タケダの未来を支えるファイナンスの力 - 数字で意思決定を裏付ける | 武田薬品
数字で裏付けるファイナンスの力で、タケダの未来に貢献する
数字は意思決定のよりどころ。感覚を確信に変えるファイナンスの魅力
企業におけるファイナンスの仕事は、株主や銀行から資金を調達し、それを事業に投資して利益を生み出す。そして、その成果を財務諸表という成績表のようなかたちに整理・開示し、資金提供者に結果を説明し還元する一連の流れを設計・実行することです。
ファイナンスは何が面白いのか?と思われるかもしれませんが、事業の判断において欠かせない存在です。経営戦略の方向性が正しいかを裏付けるのは数字であり、意思決定の確信を生み出す役割を担っています。経営者の「こうしたい」という感覚や思いを、数字で「間違っていない」と証明する。その積み重ねが、事業を前に進める力となり、患者さんへの価値提供へとつながります。
日本のタケダを世界のタケダに。挑戦と学びがつなぐキャリアの広がり
タケダでのキャリアは、挑戦の連続です。コーポレートファイナンスで財務諸表の作成や開示業務に従事した後、製造部門のファイナンスへ。タケダの生産拠点の一つである光工場では、ファイナンス室長として工場運営の基盤となる予算実績管理、原価計算や設備投資の採算性評価などを担い、その後は日本の製造品質組織のファイナンスを統括しました。
“世界のタケダへと変わる過程に関わることができた経験は、私のキャリアにおける最大の糧であり、誇りです” 入社当時のタケダは、日本主体の企業でしたが、その後、海外企業の統合を通じてグローバル化を加速していきます。コーポレートファイナンスでミレニアム社の統合に携わった後、オランダに拠点を移し、ナイコメッド社統合のファイナンスメンバーとして務めました。いずれも1兆円ほどの大規模な統合であり、今までのタケダにない企業文化やシステムを取り込みながら、統合先の強みを融合させる。その難しさと面白さを、現場で体感しました。英語も必死に身につけながら、異文化に食らいついていった日々は、決して楽ではありませんでしたが、確実に自分を成長させてくれました。
また、海外で働くということは、生活面でも異文化に飛び込むことです。当時、家族とともに赴任しましたが、言葉も文化もルールも違う環境に身を置き「違うことが当たり前」という感覚を自然に受け入れられるようになりました。ヨーロッパでは、国境を越えれば言語も習慣も変わります。そんな環境で過ごしたことで、異質なものを拒むのではなく「そういうものだ」と受け止める柔軟性が身につきました。
そして、このような経験ができたのは、タケダの魅力の1つでもあります。タケダは、社内に挑戦できる機会が豊富にあり、自分がやりたい仕事にアクセスできる可能性が広がっています。挑戦する人を応援する企業文化こそが、ファイナンスとして製造から販売、そしてグローバル案件に関わることができたキャリアにつながっています。私の座右の銘は「初志貫徹」。決めたことはやり抜く。思い描く将来の自分を目標に、挑戦を続けてきました。
ファイナンスに求められる力は専門知識と事業の理解、そして本質を伝える力
ファイナンスは専門知識だけでは成り立ちません。事業部門のように現場に近い仕事では、製造や販売など事業の仕組みを知らなければ数字の意味を正しく捉えられないため、ビジネスそのものを理解することが重要です。数字は事業の結果であり、その背景を理解してこそ、より価値あるものになるのです。こうした専門知識や事業の理解を積極的に深めようとする姿勢、つまりインプットの力や学び続ける意欲がキャリアを広げる鍵になります。 そして、さらに重要なのはアウトプットの力です。複雑な会計ルールや事業の仕組みをいかにわかりやすく説明できるか。難しいことをシンプルに伝える能力が求められます。「それってつまりこういうこと」という本質をつかみ、わかりやすく説明できることが、事業部門におけるファイナンスの価値を高めることにもつながります。
数字で未来を支えるファイナンスのミッション
ファイナンスは計数面から企業を支える役割を担いますが、患者さんへの貢献を強く感じる役割の一つに継続的な研究開発投資があります。企業の経営状況は良い時もあれば悪い時もある中で、継続して新薬を研究開発するための資金を確保し、すべての患者さんのために革新的な医薬品をお届けすることで企業が成長し続けられる環境にすることが重要であり、すべての組織がその基盤を支える存在です。 オンコロジー事業部においても、オンコロジービジネスの拡大や価値向上を通じて、会社全体の方向性に貢献することが求められます。単に部門の目標を追うのではなく、会社の戦略と部門の戦略をどう結びつけるかを考え、数字で裏付けることがファイナンスとしての使命です。
タケダの日本オンコロジー事業部のパーパスは「がんに立ち向かうすべての人の“明日への希望”となる」です。今後、タケダのオンコロジー事業部には新製品の上市という有望な機会が待っています。同時に、現在も多くの患者さんの治療を支える既存品もあります。それら製品群の価値を最大化しながら事業部全体の成長を実現することが、事業部を成功に導く重要なテーマになります。ここにどのようにファイナンスとしての価値を加え、数字を通じた意思決定を支えられるか。事業部の発展に貢献していくことは、大きなやりがいであり、そして、その挑戦を楽しめる環境がタケダにあります。
プロフィール
元浦 宏章
ファイナンスヘッド
2003年に新卒でタケダに入社後、コーポレートファイナンスからキャリアをスタートし、ミレニアム社の統合を経験。その後、オランダに拠点を移しナイコメッド社統合のファイナンスメンバーを務め、ファイナンス組織のグローバル化の一翼を担う。帰国後は、光工場で工場ファイナンス室長として工場の生産性の向上や競争力強化に尽力したのち、日本の製造部門のファイナンスヘッドとして、日本の製造品質組織のファイナンスを統括。現在は日本オンコロジー事業部門のファイナンスヘッドとして組織を牽引。