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明日への希望を届けるために タケダで切り拓くがん医療の未来|武田薬品

三村 崇仁 婦人科・泌尿器腫瘍 / 肝臓がん領域部長

“明日への希望”を届けるために。タケダで切り拓くがん医療の未来

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2026年2月26日

変化する環境の中で深めた知識と経験が、がん領域への強い思いに


私は医薬品業界で働く父の影響もあり、大学では医療経済学を専攻しました。超高齢化社会に突入する日本において、限られた医療資源をどのように配分するかをテーマに卒業研究に取り組み、医療制度やヘルスケア市場の構造分析、政策評価を中心に学びました。大学卒業後は医療機関や保険薬局へ医薬品を供給する卸売企業(医薬品卸)に就職しました。サプライチェーンを通じて医療の継続性と安全性を支える重要な社会インフラとしての一端を担い、その責任の重さを日々実感していました。一方で製薬企業の医薬情報担当者(MR)と連携する機会も多く、医療関係者と真摯に向き合い、患者さんの治療に必要な情報を丁寧に届ける姿を間近で見るようになりました。そうした経験から、私自身も情報提供を通じて医療に貢献したいという思いを強くし、MRへの転身を決意しました。

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最初にMRとして就職した外資系製薬企業には2000年代初旬当時としてはまだ珍しかった、がん領域専門チームがあり、そこで私はがん領域を担当する機会を得ました。当時は、日本のがん医療が大きく変革した時期でもあり、がん対策基本法の制定や、がん種別の診療ガイドラインの整備、医師・医療関係者の専門医認定資格制度の導入などが進められていました。科学的根拠に基づく治療の標準化、地域格差のない医療へのアクセス確保、患者さんの意思を尊重した治療選択を支える体制づくりが加速する中で、医療現場が求める情報はより高度化、多様化していました。そうした環境下でのMRとしての活動には、想像以上に多角的な視野が求められ、高度な医学的知識や臨床知見への理解も不可欠でした。私は日々の業務を通じて知識を深めることに注力するとともに、研修の一環として海外の学会や医療機関を訪れ、自身の視野をさらに広げる経験を重ねました。これらの経験は大きな刺激となり、がん領域で活動する意義を改めて強く認識するようになりました。

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挑戦の積み重ねが組織を強くする


がん領域のMRとして経験を重ね、営業所長としてもさまざまな現場に向き合い10年以上が経過した頃、タケダががん領域に特化した事業部(オンコロジー事業部)を立ち上げるという情報を目にしました。タケダは日本における長い歴史の中で革新的な医薬品を生み出し、世界中の患者さんの治療選択肢を広げてきた企業です。ここでなら、これまでの経験を生かし、より大きな貢献ができるのではないかという強い気持ちが、タケダでの新しいキャリアにつながりました。

2014年にタケダに入社してからは、まさにオンコロジー事業部を皆でゼロから立ち上げる日々でした。事業部として私たちがまず取り組んだのは、患者さんにとって本当に必要な情報は何か、医療現場はどのような情報を求めているのか、そこへタケダとして何を届けるべきなのかを明確にし、日々の活動につなげることでした。価値ある情報を誠実に届けるという思いを、組織全体で揺るぎない基盤として築いていきました。

その基盤が力を発揮したのが、3つの新薬の同時上市を控え、組織を拡大した年でした。首都圏エリアを統括していた私は、新たに加わったメンバーが短期間で新薬の知識を確実に習得し、医療現場へ迅速に情報を届けられる体制を整える必要がありました。そこで、本社の各部門と連携しながら活動における優先度を整理し、私自身も医療機関に足を運び医療関係者との対話を重ねることで、情報提供活動の質を高められるよう取り組みました。さらに、同時に重なったコロナ禍で、対面訪問が制限され、社内外の連携方法や働き方も大きく変化しましたが、チーム状況や医療関係者のニーズを見極めながら活動方針を定め、オンライン面談やデジタルツールを活用した環境整備を迅速に進めました。その結果、直接訪問が難しい状況でも必要な情報を正確かつ迅速に届けられる体制が整い、効率的で効果的な情報提供活動が可能になり、必要とする患者さんへ確実に薬剤を届けることができました。こうした一つひとつの取り組みが積み重なり培われた結束力と成長こそが、タケダのオンコロジー事業部を強い組織に育てたのだと、今でも確信しています。

がん医療に対する私の信念


日本オンコロジー事業部のパーパスは「がんに立ち向かうすべての人の“明日への希望”となる」です。このパーパスの策定プロジェクトに関わったことで、メンバーの思いと自分自身の価値観が深く結びつき、迷いや難しい判断が求められる場面こそ、このパーパスが立ち返るべき指針となっています。また、私自身がこの仕事を続けていくうえでの揺らぐことのない軸も、患者さんのために何が出来るのかを問い続ける姿勢です。

このパーパスを実現していくためには、日々変わり続ける環境を正しく捉え、医療現場で必要とされる情報を届けなければなりません。治療法の進歩に加え、医療制度、医療関係者の働き方、医療経済、医療資源の偏在化など、がん患者さんを取り巻く環境は大きく変化し、患者さんの生活や治療に求める思いも多様化しています。私はメンバーに、薬の特性や利点のみを説明するだけでは十分ではないと伝えています。薬が患者さんの治療や生活にどのような意味を持ち、医師の治療判断にどのように貢献するのかを、患者さんの課題を起点に、その薬がもたらす「価値」まで理解した上で、活動に落とし込むことが重要だと考えています。そのためには、学術知識に加え、日々の活動を通じて医療関係者の意見や考えに耳を傾け、多様な患者さんの背景、診療現場の変化を丁寧に捉えることが欠かせません。医療がどれだけ進化しても、患者さんに寄り添い、医療関係者と真摯に向き合いながら歩み続けることが、私たちのパーパスの実現につながると信じています。

プロフィール


三村 崇仁

婦人科・泌尿器腫瘍 / 肝臓がん領域部長

医薬品卸でキャリアをスタートした後、製薬企業にて20年以上にわたりオンコロジーを専門とした医薬情報提供活動および統括業務に従事。2014年に日本オンコロジー事業部の立ち上げメンバーとしてタケダに入社後、首都圏エリアを統括。2022年より、コマーシャルエクセレンス部において、部門横断プロジェクトへの参画や情報提供活動の最適化を推進。2025年より、婦人科・泌尿器腫瘍 / 肝臓がん領域部長を務める。