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エムティーアイの『ルナルナ』と武田薬品が希少疾患の疾患啓発で連携を開始

2022年4月19日
- 「ルナルナ メディコ」を活用し、フォン・ヴィレブランド病の理解促進から早期発見と適切な診察をサポート

株式会社エムティーアイ(以下「エムティーアイ」)と、武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は、エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービス『ルナルナ』および女性と医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」を活用したフォン・ヴィレブランド病の疾患啓発における連携を開始しましたのでお知らせします。

遺伝性の血液疾患の1種であるフォン・ヴィレブランド病(以下「VWD」)は、血液中にあるフォン・ヴィレブランド因子というたんぱく質が欠乏したり、はたらきに異常があるため出血が止まりにくくなる病気です。女性の場合は過多月経の症状から発覚する場合もあり、海外の研究では女性のVWD患者さんの約7割が月経期間に日常生活に何らかの支障をきたしているという報告※1もあります。ただ、疾患自体の認知度が低く受診に至りにくいことや、医師の間でも認知の差があることで正しい診断がつかないなどといった課題も存在します。このような背景を受け、今回の疾患啓発では、VWDについて『ルナルナ』と「ルナルナ メディコ」を通じて患者さん、医師それぞれに情報提供を行います。

患者さんは『ルナルナ』アプリから受診・相談サポートを行える「ルナルナ メディコ」内に設置した武田薬品提供のチェックリストを用いて、月経異常・止血異常のセルフチェックに回答し、VWDの可能性について確かめることができます。VWDの可能性がある場合は、医療機関への受診が促されるとともに、武田薬品が運営するVWDに関する情報サイト「フォン・ヴィレブランド病.jp」(https://vonwillebrand.jp/)が案内され、より詳しい疾患の情報や対処法を知ることができます。医師には、セルフチェックの結果VWDの可能性がある患者さんが「ルナルナ メディコ」を利用して受診した際に、VWDの可能性があることを患者さん同意のもと案内し、同時に武田薬品が運営する医師向け疾患啓発サイトが表示されます。また、今後は患者さんが『ルナルナ』に登録した月経のデータからも、VWDの可能性を示唆する情報を医師が確認できるようになる予定です。これにより、疾患の可能性がある患者さんが受診した場合は症状を見過ごさないよう、より注意して診察することや、必要であれば専門の診療科へ紹介することなどが可能となります。患者さん・医師双方への疾患啓発を行うことで、早期診断による患者さんのウェルビーイング※2への貢献が期待されます。

エムティーアイは今後『ルナルナ』および「ルナルナ メディコ」を通じて、VWDに限らず、デジタルツールを活用した疾患啓発の効果や可能性を検証し、さまざまな疾患に関する情報発信・啓発活動を行います。また、患者さん、医師双方に働きかけることで、医療機関への適切な受診や診察をサポートし、疾患の早期発見・早期治療が可能な社会を実現する一助となることを目指します。

武田薬品は、治療薬の創出にとどまらず、希少疾患を取り巻くエコシステムの形成・改善を通じて、患者さんとそのご家族に価値提供できる優れたパートナーとなることが重要であると考えており、他企業とのパートナーシップを用いて、さまざまな希少疾患の患者さんの健康に貢献していきたいと考えています。

※1:Kirtava A et al. Haemophilia. 9(3): 292‒297. 2003
※2:肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること

 

<『ルナルナ』について>

https://sp.lnln.jp/brand

ライフステージや悩みにあわせて女性の一生をサポートする健康情報サービスです。アプリの累計ダウンロード数は1,800万以上(2022年2月時点)で、蓄積されたビッグデータを用いて、独自の予測アルゴリズムを確立し、より精度の高い排卵日予測が可能です。生理日管理をはじめ妊活・妊娠・出産から、ピル服薬支援や婦人科・産婦人科への受診サポートまで女性の健康全般を支援しています。
※『ルナルナ』は(株)エムティーアイの登録商標です。

<「ルナルナ メディコ」について>

https://sp.lnln.jp/brand/services/medico

ルナルナに記録した生理日や基礎体温、腹痛などカラダの症状、ピル(OC/LEP)の服薬時の体調などのデータを、患者さん同意のもと導入先の産婦人科の診療時に医師に提示できるシステムです。
※『ルナルナ』(アプリ版/web版、無料/有料)、『ルナルナ 体温ノート』、『ルナルナ スポーツ』に対応しています。
※導入医療機関一覧:https://medicopt.lnln.jp/hospital

 

<株式会社エムティーアイについて>

株式会社エムティーアイ(東証プライム上場:9438)は、コンテンツ開発・運営の豊富な実績とノウハウを生かし、日々の生活や世の中をより便利に豊かにするさまざまなサービスを生み出し、サイトやアプリを通じてお客様へ提供し続けています。2012年にはヘルスケア事業本部を立ち上げ、より多くの人が健康で豊かな生活を実現できるよう、幅広い世代の健康をサポートしています。また、自治体や医療機関、金融機関など、幅広い業界と連携することで、新しい社会の仕組みの構築を目指すとともに、「世の中を、一歩先へ」進め、より良い未来社会の実現に貢献します。
詳細については、https://www.mti.co.jp/をご覧ください。

<武田薬品について>

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

以上