- 京都市の生物多様性保全に関する協定の第1号
- 生物多様性保全のための取組みで協力し、自然共生社会の実現に寄与
- 薬用植物および絶滅危惧種の収集・展示・保全等で培った知見を活かし、地域社会に貢献
当社は本日、当社の京都薬用植物園と京都市との間で「生物多様性保全に関する協定」を締結しましたのでお知らせします。当協定に基づき、当社と京都市は、京都市における生物多様性保全の推進に関して相互の連携を強化し、さまざまな取組みを促進していきます。
連携する分野には、生物多様性の持続可能な利用、生物多様性の保全・回復、生物多様性に配慮したライフスタイルの転換、及び生物多様性の社会変革に向けた仕組みの構築が含まれます。
京都薬用植物園の園長を務める西尾基之(にしお・もとゆき)は、「これまで、当園の方針として薬用植物および絶滅危惧種の収集・展示・保全等で技術を培い、継承してきました。京都市との生物多様性保全に関する協定の締結を機に、当社が有する技術や経験を活かして、園内だけでなく地域を中心とした社会への貢献を目指します」と述べています。
<京都薬用植物園について>
京都市左京区に位置する武田薬品工業京都薬用植物園は、94,000平方メートルの敷地の中に約3,200種の植物を保有しています。このうち約2,000種が薬用植物で、約240種が環境省版レッドリストにランクされている絶滅危惧種です。当園の目的は、①医療関係者、学生、児童への研修、教育支援活動、②薬用植物の栽培研究と技術の継承、③絶滅危惧種など重要な薬用植物の収集・保全の3つとなっており、2000年頃から生物多様性保全に関する取組みを強化しました。日本植物園協会が2006年に開始した植物多様性保全拠点園ネットワーク事業に参画し、「薬用植物の保全拠点園」として、保全、収集・保存、普及・啓発に努めています。また、希少な薬用植物の保護・保全の観点から一般公開はしておらず、見学は完全予約制にて受け入れています。詳細については、https://www.takeda.co.jp/kyoto/をご覧ください。