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IBD患者さんの食に彩を ハイアットと特別レシピを共同開発 | 武田薬品

IBD弁当

IBD患者さんの食に彩を ハイアットと特別レシピを共同開発

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December 19, 2023

炎症性腸疾患(IBD)患者さんに、家族や友人と同じメニューを味わいながら楽しいひと時を過ごしてほしい―。タケダとハイアット リージェンシー 東京のシェフはこの想いを胸に、IBD患者さんのための特別レシピの開発に挑みました。

家族や友人と集まるときは、食卓を囲むことが多いものです。しかし、IBD患者さんの場合、食事を中心とした集まりには困難が伴うこともあります。症状を悪化させないために、食事制限が必要とされる場合があるからです。

お皿の上の食べ物
タケダのジャパンファーマ ビジネス ユニット(JPBU)コミュニケーションの金子 賀津久は、「IBD患者さんにアンケートを行ったところ、家族や友人と一緒に外食することが難しいなどの悩みを持っていることがわかりました。食事に悩むIBD患者さんが満足できるような商品を作れないかとハイアット リージェンシー 東京に声を掛け、今回のレシピ開発が実現しました」と話します。

疾患体験プログラムを通じて理解を深化


プロジェクトに携わったハイアット リージェンシー 東京の関係者はまず、IBD患者さんの悩みを深く理解することから始めました。病気について学ぶだけでなく、タケダが提供するIBD患者さんの日常生活を体験できるプログラム「In Their ShoesGo to https://www.ibdstation.jp/ibd-intheirshoes/about/」に参加しました。同プログラムでは、アプリを通じて、仕事中に急にトイレにいくよう催促されたり、ランチで食事制限が課されたりするなど、患者さんの日常の一幕を経験することができます。

ハイアット リージェンシー 東京 セールス&マーケティング部(当時)の児玉 智子さんは、「IBDを知るにつれ、患者さんが病気によっていかに日常生活で制限を受けるかを実感しました。こうした経験を通じて、生活の中で重要な位置を占める『食』の観点で患者さんに貢献したいという想いがますます強くなりました」と語ります。

IBDは腸を中心とする消化管粘膜に炎症が生じる疾患で、症状が悪化しないよう脂質や繊維質、辛い物を控えるなどの食事制限が必要な場合があります。世界では約680万人のIBD患者さんがいるとされています1

食を通じて人生を豊かに


タケダとハイアット リージェンシー 東京は、IBDに詳しい管理栄養士の監修を受けながら、宅配プレート「パーティプレート with IBD」の共同開発に挑みました。

ハイアット リージェンシー 東京 総料理長 岡本 省三

今回のレシピ開発プロジェクトを通じて、IBD患者さんが受ける制約が、肉体的にも精神的にも想像以上に大変ということを知りました。IBD患者さんの食にもっと彩を添えたい、食を通じて患者さんの人生を豊かにしたいと思いました。

ハイアット リージェンシー 東京 総料理長 岡本 省三

レシピ開発の過程では、脂質が少ない食材を選定する、少量の油を用いて真空低温調理でじっくりと火を入れるなど、素材から味わい、見た目まですべてにおいて工夫が尽くされました。

ハイアット リージェンシー 東京 宴会料理長 星野 勝明

当初の想定とはまったく異なる料理になったものもありますが、何度も試作を重ね、IBD患者さんの食卓と人生に彩を添えられるようなプレートに仕上がりました。

ハイアット リージェンシー 東京 宴会料理長 星野 勝明

レシピを通じてIBDの認知を高める


パーティプレート with IBDの販売は終了しましたが、全国のIBD患者さんがいつでもこの料理を楽しめるよう、家庭でも再現しやすいアレンジを加えたレシピをウェブサイトGo to https://www.ibdstation.jp/ibd-intheirshoes/workshop/party-recipe/で公開しています。

タケダはこのほか、IBDの特徴や患者さんの悩みを多くの方に知ってもらえるよう、市民公開講座やタケダのJPBUコミュニケーション部門が担当するメディア向けイベントの開催、ポスターの作成、コミュニケーションツールの普及啓発など、レシピ開発以外にもさまざまな疾患啓発活動を行っています。

金子は、「タケダは240年以上の歴史の中で、常に患者さんを中心に考え、患者さんの人生に寄り添ってきました。今後も、IBD患者さんが今以上に暮らしやすい社会の実現に向けて、さまざまな取り組みを継続していきます」と話します。

パーティプレート with IBDのレシピをご家庭で再現しやすいようにアレンジを加え、こちらのウェブサイトGo to https://www.ibdstation.jp/ibd-intheirshoes/workshop/party-recipe/で公開していますが、以下で一部のメニューをご紹介します。

  1. Alatab S, Sepanlou SG, Ikuta K, et al. The global, regional, and national burden of inflammatory bowel disease in 195 countries and territories, 1990–2017: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2017. Lancet Gastroenterol Hepatol. 2020;5(1):17-30. doi:10.1016/S2468-1253(19)30333-4

※パーティプレート with IBDの販売は現在終了しております。

本記事とその内容は、いかなる疾患を治療、治癒、予防、診断するものではありません。疾患について適切に判断するには医療機関を受診してください。本記事で紹介するレシピや情報は、あくまでも参考用として一般公開されたものです。レシピの料理を食べることによる体への影響は、人によって異なる可能性があります。食物アレルギーや自身の体質に合わない食材がある場合は、どのような料理を食べるときにも、使用されている食材を慎重に確認するようにしてください。タケダおよびハイアットリージェンシー東京は、本サイトのレシピや情報を使用したことによって生じたいかなる損失や損害(直接損害、間接損害、偶発損害、結果損害を問わず)についても責任を負いません。