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BioMotiv社と武田薬品の戦略的提携契約締結について

BioMotiv社と武田薬品の戦略的提携契約締結について


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September 25, 2014

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とBioMotiv, LLC(本社:オハイオ州クリーブランド、以下「BioMotiv社」)は、このたび、武田薬品がBioMotiv社に対して戦略的投資を行い、革新的な新薬候補物質の同定・開発の強化に向け提携することを決定しましたのでお知らせします。

BioMotiv社は、Harrington プロジェクトに携わり、新薬の研究開発を行う企業です。Harrington プロジェクトは、非営利団体のHarrington Discovery InstituteおよびBioMotiv社が携わる250百万米ドル規模の米国国家プロジェクトで、2012年に発足しました。本プロジェクトの目的は、全米で最も画期的かつ評価の高い研究機関および疾患財団が行う革新的な新薬候補物質の同定や開発に投資し、医療の発展を加速させることです。本プロジェクトは、フィジシャン・サイエンティスト*による創薬探索研究にフォーカスしたユニークな取り組みであり、革新的な新薬が求められている疾患に関して、基礎研究から臨床にわたる知見をもたらすものです。

武田薬品は、初期投資として、5年間にわたって合計25億円(25百万米ドル)を拠出します。この投資には、BioMotiv社が有する免疫・炎症および代謝性・循環器疾患領域のプログラムに関する独占的権利を含みます。

BioMotiv社の CEOである Baiju R. Shahは、「武田薬品との戦略的提携により、フィジシャン・サイエンティストが発見した革新的な新薬を、POC(Proof of Concept)試験、臨床開発、上市へとつなげていく専門性の高い一連の流れを築くことができます。治療選択肢が限られている、あるいは治療選択肢が存在しない疾患の患者さんに革新的な新薬をお届けするには、フィジシャン・サイエンティスト、専門リソース、製薬企業の3者が早い段階で緊密に連携することが不可欠です」と述べています。

武田薬品の医薬研究本部長である丸山哲行は、「当社には、新薬創出に関して長い歴史と豊富な経験を有しており、患者さんのアンメット・メディカルニーズを満たすための研究を行っています。Harringtonプロジェクトへの参加により、当社は、医師と患者さんとの対話に密接なつながりを保つことができ、革新的な新薬創出に向けて尽力している研究者グループとの貴重な連携の機会を得ることができます」と述べています。

以上

*フィジシャン・サイエンティスト(physician-scientist):臨床および基礎医学に精通している医師

BioMotiv社について

BioMotiv社は、クリーブランドの大学病院に拠点を置き、革新的な新薬創出に向けた250百万米ドル規模の米国国家プロジェクトであるHarringtonプロジェクトに携わっています。同社は、資金および提携を効果的に獲得する画期的なビジネスモデルを通じ、研究機関における革新的な発見を可能な限り早く実用化に結びつけ、新薬を患者さんにお届けするという取り組みに注力しています。同社は、ポートフォリオに関し、選択・出資・積極的な管理・推進を行います。詳細については、www.biomotiv.comをご覧ください。

<武田薬品について>

武田薬品は、研究開発型の世界的製薬企業を目指して、自社研究開発を強化するとともに、ライフサイクルマネジメントの推進、導入・アライアンスの積極展開を通じて研究開発パイプラインの充実を図り、ミッションである『優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する』の実現に努めています。詳細についてはhttp://www.takeda.co.jp/をご覧ください。