水に関するストーリー | いのちを育む地球のために | 武田薬品
いのちを育む地球のために:水
ベルギーの工場が水リサイクルへの道を切り拓く
水の保全を約束することは簡単ですが、その約束を実現することは決して簡単ではありません。しかし、タケダのベルギーのチームは、レシーヌ工場での雨水と廃水のリサイクルに向けて新たな道を切り拓きました。
この取り組みにおいては、革新的な技術を開発したベルギー企業Ekopakとタッグを組みました。レシーヌ工場では、雨水の再利用と廃水処理を行うことで、取水量をすでに60%削減しており、2025年までに90%を削減することを目指しています。この削減量は、奇しくもレシーヌの人口と同じ約1万8000人分のベルギー市民の年間水消費量に相当します。この種の大規模廃水リサイクル施設を導入した製薬企業は、ベルギーではタケダが初めてです。
レシーヌ工場では、水処理で使用する酸および苛性ソーダなどの化学物質の量も減らしています。この施設への投資の背景には、レシーヌの天然資源を保護し、維持していこうとする大きな戦略があるのです。ここではすでに、再生可能電力の購入率が100%に達しています。また、天然ガスタービンを使った発電を行うコジェネレーション設備も設置済みです。現在までに光起電性パネルの設置枚数は8000枚以上に及び、今後数年をかけてその数をさらに増やしていく計画です。2026年までには、地熱井(地熱エネルギーを熱水または蒸気として取り出すための井戸)および風力タービン2基の設置などにより、工場に必要な電力量の80%を生産することを目指しています。さらに、エネルギー効率を組織的にモニタリングするほか、生物多様性管理のためのプログラムも実施しています。
雨水を逃がさないスポンジ都市
中国の天津工場は、雨水を回収する「スポンジ都市計画」のコンセプトを導入しています。雨水を吸収および回収するための緑地帯と透水道を作りました。この道路には、取水の削減につながる地下水回収システムが採用されています。