Co-Create Knowledge for Pharma Innovation with Takeda (COCKPI-T®)

プログラム概要
COCKPI-T®では、当社より創薬ターゲットや創薬技術に関するニーズを提示し、日本国内の大学・公的研究機関・企業に所属する若手研究者の皆さまのアイデアを、幅広く募集しており、採択案件に対して、研究費(および当社保有の創薬関連技術)を提供し、皆さまのイノベーティブなアイデアの具現化を支援しております。 COCKPI-T®における採択研究者様からのコメントを紹介いたします。


Words from our partners

岩城 光宏 先生
理化学研究所

COCKPI-T研究タイトル:
「心筋細胞における分子間・細胞間相互作用定量方法の開発」

COCKPI-T研究内容
独自に開発したフォースセンサーを応用して、心筋細胞の拍動が生み出す機械的な力を光学顕微鏡下でリアルタイム観察する技術を開発します。

COCKPI-Tに対するコメント
応用を意識した基礎研究に取り組みたいと思っていたところ、COCKPI-Tを知り応募させていただきました。研究費提供による実験環境の拡充とともに、企業の視点からのアドバイスや情報を定期的にいただくことができ、新しい視点を取り入れながら研究を進めることができています。本研究はメカノバイオロジーの要素が強いテーマですが、独創的でソリッドな基礎研究から真に役立つ知見が得られ、種々の研究における応用に繋がるという私たちの姿勢を評価し、採択いただきました。本研究を通して実現性検証を進め、今後の共同研究に繋げたいと思っています。

土居 信英 先生
慶應義塾大学理工学部

COCKPI-T研究タイトル:
「新規の膜透過促進ペプチドとpH応答性低分子抗体とを組み合わせた細胞選択的DDSの開発」

COCKPI-T研究内容:
本研究では、我々が以前に発見したヒト・シンシチン1由来膜透過促進ペプチドを膜抗原に対するpH応答性のフラグメント抗体と組み合わせることで、タンパク質などのバイオ医薬の細胞選択的なDDSに応用することを目標としました。

COCKPI-Tに対するコメント
COCKPI-Tに応募してもっともよかったことは、タケダの研究者の方々と定期的にディスカッションする機会が得られたことです。もともと膜透過ペプチドの研究は数年前に当時の大学院生のアイデアで始めたばかりでしたので、実験がうまくいかないときに建設的なアドバイスをいただいたり、関連する文献情報を教えていただいたりしたことは大変ありがたく、研究に参加している学生にも大変刺激になっていました。特に、製薬企業における創薬の一般的な視点からいただいたご助言は、アカデミアではなかなか気づくことができない視点で、応用研究の進め方を考える上でとても参考になりました。

松井 秀彰 先生
新潟大学脳病態解析分野

COCKPI-T研究タイトル:
「パーキンソン病を発症、進展、細胞死の3ヵ所でブロックする治療方法の検索」 COCKPI-T研究内容: In vitro、小型魚類モデル、ヒト試料を縦断的に解析することで、パーキンソン病の発症から細胞死の様々なステップにおける病態を解析しました。

COCKPI-Tに対するコメント:
COCKPI-Tは一般的な研究助成とは異なり、研究者目線から、あるいは創薬目線からの短期長期のstrategyをその都度示唆していただける大変ユニークなシステムです。またアカデミアに存在するアイデアが実用のほんの萌芽の段階から御支援いただける極めて稀なものでもあります。研究の進展第一で、その進捗状況に応じ柔軟に追加の実験系を組み込んでいただけたり、さらなる共同研究に発展したりする可能性もあります。今回の研究計画においても私達だけでは数年かかっていたであろう検証が、1年の間に驚くほどの進捗を見ました。

研究業績:
Matsui H. Gut bacteria directly affects Parkinson’s disease pathology. 第23回小型魚類研究会(一般口演)

門之園 哲哉 先生
東京工業大学生命理工学院

COCKPI-T研究タイトル:
「抗体CDRペプチドを利用した抗体代替中分子の創出プラットフォーム技術の確立」 COCKPI-T研究内容 これまでに開発を進めてきたペプチドの「構造ゆらぎ」制御技術を発展させ、抗体医薬のCDRペプチドを組み込んだ標的結合中分子の高速創出技術を確立し、抗体の構造情報からシームレスに代替中分子を創出するための創薬プラットフォーム技術を構築することを目指しました。

COCKPI-Tに対するコメント:
この度はCOCKPI-T研究の機会をいただきありがとうございました。これまでの基礎研究成果を実用化することを目指して、製薬企業の皆様と連携しながら研究を進めることが出来て本当に良い経験が出来ました。特に、担当者との定期的な面談において製薬企業研究者ならではのアドバイスを多数頂けて感謝しています。最初はアイデアしかありませんでしたが、COCKPI-T研究によって実用化に一歩近づくことが出来ました。本研究で得られた成果を基にして、現在はさらに技術の高精度化を進めています。

研究業績:
1.勝見 茉莉奈, 門之園 哲哉, Kyra See, 口丸 高弘, 近藤 科江, "抗体CDRペプチドを組み込んだ抗原結合中分子の迅速創製プラットフォームの構築", 第50回若手ペプチド夏の勉強会, 2018年8月6日
2.勝見 茉莉奈, 門之園 哲哉, Kyra See, 口丸 高弘, 近藤 科江, "Development of platform for generating antibody alternatives from CDR peptides", 第41回日本分子生物学会年会, 2018年11月28日
3.勝見 茉莉奈, 門之園 哲哉, Kyra See, 口丸 高弘, 近藤 科江, “Development of platform for generating antibody mimetics harboring constrained CDR peptides”, 第10回国際ペプチドシンポジウム, 2018年12月7日(ポスター賞受賞)

その他の取り組みはこちらをご覧ください