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国立研究開発法人国立がん研究センターと武田薬品との研究開発に関する提携について

国立研究開発法人国立がん研究センターと武田薬品との研究開発に関する提携について


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2015年5月8日

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:堀田知光、所在地:東京都中央区、以下「国立がん研究センター」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、このたび、日本発の優れた画期的な抗がん剤を創出し、いち早くがん患者さんとそのご家族の元にお届けするという目標のもと、研究開発提携に関する契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 

国立がん研究センターと武田薬品は、抗がん剤の創薬やがん生物学の研究に携わる研究者、医師などの交流を促進し、がんの発症メカニズムや薬剤感受性に関する研究などの基礎研究の進展に寄与すること、および、基礎研究で得られた成果を臨床開発研究に応用することで新たな治療オプションを探索することを目的とし、本契約に基づき、双方の強みを活かしたがんの基礎研究から臨床開発研究における連携を実行に移すべく、必要な情報共有と協議を継続的に実施します。

 

また、今後の連携を深める一環として、武田薬品は、国立がん研究センターが進める産学連携全国がんゲノムスクリーニング事業「SCRUM(スクラム)-Japan」に参画いたします。本事業は、全国の医療機関と製薬企業とが協力して実施するがん遺伝子異常スクリーニング事業であり、本事業で構築される遺伝子情報と診療情報を合わせたデータベースにアクセスすることで、新たな医薬品の研究開発の取り組みの加速につながります。

 

国立がん研究センター研究所 所長の中釜斉は、「国立がん研究センターが有する様々な細胞株や動物モデル等のバイオリソースや生物学的な解析技術、詳細な病理情報及び診療情報と連結可能な豊富な患者試料などと、武田薬品が持つ創薬開発技術や創薬候補物質などの相互の強みを活かすことにより、医薬品や診断薬の開発が一層促進されることが期待されます」と述べています。

 

武田薬品のOncology Therapeutic Area Unit HeadのMichael Vasconcellesは、「今回の提携を大変嬉しく思います。国立がん研究センターの臨床研究における知見と、当社の保有する技術基盤を融合させることで、より早く、革新的な治療を患者様と医療関係者の皆様にお届けできるものと期待しています」と述べています。 

詳細については、3月10日付の国立がん研究センターによるプレスリリースをご参照ください。

http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150310.html

 

以上