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遺伝性血管性浮腫発作の長期抑制のためのTAKHZYRO®(一般名:lanadelumab)注射剤の安全性および有効性を支持する最長期間の遺伝性血管性浮腫試験の最終結果について

2021年8月6日

- 臨床第3HELP試験の非盲検延長(OLE)試験において、TAKHZYROによる予防的治療により、約5年間にわたりベースラインと比較して遺伝性血管性浮腫(HAE)発作頻度が全体で87.4%の顕著な低下
- TAKHZYROの投与は、最初のピボタル試験の安全性プロファイルと一致し、無発作の期間を延長

当社は、このたび、TAKHZYRO®(一般名:lanadelumab)300mgを2週間に1回投与した最長2.5年にわたる長期安全性(主要評価項目)および有効性を評価するための臨床第3相HELP(遺伝性血管性浮腫の長期抑制)試験™の非盲検延長(OLE)試験の最終結果が論文発表されましたので、お知らせします。平均約2.5年(29.6ヵ月、標準偏差8.2ヵ月)の治療を受けた12歳以上の患者さんにおいて、TAKHZYRO®(一般名:lanadelumab)の予防的治療により遺伝性血管性浮腫(HAE)の発作頻度が顕著に低下しました。本結果は今月の雑誌「Allergy」オンライン版に掲載されました。

本試験の副次評価項目において、試験対象群(N=209)におけるHAEの発症率の平均値(最小; 最大)はベースラインと比較して全体で87.4%(-100; 852.8)低下し、急性期治療を要する発作(N=106)は93.4%(-100; -52.8)低下しました。また中等度又は重度の発作の発生率も低下しました(84.3%)(N=209)。TAKHZYRO 300 mgを2週間に1回投与した患者さんにおいて、投与期間中の平均97.7%(標準偏差6.0%)で無発作状態によりHAEによる負荷が減少しました。無発作期間は平均14.8ヵ月であり、10名中約7名(68.9%)の患者さんにおいて無発作期間が12ヵ月を超えました(N=209)。治療に関連して発現した有害事象は患者さんの54.7%(N=116)で報告され、最も多かったものは注射部位反応であり、重篤な副作用の報告はありませんでした。

患者さんの生活の質(QoL)を評価するために患者報告型の評価方法として有効な、血管性浮腫の生活の質に関する質問票(Angioedema Quality of Life Questionnaire : AE-QoL)を使用しました。ロールオーバー、非ロールオーバー共に、AE-QoL総スコアで臨床的に有益であると解釈できる最小の変化値を達成し、ベースラインからの総スコアの平均変化は、ロールオーバー、非ロールオーバーはそれぞれ-10.2(17.9)、-19.5(21.3)でした。AE-QoLスコアの改善のほとんどは、プラトーに達する前の観察期間早期(0日目から56日目まで)に認められ、その後の来院中もスコアはおおむね維持されました。1

HELP試験の責任者でありハーバードメディカルスクールマサチューセッツ総合病院リウマチ・アレルギー・免疫学科のAleena Banerji医学博士は、「臨床エビデンスに裏付けられた効果的な予防は、この生涯にわたる疾患の患者さんを治療する医療従事者にとって極めて重要です。長期間発作のない状態で生活ができれば、この慢性的かつ予測不能な疾患とともに生きる人々にとってさらなる安心感をもたらす可能性があります」と述べています。

臨床第3相試験である最初のHELP試験は、12歳以上のHAE患者さん125名を対象として26週間以上にわたって実施された、これまでで最大規模かつ最長期間の実薬投与を行った無作為化対照比較抑制試験です。2,3,4,5,6 HELP OLE試験のデザインは、最長で2.5年間、TAKHZYROの長期安全性(主要評価項目)および有効性を評価するものです。最終結果は、2016年5月から2019年10月の期間に収集したデータに基づいており、最初のHELP試験で被験者として評価され、長期試験に移行した109名の患者さん(長期試験移行群)と、最初の試験には参加しなかったものの、12週間に少なくとも1回の発作を発現し、試験の適格性を満たした103名の患者さん(新規投与群)を解析対象としました。1HELP OLE試験の最終結果により、TAKHZYROの安全性プロファイルが最初のHELP試験の知見と一致していることが示されました。治療に関連する治験薬投与下において発現した有害事象(TEAE)は患者の54.7%(N=116)に発現し、最も多く認められたのは注射部位疼痛、上気道感染、および頭痛でした。

当社のヴァイス・プレジデントであり、HAE・移植領域グローバル・メディカル・ヘッドであるニール・インハーバー(Neil Inhaber)医学博士は、「本試験は、HAE発作の減少が証明されている長期予防治療を望む12歳以上のHAE患者さんにおいて、その治療選択肢としてTAKHZYROの使用を支持するものです。当社は10年以上にわたり、HAEポートフォリオ全体を通してこの希少疾患を持つ患者さんを支援してきました。患者さんが無発作状態を維持でき、効果的な治療選択肢を提供できるように取り組んでいます。このHAEへの私たちの努力の積み重ねが患者さんを勇気づけ、患者さんが自信を持ってHAEをコントロールしながら生活を送ることができるよう貢献できることを願っています」と述べています。

