20,000人以上の従業員投票により4つの新しいグローバルCSRの団体を選定し、計94カ国で気候変動に柔軟に対応できる保健システム構築を支援 | 武田薬品
20,000人以上の従業員投票により4つの新しいグローバルCSRの団体を選定し、計94カ国で気候変動に柔軟に対応できる保健システム構築を支援
- 約80の国と地域で20,000人以上の従業員が投票に参加し、新たに4つの団体(International Medical Corps 、the Society of Critical Care Medicine、the United Nations Office for Project Services (UNOPS) Bangladesh、Vitamin Angels)を選定
- 4つの新規団体への46億円(約3,200万米ドル)の拠出により、当社のグローバルCSRプログラムの拠出総額は334億円(約2億3,871万米ドル)に達し、世界で38団体との多様な連携を展開することで、さらに2,660万人の人々に直接的な恩恵をもたらすことが可能となる
- 当社のグローバルCSRプログラムは、2030年までに全世界94ヵ国の5,370万人のより良い健康の支援を目指す
当社は本日、グローバルCSRプログラムを通じ、新たに4つの団体に総額46億円(約3,200万米ドル)を拠出することを決定しましたのでお知らせします。これは低・中所得国の人々のため、気候変動に柔軟に対応する保健システム構築に向けた取り組みの一環です。気温が上昇し、異常気象による災害が相次ぐ中、当社は、特にその影響を受けやすい地域において、気候変動に強く人々が安定的に利用できる医療体制の維持が急務であると認識しています。これらの地域での気候変動対策は深刻な資金不足にあり、慈善活動による資金提供は2%未満です*1。今回の取り組みにより、当社は世界で最も脆弱な地域への支援を強化し、世界の保健システムが直面する深刻な危機に対応します。そして、これは、国際支援の状況が変化し続ける中で医療アウトカムの向上と気候変動に対する保健システムのレジリエンス(逆境に適応していく能力)強化に継続的に取り組む、当社の社会的責任への考え方を反映しています。
当社のグローバルCSRプログラムは、2016年の発足以来、93カ国で2,110万人以上の人々に直接的な恩恵をもたらしています。これには1,530万人への医療サービス提供の向上、550 万人の地域社会住民への健康教育を通じた後押し、及び129,000人以上の保健従事者への能力強化の支援が含まれ、保健システム強化の主要な構成要素全体にわたるサポートを強化しています。
この度の4つの新たなコラボレーションにより、当社は計38の団体への総額334億円(約2億3,871万米ドル)の拠出を行い、2030年までに94カ国5,370万人の健康に貢献する見込みです。今年度は約80の国と地域で20,000人以上の従業員が投票に参加する形でこれらの新規団体を選出しました。これは、当社のグローバルでの企業市民活動における協働と従業員の声を尊重しつつ、社会に貢献することを重視する企業姿勢を反映しています。
当社のチーフ グローバル コーポレート アフェアーズ&サステナビリティ オフィサーである大薮貴子(おおやぶ たかこ)は、「20,000人を超える従業員が今年のグローバルCSRプログラムに積極的に関与してくれたことを非常に誇らしく思います。これは、当社の企業姿勢と社会貢献への強い思いを示しています。この従業員主導のプログラムは、従業員の想いに寄り添いつつ、企業市民活動を実現するものです。今年は地域に根ざした組織と提携し、気候変動に強い保健システムの構築に焦点を当てています。パートナー団体と共に、気候変動に伴う健康リスクに対処し、革新的な解決策を拡充し、長期的な適応能力を強化します。これらの取り組みは、気候の影響を最も受けやすい地域の健康面での成果を改善するだけでなく、より広範な変化も促進します」と述べています。
2025年度に新たに追加されたパートナーへの支援内容は以下のとおりです。
- International Medical Corps(IMC)に9億600万円(約628 万米ドル)を拠出。ケニアとソマリアにおいて、気候変動に適応した革新的なサプライチェーンの構築により、医薬品アクセスを改善し、560万人の人々を対象に医療ケアを向上させることで健康の増進に寄与します。
- The Society of Critical Care Medicine(SCCM)に15億円(約1,040 万米ドル)を拠出。ガンビア、リベリア、シエラレオネの中核病院において、気候変動下でも安定したエネルギー供給体制を整備することで、救命医療サービスへの継続的なアクセスを実現し、396,000人の患者さんの命を守ります。
