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武田薬品とCardurion社による循環器系疾患治療薬の研究開発に関する提携について

武田薬品とCardurion社による循環器系疾患治療薬の研究開発に関する提携について


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August 3, 2017

- 循環器系疾患に対する次世代治療薬の研究開発に関する新たな提携

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とCardurion Pharmaceuticals (本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「Cardurion社」)は、このたび、循環器系疾患の治療薬の研究開発に関する提携を締結しましたのでお知らせします。Cardurion社は、米国ボストン地域に拠点を置くバイオテクノロジー企業であり、心不全などの循環器系疾患に対する次世代の治療薬の研究開発に注力しています。

Cardurion社は、CEOのDaniel Bloomfieldおよび創始者で会長のMichael E. Mendelsohnが率いており、医師であり科学者である両氏は、循環器系疾患領域において、豊富な知見、治療薬やその研究開発に関する卓越した経験を有しています。武田薬品は、同社湘南研究所の12名の循環器系疾患領域の研究チームをCardurion社に移すこと、また同研究所の整備された研究スペース、研究開発リソース等をCardurion社に提供するとともに循環器系疾患の複数の前臨床パイプラインをCardurion社にライセンス供与することで、新会社の勢いあるスタートに貢献します。

武田薬品のChief Medical and Scientific OfficerであるAndrew Plumpは、「Cardurion社との提携は、厳選されたパイプラインと優れた研究者を起業環境に置き、社外のイノベーションを活用するという当社の戦略に合致しています。また、当社は、湘南研究所における創薬支援のためのハイレベルな専門性活用を通じ、研究者が一丸となってアンメットニーズを有する患者さんに新薬をお届けできる体制を整えてまいります」と述べています。

新たに設立されたCardurion社は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を有するとともに湘南に研究施設を有し、本社および研究施設周辺にはバイオテクノロジー企業および製薬企業をサポートする先進的な研究エコシステムが整備されています。

Cardurion社のCEOであるDaniel Bloomfieldは、「この提携は、世界中で心疾患に苦しむ数多くの患者さんに大きな影響を与え得る革新的な治療薬を開発するという両者の強い意思を示しています。武田薬品との提携により、前臨床試験を推進し、必要としている患者さんに新たな治療薬をお届けすることを目指してまいります」と述べています。

循環器系疾患は、世界的に男女共通の主要な死因です。年間1,700万人以上が同疾患を原因に亡くなっており、この数は2030年には約2,400万人に増加すると試算されています。米国では心不全の患者さんは600万人以上に及び、毎年約100万人が新たに心不全と診断されています。

 

<Cardurion Pharmaceuticalsについて>
Cardurion社は、心不全等の循環器系疾患に対する次世代の治療薬の研究開発に注力するバイオテクノロジー企業です。同社は、マサチューセッツ州ケンブリッジと湘南に施設を有しています。詳細についてはウェブサイトhttp://www.cardurion.comをご覧ください。

以上