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データ駆動型創薬加速化のため、武田薬品と田辺三菱製薬が社内評価データを共有

2021年1月18日
- 他社とのデータ共有による非競争領域での提携により創薬研究の効率化を促進

当社は田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、以下 田辺三菱製薬)と、オープンイノベーションの一環として、一部の社内評価データを共有することにしましたので、お知らせします。

創薬プロセスにおいては、非常に多くの化合物についてさまざまな薬効評価データ、初期ADMETox(薬物動態・毒性)評価データを取得しますが、そうした評価データは製薬会社にとって貴重な財産であり、これまで社外に出されることはほとんどなく、社内でのみ活用されてきました。

しかし、近年は、オープンイノベーションとして、これまで競争領域として各社が保管していた財産を共有する動きが活発になってきており、薬効評価データや初期ADMETox評価データなどを、非競争領域の資源として共有することで、より効果的かつ効率的な創薬研究につながることが期待されています。実際、AI創薬などデータ駆動型創薬の実現・加速のためには、さまざまな社内外データを収集し、利活用する必要があります。

今回、当社と田辺三菱製薬は社内で評価したデータのうち、公知化合物に関する初期ADMEToxデータおよび、初期の薬効活性データの一部を共有し、両社における創薬活動にて活用することといたしました。データ共有による非競争領域での提携により、創薬活動の生産性が向上することを期待するとともに、企業間連携をはじめとするオープンイノベーションの推進により、創薬研究の効率化と創薬基盤の向上を目指し、一日でも早く患者さんに優れた医薬品を届けたいと考えています。また、本取組みが、さらなる企業間連携につながることを期待しております。

当社と田辺三菱製薬は、湘南ヘルスイノベーションパーク(通称:湘南アイパーク)に入居する製薬企業で、オープンイノベーションを積極的に推進してまいりました。今後さらにこのような取組みを推進し、日本国内におけるエコシステムの構築を進めていきたいと考えています。