武田薬品とFrazier Healthcare PartnersのPhathom Pharmaceuticals社設立に向けての提携

2019年5月16日

新会社およびコラボレーションにより、酸関連疾患治療薬ボノプラザンをはじめとする医薬品を北米および欧州にて開発

本資料は、米国で2019年5月15日(現地時間8:30am,EST)に発表した英語版プレスリリースを翻訳・編集し、配信するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。
詳細については、英文プレスリリースをご覧ください。

武田薬品工業株式会社(以下、「当社」)とFrazier Healthcare Partners(以下、「Frazier社」)は本日、消化器疾患領域における治療薬の開発および販売を専門とするバイオ製薬企業Phathom Pharmaceuticals社(以下、「Phathom社」)の設立に向けて、両社の提携を発表しました。当社は、契約一時金および持分、ならびに将来の売上に応じたロイヤルティおよびマイルストン支払いを対価として、米国、欧州、およびカナダでのボノプラザンの独占的開発・販売権をPhathom社へ許諾しました。この提携に関連してPhathom社は9,000万米ドルのクロスオーバーファイナンスおよび5,000万米ドルの融資枠を確保しています。

ボノプラザンは、当社が発見、開発した画期的な経口のカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(以下、「P-CAB」)です。日本では、2015年より大塚製薬株式会社(以下、「大塚製薬」)とコ・プロモーションを実施しており、当社と大塚製薬は、引き続き、日本におけるボノプラザンの販売提携を継続します。また、現在、承認を取得しているアジア諸国(マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ)では、当社が今後も引き続きボノプラザンを販売します。P-CABは、胃壁細胞における酸分泌の最終段階に位置するH+, K+-ATPase(プロトンポンプ)をカリウムイオンと競合的に阻害することにより、胃酸分泌抑制作用を示します。

当社Gastroenterology Therapeutic Area Unit Head であるAsit Parikhは「有望な資産の更なる開発と価値の創出のためにパートナーシップが有用である場合、当社はその実現に向けた提携を積極的に進めます。Phathom社の有能な経営陣と酸関連疾患の高度な専門性は、北米および欧州にて、ボノプラザンの患者さんへのアクセスを拡大することに繋がります。また一方で、当社は、今後も、日本およびアジア諸国でのプレゼンスを活かすことができます」と、述べています。

プロトンポンプ阻害剤(PPI)による8週間の標準治療後、30-40%の胃食道逆流症患者では症状が継続します。※1またPPIは、抗生物質との併用投与により、消化性潰瘍や胃がんに関連するヘリコバクター・ピロリの除菌に処方されますが、PPIを含む3剤標準治療での除菌率は70-80%と報告されています。※2※3

Phathom社のChairmanで、Frazier社のVenture Partnerでもある医師の山田忠孝氏は、「米国、欧州、カナダ向けにボノプラザンを開発できる機会を得て、いまだ存在するアンメットメディカルニーズに取り組めることとなり、私たちは期待に胸を膨らませています。Phathom社の新設は、経験豊富なワールドクラスのチームで確かな臨床データと販売実績に支えられた後期ステージ製品を開発できる、極めてユニークな機会です」と、述べています。

Phathom社は、Frazier社が主導するプライベートファイナンスにて9000万米ドルを確保しています。このプライベートファイナンスには、Medicxi, RA Capital Management, Abingworth, Janus Henderson Investors, BVF Partner LP, Greenspring Associates, Richard King Mellon Foundation, Sahsen Venturesをはじめ、匿名の機関投資家が出資しています。またSilicon Valley Bankからも5000万米ドルの融資枠を確保しています。

Phathom社の共同創業者で暫定CEOでもあり、Frazier社のVenture Partnerも務めるDavid Socksは、「定員の枠を超えて資金調達に参加した投資家グループの質の高さに大変嬉しく思います。我々は、酸関連の消化器疾患患者さんの生活に大きなインパクトを与える可能性を秘めた次世代治療薬、ボノプラザン開発への取り組みに対する彼らのサポートに心より感謝します」と、述べています。

Phathom社の取締役には、山田忠孝氏とDavid Socksのほか、James Topper(M.D., Ph.D., Frazier Healthcare PartnersのManaging General Partner)、Jon Edwards(Ph.D., MedicxiのPartner)、Chris Slavinsky(Takeda Center for External InnovationのVice President Business Development)が就任しています。

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、消化器系疾患、希少疾患およびニューロサイエンス(神経精神疾患)の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国および地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

<Frazier Healthcare Partners社について>
1991年創業のFrazier Healthcare Partners社は、医療系企業に成長およびベンチャー資本を提供するトッププロバイダーです。これまでに170社以上の企業に対し総額で約42億ドルの資本を調達してきました。投資タイプは、企業の設立やベンチャービジネスから、収益性の高い中小企業の買収までさまざまです。同社のグロースバイアウトチームは、医療および医薬品サービス、医療機器、およびそれらに関連する分野を投資対象とし、ライフサイエンスチームは、イノベーションを通じてアンメットメディカルニーズに取り組む治療およびその関連分野を投資対象としています。拠点は、ワシントン州シアトルとカリフォルニア州メンロパークにあり、米国、カナダ、欧州にて幅広く投資を実施しています。Frazier Healthcare Partnersに関する詳細は、同社のウェブサイト(www.frazierhealthcare.com)にてご確認ください。

<将来に関する見通し情報>
本プレスリリース及び本プレスリリースに関して配布される資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「することができた(could)」、「予想されるanticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語又は同様の用語若しくはその否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではございません。この書類における将来見通し情報は、現在当社が入手可能な情報に鑑みて行った当社の現在の前提及び理念に基づくものです。かかる将来見通し情報は、当社又は当社の役員による、将来の業績に関する保証を表するものではなく、既知及び未知のリスクと不確実性その他の要素を伴います。リスクと不確実性には、日本、米国及び世界中の一般的な経済条件を含む当社の事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規、製品開発計画の成功又は失敗、規制当局による判断とその時期、為替変動、市場で販売された製品又は製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念等、買収対象企業とのPMI(買収後の統合プロセス)が含まれますが、これらに限られません。これらにより、当社の実際の業績、経営結果、財務内容は、将来見通し情報において、明示又は暗示された将来の業績、経営結果、財務内容とは、大きく異なる可能性があります。当社の業績、経営結果又は財務状況に影響を与え得る事項の詳細に関しては、米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる登録届出書の”第3項重要事項 - D.リスクファクター”をご参照ください。(https://www.takeda.com/investors/reports/sec-filings/ 又は www.sec.govにおいて閲覧可能です。)当社又は当社の役員は、この将来見通し情報において示された予想が結果的に正しいということを何ら保証するものではなく、実際の業績又は経営結果は予想と大きく異なることがあり得ます。本プレスリリースの受領者は、将来見通し情報に過度に依存するべきではありません。武田薬品は、本プレスリリースに含まれる、又は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本プレスリリースにおける武田薬品の経営結果は武田薬品の将来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想又は見積もりではありません。

以上


※1 Katz PO, et al. Am J Gastroenterol 2013;108:308–28.
※2 ARC Helicobacter pylori Working Group 2014. 掲載サイト:https://www.iarc.fr/en/publications/pdfsonline/wrk/wrk8/Helicobacter_pylori_Eradication.pdf (2019年4月30日にアクセス)
※3 Chey W, et al. Am J Gastroenterol 2007;102:1808-25.