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国連財団による「はしか予防接種のグローバル展開プログラム」への10億円の単独寄付について

国連財団による「はしか予防接種のグローバル展開プログラム」への10億円の単独寄付について


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November 2, 2016

- 途上国約40ヵ国540万人の子どもへのワクチン接種を目指す

当社はこのたび、国連財団による「はしか予防接種のグローバル展開プログラム」を当社単独で支援することとなりましたので、お知らせします。本プログラムは、国連財団のワクチン接種推進キャンペーン「Shot@Life」と連動して行われるもので、アフリカ、アジア、ラテンアメリカなど途上国約40ヵ国において、10年間で540万人以上の子どもたちにはしかワクチンを接種することを目指します。当社は、本プログラムの実施にあたり、国連財団に対して10億円を寄付いたしました。

 

はしかは伝染力の高い疾患の一つであり、ワクチンによって救える可能性があるにもかかわらず、年間11万5千人の世界の子どもたちが亡くなっており、そのほとんどが、ワクチン接種が困難な低所得国で発生しています。当社は、国連財団と連携し、2016年から2026年の10年間で、540万人以上の子どもたちに対して、はしかワクチンを提供する活動を支援いたします。また、国連財団から、当社の従業員に対して、ワクチンや予防接種に関する講習を受ける機会や現地視察などの機会が提供されます。

 

当社は、ワクチンを重点領域の一つに位置づけ、世界の公衆衛生における最も重要な課題に対するワクチンの開発、販売に取り組んでいます。日本においては70年にわたりワクチンビジネスを展開しており、本プログラムは当社事業と高い親和性を有しています。人々の「いのち」に携わる製薬企業として、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献するとともに、医薬品の提供だけでは十分にサポートしきれない患者さんやそのご家族への支援を通じて、引き続き社会に貢献してまいります。

 

当社コーポレート・コミュニケーションズ&パブリックアフェアーズ オフィサーの平手晴彦は、「当社単独支援による国連財団の本プログラムを通じて、途上国における5百万人以上の子どもたちにはしかワクチンを提供できることを、大変嬉しく思います。当社は、デング熱、ノロウイルス、ポリオ、ジカ熱など、ワクチンが関連するグローバルヘルスの強化および新興感染症対策への取り組みに注力しており、CSR活動においても“途上国・新興国の人々の健康に貢献する予防活動”を重点テーマとしています。今回のはしかワクチンに関する支援も、そうした世界中の人々の健康に貢献するという当社の想いが形になったものです」と述べています。

 

なお、当社では、グローバルCSRプログラムを、全従業員による投票によって選定する取り組みを始めており、2016年度には、本プログラム、および同日公表しました母子保健にフォーカスした「地域ヘルスワーカーの能力強化を通じた母子保健プログラム(パートナー: ワールド・ビジョン)」、「少数民族の母子を対象にした保健支援プログラム(パートナー: セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)」の3プログラムが選定されました。 

※出典:WHO http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs286/en/

 

<国連財団(United Nations Foundation)について>

国連財団は、1998年に、実業家であり慈善家でもあるテッド・ターナー氏が創設した米国の財団で、現在は、慈善団体や企業、政府、個人の支援により運営されています。世界中の様々な課題に対応するため、官民連携パートナシップを構築し、アドボカシー活動や公的機関によるアウトリーチ活動を通じて、国連への支援の輪を拡げています。また、国連がグローバルな課題を解決する一助となるよう、革新的なキャンペーンや取り組みを実施することにより、人々やアイデアなど様々なリソースを結び付けています。詳細については、http://www.unfoundation.org/をご覧ください

 

<Shot@Lifeキャンペーンについて>

Shot@Lifeキャンペーンは、啓発活動やネットワーキングを通じて、最も効果的な方法の一つであるグローバルなワクチン接種を推進し、発展途上国に暮らす子どもたちの命を救うための国連財団のキャンペーンです。詳細については、http://shotatlife.org/をご覧ください

 

<武田薬品のCSR活動について>

当社は、患者さん(Patient)を中心に考え、優れた医薬品を創出する「医薬事業」がCSRの根幹であると考えています。その上で、「事業プロセス」 全体の健全性の維持・向上に努め、また、「企業市民」として、社会の持続可能性を高める活動に関わることで、社会との深い信頼関係(Trust)を築いて タケダの評価(Reputation)を高め、さらなる「医薬事業」(Business)の成長へとつなげる、CSRによる価値創造・保全モデルを推進しています。詳細については、http://www.takeda.co.jp/csr/policy/をご覧ください

 

<武田薬品のワクチンに対する取り組みについて>

ワクチンは、毎年200万人以上の生命を救い、世界の公衆衛生に劇的な変化をもたらしました。当社は70年にわたり、人々の健康を守るため日本でワクチンを供給してきました。現在、当社のグローバルワクチンビジネスは、デング熱、ノロウイルスやポリオなど、世界で最も大きな課題となっている感染症に対し、最先端の取り組みを行っています。当社はワクチン開発、製造およびマーケットアクセスに関する豊富な実績と深い知識を有しており、世界で最も緊急性の高い公衆衛生ニーズに対応すべく、パイプラインの充実に努めてまいります。

 

以上