タケダのバリューとコーポレート・ガバナンス

「誠実」を価値規範の中心に置く経営

代表取締役社長兼CEO、クリストフ・ウェバー

私はタケダのバリュー(価値観)とベスト・イン・クラスのガバナンスを大切にしており、これらの2つを合わせることで、当社は、今日のような、「誠実」を価値規範の中心に置くグローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーとなることができました。

当社のバリュー、すなわち「誠実:公正・正直・不屈」はタケダイズムと呼ばれており、1781年の創業当初から現在まで、力強くそして脈々と受け継がれてきました。当社のバリューに基づき、現在、私たちは、世界中で常に患者さんのために正しく行動し(Patient)、社会との信頼関係を構築し(Trust)、レピュテーションを向上させ(Reputation)、事業を発展させる(Business)ことに、この順番に従って確実に取り組んでいます。タケダイズムと当社の4つの重要事項(Patient、Trust、Reputation、Business)は、ともに、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献するというタケダのミッション実現に向けた果てしない旅を導いてくれる羅針盤となるものです。

私たちは、人々の命を救う、あるいは人生を一変させる医薬品を研究開発しており、人々の健康を向上させるために懸命に取り組んでいます。患者さんは当社の医薬品を通じて当社を信頼してくださっているため、私たちは、患者さんを中心に考え、社会との信頼関係を築くことを常に心に留めて行動しなければなりません。当社は、このような高い期待にお応えし、あるいはその期待を超えるよう努力しています。

タケダ・エグゼクティブチーム(TET)は、経験豊かで多様な20名のリーダーで構成されています。各メンバーは、TET、そして当社に独自の視点を提供してくれており、性別、経験、拠点とする地域および11ヵ国の国籍というメンバーの多様性により、TETというチームがさらに強化されています。TETのメンバーは当社グループの各機能を統括しており、そこには一般的な経営案件、製品および研究開発案件、さらにリスク管理案件などを所管する主要な複数のコミッティーが含まれます。当社の経営陣のこのような多様性は、イノベーション、機動性および絶え間なく進化する社会との連携を推進するうえで大きな強みであり、当社はこの多様性によって今後の成功への道を切り拓くことができます。

当社の意思決定や行動全てが、当社を取り巻く全てのステークホルダーにとって最善の利益となり、また、当社のバリューと合致するよう、私は取締役会から責任を課されています。当社の16名の取締役のうち11名は社外取締役であり、そのことがステークホルダーを代表する取締役会の独立性を担保しています。さらに、ガバナンスに関する主要な3つの委員会(監査等委員会、報酬委員会、指名委員会)の各委員長およびメンバーは社外取締役です。取締役会議長も社外取締役が務めています。この先進的かつ強固なコーポレートガバナンスモデルは、これまでの当社の成功に極めて重要な要素であり、今後も重要であり続けます。

私たちは、タケダの進化の新たな段階に足を踏み入れたところであり、当社のバリューと伝統により、患者さんへの揺るぎないコミットメントを示す真にグローバルなバイオ医薬品のリーディングカンパニーとして、将来さらに多くの人々の生活を向上させようと前進しています。次世代のために、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献するというタケダのミッションの実現に向けた取り組み、そしてその取り組みを誠実に行うことは、今後も確固として続いていきます。

「コーポレート・ガバナンス報告書」(2019年7月16日更新)