持続可能な製品に関するストーリー | いのちを育む地球のために | 武田薬品
いのちを育む地球のために:持続可能な製品
グリーンケミストリー原則を活用した業界初のプロセス
タケダの医薬品の設計や製造において、有害な物質の使用や生成を削減あるいは排除していくこと。それは、タケダの医薬品による環境面、健康面、安全面への影響を最小限に抑えるうえで極めて重要です。
タケダでは、開発中のセロトニン(5-HT4)受容体アゴニストであるTAK-954の製造プロセスを策定する際、「グリーンケミストリー」の原則を活用しました。こうしたプロジェクトは業界初のもので、米国化学会の「Peter J. Dunn Award for Green Chemistry and Engineering Impact」も受賞しました。このいわゆる「第二世代」のプロセスでは、反応媒体および分離媒体として水を使用します。第一世代の有機溶媒ベースのプロセスに比べ、廃棄物の量を78%削減し、合成ステップを2つ排除するほか、有機溶媒の使用を93%削減することができています。さらに、驚くべきことに、水の使用量も46%削減できるのです。それにもかかわらず、全体の歩留まり率は35%から56%にまで向上しました。
植物由来のポリエチレン容器で賞を受賞
タケダは製薬業界で初めて、一次包装容器に植物由来のポリエチレン(バイオPE)を使用しました。これにより、化石燃料由来のポリエチレンに比べて、CO2の排出量を最大70%削減できます。
タケダはこの画期的な取り組みにより、2021日本パッケージコンテストで「テクニカル包装賞」を受賞しました。さらに、2021年にはAsiaStar Packaging Award、2022年にはWorldStar Packaging Awardを受賞しました。
ケミカルハザードを考慮
研究開発、ファーマシューティカル・サイエンス、薬剤安全性研究所(DSRE)、EHS(環境、健康、安全)の各チームは、強固な連携体制を築き、製品開発の過程にケミカルハザードの評価と毒性低減のための取り組みを含めるようにしています。
環境中の医薬品物質
医薬品の環境への潜在的な影響を理解、評価、コントロールするにあたり、タケダは医薬品のライフサイクル全体を通じたアプローチをとっています。具体的には、環境リスク評価、医薬品回収、廃棄物/廃水管理という3つの取り組みを行っています。
また、医薬品の環境リスクを識別・定量化する方法を改善するため、欧州製薬団体連合会(EFPIA)とも協力しています。
公共下水から残留医薬品を排除
タケダでは、環境への潜在的な影響(特に水生生物への影響)を継続的に調査する活動を支援しています。ここで調査する影響には、時間の経過とともに混ざりあった有効成分に触れることによる影響も含まれます。また、医薬品の環境リスクを識別・定量化する方法を改善するため、欧州製薬団体連合会(EFPIA)とも協力しています。