- The United Nations Office for Project Services(UNOPS)バングラデシュ事務所に10億2,400万円(約710万米ドル)を拠出。バングラデシュで気候変動に対応できる廃棄物管理システムを確立し、730万人以上の最前線で働く医療従事者や患者さんを有害廃棄物への曝露による深刻な感染症リスクから守ります。
- Vitamin Angelsに12億1,200万円(約841 万米ドル)を拠出。インドネシア全土でエビデンスに基づく栄養介入を拡充することで、小児死亡率の低下に加え、子どもの発育阻害や母親の貧血症の予防など、1,210万人を対象に母子保健の改善を目指します。
新しいパートナーからの声:
- 「タケダの惜しみない支援のおかげで、ケニアとソマリアの医療システムにおける重大なサプライチェーンの課題が克服できるようになります。このパートナーシップにより、1,200の医療施設で医薬品情報管理システム(PIMS)を導入し、何百万人もの母子に救命に関わるケアを提供できるようになります。また、何千人もの医療従事者の研修を行い、持続的な成果を生み出すことが可能となります」IMC プレジデント兼CEO Nancy Aossey氏
- 「安定したエネルギー供給は医療には不可欠です。ガンビア、シエラレオネ、リベリアの病院に再生可能で、災害に強く、持続可能なエネルギーインフラを提供することで、SCCMは単に病院に電力を供給するだけでなく、人々の命を救い、医療従事者の能力を高め、次世代のためにより健康でより持続可能な未来を構築しています」SCCM プレジデントJose L. Pascual氏
「タケダとのパートナーシップは、複雑な問題に協力して取り組むことで結果を生み出せることを示す心強い一例です。私たちは力を合わせ、バングラデシュで医療廃棄物と正面から向き合い、現地の対応能力を強化し、より安全でより気候変動に強い医療システムの構築を進めています。この地域全体でのタケダとのパートナーシップを継続し、民間セクターでのパートナーシップが、いかに公衆衛生に現実的で持続的な影響を及ぼすことができるかを示せることを誇りに思っています」UNOPSアジア太平洋局長Sanjay Mathur氏
「気候変動は、インドネシアで栄養的に最も脆弱な人々、すなわち妊婦、乳児、幼児の健康とウェルビーイングに重大な影響をもたらします。タケダの手厚い支援を受け、Vitamin Angelsでは120万人の医療従事者の研修を行い、1,210万人の妊婦や子どもたちに有効な栄養ソリューションを提供します。このような取り組みは大きな影響を及ぼし、インドネシアの保健システムの強化と気候変動への適応能力向上につながるでしょう」Vitamin Angels CEO Ana Céspedes氏
当社のグローバルCSRプログラムは、WHOの保健システム強化のための構成要素に従い、以下の領域を中心にグローバルヘルスに貢献しています。
- 保健サービスの提供と必須医薬品へのアクセスの加速:スクリーニング、紹介、経過観察などの保健サービスのアクセス、提供範囲や質を改善することで、1,530万人以上の人々に直接的な恩恵をもたらし、550万人以上の人々に栄養、水と公衆衛生、性と生殖の健康など、的を絞った健康教育を行い、2,700以上の医療施設を改装・建設してきました。
- 保健従事者の育成:有資格の保健医療従事者や地域の保健従事者、政府関係者、保健医療供給網の管理職、保健情報システム管理者など、合計129,000人以上を訓練し、保健従事者やステークホルダーの知識、スキル、モチベーション、動員を向上させてきました。
- 保健情報システムの向上:データに基づいた保健計画及び保健上の意思決定を支援する274のデジタルソリューション、プラットフォーム、又はツールを開発、強化、導入してきました。
これら重点領域において、健康と気候変動に関連する具体的な成果は以下のとおりです。
- 430万人が気候変動に関連する健康上のリスクに対応する医療サービスを利用しました。
- 160万人が気候変動緩和策及び適応策についての教育を受けました。
- 気候変動に強いインフラ支援のため、194の医療施設が改装・建設されました。
- 22,899人の保健従事者が気候変動に対応した医療サービスについての研修を受けました。
- 気候変動に強い医療サービスに向け、25のデジタルソリューション、プラットフォーム、又はツールが開発、強化、又は導入されました。
武田薬品について
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域及び事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。詳細については、www.takeda.comをご覧ください。
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*1: ClimateWorkのGLOBAL INTELLIGENCE、2023年11月