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米国FDAによるEGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がん患者さんを対象として特異的に設計された初の経口治療薬EXKIVITY™(mobocertinib)の承認について

2021年9月16日

- 本承認は奏効期間の中央値約1.5年という臨床的に意義のある奏効が示された臨床第1/2相試験の結果に基づく
- EGFRエクソン20挿入変異を伴う患者さんの診断を支援する、次世代シーケンシング(NGS)を用いたコンパニオン診断薬も同時承認

当社は、このたび、プラチナ製剤ベースの化学療法を実施中あるいは実施後に病勢が進行し、米国食品医薬品局(FDA)で承認された検査で検出された上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20挿入変異を伴う局所進行または転移性非小細胞肺がんの成人患者さんに対する治療薬EXKIVITY(mobocertinib)について、FDAより承認を取得しましたのでお知らせします。EXKIVITYは、FDAにより優先審査に指定され、Breakthrough Therapy指定、Fast Track指定、およびOrphan Drug指定を受けた、EGFRエクソン20挿入変異を標的とするよう特異的に設計された初めてかつ唯一承認を取得した経口治療薬です。本適応症は、奏効率(ORR)と奏効期間(DoR)に基づき、迅速承認制度のもとで承認されています。本適応症の継続的な承認は、検証試験における臨床的有用性の確認と説明が条件となります。

当社のグローバル オンコロジー ビジネス ユニットのプレジデントであるテレサ・ビテッティ(Teresa Bitetti)は、「EXKIVITYの承認によって、EGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がん患者さんに新しい有効な治療選択肢が提供され、この治療困難ながんに対する差し迫ったニーズの充足を目指します。EXKIVITYは、EGFRエクソン20挿入変異を標的とするよう特異的に設計された初めてかつ唯一の経口治療薬であり、特に奏効期間の中央値は約1.5年という期間が示されたことを嬉しく思います。本承認は、オンコロジー領域で十分な治療を受けられない患者さんのニーズを満たすという当社の取り組みを強化する節目となるものです」と述べています。

FDAは、EGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がん患者さんの特定のために、EXKIVITYの次世代シークエンサー(NGS)であるコンパニオン診断薬として、ThermoFisher Scientific社のOncomine Dx Target Testを同時承認しました。NGSを用いた検査は、EGFRエクソン20挿入変異の検出率が50%未満であるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査よりも正確な診断ができるため、患者さんには不可欠です。

ダナ・ファーバー癌研究所のPasi A. Jänne医学博士は、「EGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がんは、従来のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬では効果的に標的にすることができず、十分な治療が行えないがんです。EXKIVITY(mobocertinib)の承認により、このような患者さんを対象として特異的に設計され、臨床的に意義のある持続的な奏効が示された新たな経口治療薬を医師や患者さんにお届けする重要な一歩となります」と述べています。

International Cancer Advocacy Network(ICAN)のExon 20 GroupのExecutive DirectorであるMarcia Hornは、「EGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がん患者さんは、これまで、診断が不十分であるだけでなく、奏効率を改善できる標的治療薬の選択肢がない、非常にまれな肺がんを抱えて生活するという特有の課題に直面してきました。EGFRエクソン20挿入変異を有する患者さんやその家族と5年近く毎日向き合ってきた支援者として、私はこの重篤な疾患との闘いに継続的な進歩がみられることを喜んでおり、この有望な標的治療薬の承認に貢献した世界中の患者さん、家族の皆さん、医療従事者、そして科学者の皆さんに感謝しています」と述べています。

FDAの承認は、プラチナ製剤ベースによる治療歴を有するEGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がん患者さん114人を対象とし、EXKIVITY 160 mgを1日1回投与した臨床第1/2相試験における、プラチナ製剤による前治療を受けた患者集団の解析結果に基づくものです。臨床第1/2相試験の結果は、2021年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表され、独立審査委員会(IRC)による全奏効率(ORR)は28%(治験担当医師による全奏効率は35%)、IRCによる奏効期間(DoR)の中央値は17.5カ月、全生存期間(OS)の中央値は24カ月、IRCによる無増悪生存期間(PFS)の中央値は7.3カ月であったことが示されました。

最も頻度の高かった治療に関連する有害事象(20%以上)は、下痢、発疹、悪心、口内炎、嘔吐、食欲減退、爪囲炎、疲労、皮膚乾燥、筋骨格痛でした。「EXKIVITY Prescribing Information」において、QTcの延長および心室性頻脈の一種であるトルサード・ド・ポアントに関する枠組み警告(Boxed warning)、間質性肺炎/肺臓炎、心毒性および下痢に関する警告ならびに使用上の注意が記載されています。

