 10 年以上にわたる科学的研究に基づくものであり、炎症性腸疾患の全領域にわたるエビデンスに基づく医療を推進する当社の継続的なリーダーシップを反映しています。重要なことは、本試験が、最も支援を必要とする患者の皆さんを支援するという当社の長年のコミットメントを明確に示していることです」と述べています。

当社は、2歳から17歳の小児患者さんにおける中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎の治療を対象として、静脈内投与のENTYVIOについて、米国、欧州連合およびその他の国で承認申請を行う予定です。

第3相臨床試験KEPLER試験について

KEPLER試験(NCT:04779307Go to https://clinicaltrials.gov/study/NCT04779307?cond=ulcerative%20colitis&intr=vedolizumab&aggFilters=ages:child,phase:3&rank=1EudraCT: 2020-004300-34Go to https://www.clinicaltrialsregister.eu/ctr-search/search?query=2020-004300-34)は、既存治療(ステロイド、免疫調節薬)および/または抗TNF抗体治療に対する反応が不十分な、中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎(改変Mayoスコア5~9かつ内視鏡サブスコア2以上)を有する2歳から17歳の患者さんを対象に、ベドリズマブ静脈内(IV)投与の有効性および安全性を評価する第3相の国際、無作為化、二重盲検、多施設共同試験です4,1。本試験は、14週間のオープンラベル導入期間(全参加者にベドリズマブをIV投与)に続き、2つの用量(低用量[LD]と高用量[HD])を比較する40週間の無作為化二重盲検維持期間で構成されました。93名の参加者が、体重に基づき、LD群(n=47)またはHD群(n=46)に以下のように無作為化されました。

  • 体重30 kg以上の参加者:ベドリズマブ300 mg(高用量[HD])または150 mg(低用量[LD])
  • 体重15 kg超~30 kg未満の参加者:ベドリズマブ200 mg(HD)または100 mg(LD)
  • 体重10~15 kgの参加者:ベドリズマブ150 mg(HD)または100 mg(LD)

主要評価項目は、オープンラベルでのベドリズマブIV導入療法後に臨床反応を達成した患者さんにおける、第54週時点の臨床的寛解でした。臨床的寛解は、症状の改善と、疾患活動性がないまたは最小限であることを示す内視鏡所見(改変Mayoスコア)によって定義されました4 。副次評価項目には、導入期および維持期を通じた安全性・忍容性、臨床的持続寛解(第 14週および第54週の臨床的寛解)、内視鏡評価項目、反応消失時の用量増量の影響、ならびに追跡期間において評価された長期の安全性および疾患コントロールが含まれました。

ENTYVIO®(ベドリズマブ)について

ベドリズマブは、潰瘍性大腸炎およびクローン病で利用可能な、唯一の腸管選択的生物学的製剤です。ベドリズマブはα4β7インテグリンに特異的に結合し、主として腸管の内皮細胞に発現するMAdCAM-1との相互作用を阻害します。ベドリズマブは、既存治療または抗TNF抗体治療に対して効果不十分、効果減弱、または不耐であった中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎およびクローン病の成人患者さんを対象に、静脈内(IV)投与および皮下(SC)投与として承認されています(承認内容は市場により異なります)。ベドリズマブIVは、米国および欧州連合を含む80を超える国で販売承認を取得しています。ベドリズマブSCは、米国、欧州連合を含む50を超える国で販売承認を取得しています。世界全体で、ベドリズマブIVおよびSCはこれまでに、累計で100万人・年を超える患者さんに投与されています3

武田薬品について

武田薬品工業株式会社(TSE: 4502/NYSE: TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。詳細については、https://www.takeda.com/jp/ をご覧ください。

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医療情報

本ニュースリリースには、製品に関する情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではなく、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。

以上
  1. Turner D, Kierkuś J, Korczowski B, et al. Efficacy and safety of intravenous vedolizumab in paediatric patients with moderate-to-severe Ulcerative Colitis: Results from the KEPLER phase 3 trial. Digital Oral Presentation at: European Crohn’s and Colitis Organisation Congress 2026, 18-21 February 2026, Stockholm, Sweden. DOP037.
  2. Vuijk, SA, et al. J Crohns Colitis. 2024;18(Supplement_2):ii31-ii45.
  3. Data on file. Takeda Pharmaceuticals.
  4. A Study of Vedolizumab in Children and Teenagers With Moderate to Severe Ulcerative Colitis (UC). ClinicalTrials.gov. https://clinicaltrials.gov/study/NCT04779307Go to https://clinicaltrials.gov/study/NCT04779307. Last accessed January 20, 2026.