<HELP非盲検延長試験について>
HELP(遺伝性血管性浮腫の長期的予防)試験™の非盲検延長(OLE)試験は、12歳以上の遺伝性血管性浮腫(HAE)患者さんにおけるTAKHZYROの長期有効性および安全性を評価するものです。非盲検延長(OLE)試験の開始時に、212名の被験者がTAKHZYROの投与を受けました[最初のHELP試験で被験者として評価され、長期試験に移行した109名の患者さん(長期試験移行群)と、最初の試験には参加しなかったものの、過去12週間以内に1回以上の発作を発現し、試験の適格性を満たした103名の患者さん(新規投与群)]。 長期試験移行群は、投与開始時(Day 0)にTAKHZYRO 300 mgを1回投与し、最初の発作が起きた後は2週間隔で同量を投与されました。新規投与群は、Day 0から2週間隔でTAKHZYRO 300 mgを投与されました。多くの被験者(92.5%; N=196)が12ヵ月以上の投与を完了し、81.6%の被験者(N=173)が30 ヵ月以上の投与を完了しました。1

<遺伝性血管性浮腫について>
遺伝性血管性浮腫(HAE)は、腹部、顔面、足、性器、手、喉など、身体のさまざまな部分で繰り返し起こる浮腫発作を引き起こす希少な遺伝性疾患です。腫脹は身体を衰弱させ痛みを伴うことがあります。7,8,9 気道を遮断する発作は窒息を引き起こすことがあり、生命を脅かす可能性があります。5,10HAEは、世界中で5万人にひとりが罹患していると推定されています。この疾患は多くの場合、認識されず、診断や治療が不十分なことがあります。3,5,6

<遺伝性血管性浮腫における当社の活動>
遺伝性血管性浮腫(HAE)は他の希少疾患と同様に症状や病態などが極めて複雑であり、 患者さん、その家族、および介護者がこの疾患を理解し、確定診断を受け、また必要な治療薬が投与されるまでには、長年にわたって苦悩を経験されることが頻繁に見られます。HAEを持つ人々の症状や状態はそれぞれ異なりますが、当社はその個々のニーズに耳を傾けることによって得たインサイトを、診断から継続的治療までの革新的ソリューションへと結び付けています。学術的な発展は当社の業務遂行にとって極めて重要な位置を占めており、当社は診断を迅速化し、HAE患者さんの暮らし、その支援ネットワーク、および治療にあたる医療関係者に違いをもたらすような、変化を引き起こす持続可能な治療手段を開発するというミッションのもと、達成の限界を押し広げていくことを恐れません。

<ラナデルマブについて>
ラナデルマブは血漿カリクレインに特異的に結合し、その濃度を引き下げる完全にヒト由来のモノクローナル抗体であり、承認されている海外では12歳以上の患者さんでのHAE発作予防を適応とします。ラナデルマブは皮下注射薬であり、半減期は約2週間です3。ラナデルマブは、医療専門家によるトレーニングを受けたうえで、患者さん自身または介護者による投与も可能としています7

<武田薬品について> 
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。 

<留意事項> 
本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリースにおいて武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。

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References

1 Banerji A, Bernstein JA, Johnston DT, et al. Long-term prevention of hereditary angioedema attacks with lanadelumab: the HELP OLE Study. Allergy. 2021 Jul 21. doi: 10.1111/all.15011. Epub ahead of print.

2 Banerji A, Riedl MA, Bernstein JA, et al; for the HELP Investigators. Effect of lanadelumab compared with placebo on prevention of hereditary angioedema attacks: a randomized clinical trial. JAMA. 2018;320(20):2108-2121.

3 TAKHZYRO® (lanadelumab) European Summary of Product Characteristics.

4 CINRYZE (C1 esterase inhibitor [human]) [prescribing information]. Lexington, MA: Shire ViroPharma Incorporated; 2018.

5 HAEGARDA [prescribing information]. Kankakee, IL: CSL Behring LLC; 2017. 

6 Craig T, Zuraw B, Longhurst H, et al. Long-term outcomes with subcutaneous C1-inhibitor replacement therapy for prevention of hereditary angioedema attacks. J Allergy Clin Immunol Pract. 2019;7(6):1793-1802. 

7 Cicardi M, Bork K, Caballero T, et al; on behalf of HAWK (Hereditary Angioedema International Working Group). Evidence-based recommendations for the therapeutic management of angioedema owing to hereditary C1 inhibitor deficiency: consensus report of an International Working Group. Allergy. 2012; 67(2):147-157.

8 Zuraw BL. Hereditary angioedema. N Engl J Med. 2008;359(10):1027-1036.

9 Banerji A. The burden of illness in patients with hereditary angioedema. Ann Allergy Asthma Immunol. 2013;111(5):329-336.

10 Longhurst HJ, Bork K. Hereditary angioedema: causes, manifestations, and treatment. Br J Hosp Med. 2006;67(12):654-657.

 

以上