本審査は、FDAのオンコロジー・センター・オブ・エクセレンス(腫瘍研究拠点:OCE)が主導するProject Orbisのもとで実施されており、本プロジェクトは参加国における抗がん剤の同時申請・同時審査の枠組みを提供するものです。当社は、世界中の規制当局と継続的に連携し、mobocertinibを患者さんにお届けできるよう取り組んでまいります。

 

以上

 

<ウェーブ1パイプラインによる成長実現について>
当社は、グローバルブランドの拡大と、2024年度までに承認取得の可能性がある複数のベスト・イン・クラス/ファースト・イン・クラスの新規候補物質(NME)を含むウェーブ1パイプラインによって、短期的成長の実現を見込んでいます。ウェーブ2パイプラインには、約30のNMEと次世代プラットフォームが含まれており、当社の2025年度以降の持続的な成長を支えていくと期待されています。

<EXKIVITY(mobocertinib)について>
EXKIVITYは、上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20挿入変異を選択的に標的とするよう特異的に設計されたファースト・イン・クラスの経口チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)です。EXKIVITYは、プラチナ製剤ベースの化学療法による治療歴を有し、FDAで承認された検査で検出されたEGFRエクソン20挿入変異を伴う局所進行または転移性非小細胞肺がんの成人患者に対する治療薬として米国で承認を取得しています。また、mobocertinibの臨床第1/2相試験の結果は、1種類以上の全身化学療法による治療歴を有するEGFRエクソン20挿入変異を伴う局所進行または転移性非小細胞肺がん患者に対する治療薬として、中国医薬品審査評価センター(CDE)により審査が受理されています。

<EGFRエクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がんについて>
世界保健機関(WHO)によれば、非小細胞肺がんは最も一般的な肺がんであり、毎年世界中で診断される肺がんの推定新規患者数220万人の約85%を占めています1,2。上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20挿入変異を伴う非小細胞肺がん患者は、非小細胞肺がん患者の約1~2%であり、欧米人よりもアジア人で多くみられます3-7。EGFRエクソン20挿入変異を特異的に標的としていないEGFRチロシンキナーゼ阻害薬や化学療法の効果は限定的であるため、EGFRエクソン20挿入変異を伴う疾患は他のEGFR変異を伴う疾患よりも予後不良と言われています。当社は、革新的な医薬品の創薬と提供により肺がん患者さんのニーズを満たすため、継続的な研究開発に取り組んでいます。

<武田薬品について> 
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。 

<留意事項> 
本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリースにおいて武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。

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<医療情報>
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1  Sung H. Global Cancer Statistics 2020: GLOBOCAN Estimates of Incidence and Mortality Worldwide for 36 Cancers in 185 Countries. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33538338/. Accessed May 27, 2021

2 American Cancer Society. What is Non-Small Cell Lung Cancer? https://www.cancer.org/cancer/non-small-cell-lung-cancer/about/what-is-non-small-cell-lung-cancer.html.

3 Riess, Jonathan W. Diverse EGFR Exon 20 Insertions and Co-Occurring Molecular Alterations Identified by Comprehensive Genomic Profiling of NSCLC. https://www.jto.org/article/S1556-0864(18)30770-6/fulltext. Accessed April 7, 2020.

4 Fang, Wenfeng. BMC Cancer. EGFR exon 20 insertion mutations and response to osimertinib in non-small-cell lung cancer. https://bmccancer.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12885-019-5820-0. Accessed April 7, 2020.

5 Kobayashi Y, Mitsudomi T. Not all epidermal growth factor receptor mutations in lung cancer are created equal: Perspectives for individualized treatment strategy. Cancer Sci. 2016;107(9):1179-1186. doi:10.1111/cas.12996

6 Yatabe Y, Kerr KM, Utomo A, et al. EGFR mutation testing practices within the Asia Pacific region: results of a multicenter diagnostic survey. J Thorac Oncol. 2015;10(3):438-445. doi:10.1097/JTO.0000000000000422

7 Kris MG, Johnson BE, Berry LD, et al. Using multiplexed assays of oncogenic drivers in lung cancers to select targeted drugs. JAMA. 2014;311(19):1998-2006. doi:10.1001/jama.2014.3741