医薬品アクセス

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革新的医薬品の高い医療へのアクセスは世界中の人々健康とって不可欠です。しかし医療制度が発展途にある国々を中心に、世界では未だ深刻な課題が残されています。

医薬品アクセス(AtM)戦略に基づいて私たち既存の取り組みを拡大しながらグローバルヘルス強化への取り組みを行っています。この取、発展途上の医療システムのもとで、患者さん本人が治療費用全額を負担することが困難な場合でも、を救う可能性のある私たち革新的医薬品にアクセスできるようにするものです。

この包括的なアプローチは、主に、ラテンアメリカ、東南アジアアフリカといった医療システムが発展途上にある地域を対象としています。れらの国々で患者さんの命を救うためには、医薬品アクセスへの障壁を取り除くための持続可能な取り組みが必要とされています。

タケダの医薬品アクセス戦略は新興国のニーズに対応した研究開発(R&D)、慈善活動、寄付保健人材の育成や制度構築の支援などを含む包括的な取組みとなっており、既成の医薬品事業の枠組み留まりません

医薬品アクセス戦略を構成する要素

患者支援プログラム(PAPs)は、タケダによる医薬品アクセス改善にむけた一連の新たな取組みにおける中核のひとつです。PAPsは、医療システムが発展途上にある国々において、いのちを救う可能性があるタケダの医薬品を処方された患者さんに、個々の医療費の負担可能能力に基づいて費用を負担いただき、残りの費用をタケダならびに他のパートナーの支援を通じて拠出することで、患者さんが必要な治療を受けられることを目指す、革新的なプログラムです。

 

タケダのPAPsは既に複数の新興国で運用されており、今後はより多くのプログラムを、東南アジア、中東、アフリカ、ラテンアメリカで新たに導入する計画です。

患者さんが直面している医薬品アクセスへの障壁は、医療費の負担能力や十分な医薬品の入手可能性などにかかる問題だけではありません。私たちの医薬品アクセス戦略が医薬品販売に留まらず、新興国のニーズに特化した研究開発、慈善活動、寄付、保健人材の育成や制度構築の支援まで多岐にわたっているのはそのためです。

 

例えばブラジルでは、エンティビオを処方される炎症性腸疾患(IBD)の患者さんを対象に、本剤を投与可能な国内の診療所ネットワークを地図上に示して薬剤投与と治療後の患者さん個々への支援を提供しています。またフィリピンでは、現地のパートナーと協力して僻地の島々に携帯式診断キットの輸送を行い、ホジキンリンパ腫の診断と治療へのアクセスの改善に取り組んでいます。

タケダはアフリカのサブサハラ諸国に日系の研究開発型製薬企業として初めて拠点を置き、非営利の活動を展開しています。サブサハラ諸国の幅広いパートナーと連携し、国際的な課題である非感染症疾患(Non-Communicable-Diseases: NCD)にかかる対応を強化するために、現地のがん治療にかかる人材育成や制度構築への支援を行い、がんの早期診断や治療へのアクセスの改善を推進すると共に、糖尿病や高血圧等の慢性疾患の予防や治療の改善にも取り組んでいます。

 

タケダは、がんおよび血液がんの診断、治療、ケアにかかるケニアならびにサブサハラ諸国の中核拠点にするための活動を、ケニアのナイロビで推進しています。ナイロビにおける取り組みの一つが、アフリカのがん専門医と病理専門医の育成の支援です。

 

また、私たちは、サブサハラ諸国の医療システム強化に貢献するために、従業員を対象としたフェローシッププログラムを設立いたしました。現地の医療従事者、専門家、NGOと協力して、タケダ従業員のスキル・経験・技術的専門性を、現地の課題解決のために活用していただいています。

私たちの研究開発のゴールは、タケダのパイプライン上にある革新的な医薬品を、世界中の患者さんに届けること。そのため、研究開発を進めていく上でも、医療や医薬品へのアクセスに課題のある国々において、アクセス改善を図ることは重要と考えています。

 

新興国を中心に、感染症(Communicable Diseases:CD)や「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTD)」の疾病負荷は依然として大きく、効果的なワクチンや医薬品の開発が求められています。私たちは、こうしたニーズに対応すべく、非営利団体との事業提携や、官民パートナーシップ、ならびにタケダのワクチンビジネス部の活動を通じて、感染症や顧みられない熱帯病に対する新たな医薬品およびワクチンの創出に取り組んでいます。

 

また、研究開発の領域においても、自社製品の研究開発のみではなく、現地の研究機関や研究人材の育成の支援等の取り組みも実施しています。

タケダは、医薬品アクセス戦略の主要な柱のひとつとして、途上国における疾病予防や医療システムの強化に取り組む幅広い活動を、CSRプログラムを通じて、積極的に支援しています。

 

当社の主なCSRプログラムは以下の通りです。

  • 国連財団との連携のもと、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの40ヶ国で、10年間で540万人の子供たちに「はしか」ワクチンを接種する取り組みを進めています。
  • ワールド・ビジョンとの連携のもと、タケダはインド、バングラデシュ、ネパール、アフガニスタンにおいて、地域ヘルスワーカーに対する母子保健トレーニングをサポートしています。子供たちの予防可能な死を減少させるために1,400人の地域ヘルスワーカーの能力強化を目指しています。
  • セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの連携のもと、タケダはミャンマー、ベトナム、ラオスの少数民族の母子を対象とした保健支援プログラムをサポートしています。少数民族4万人の母子を含む15万人の住民に、保健教育・研修・サービスを5年間にわたって提供する取組みです。
  • プラン・インターナショナル・ジャパンとの連携のもと、タケダは電子出生登録を促進するために3年間にわたってケニア政府と協力しています。これは子供たちの人権を守り、保険医療と教育へのアクセスを得られるようにする不可欠なステップです。

感染症と顧みられない熱帯病は、医療システムが発展途上にある国々に大きな疾病負荷をもたらしています。タケダは、国際社会をリードする様々なパートナーとの事業提携を通じて、感染症や顧みられない熱帯病の予防のためのワクチンの開発に、積極的に取り組んでいます。

 

私たちはデング熱、ノロウイルス、手足口病、チクングニア熱、ポリオなどのワクチン開発に優先的に取り組んでいます。

 

タケダは2016年よりデング熱ワクチン候補(TAK-003)の臨床第3相試験を実施しています。さらに、ビル&メリンダ・ゲイツ財団との事業提携に基づき、セービン株不活化ポリオウィルスワクチンを開発および承認取得を行い、年間5千万本分以上のワクチンを、10年間にわたり、70カ国以上に供給する計画を進めています。また、当プロジェクトは、途上国でのポリオ根絶の最終段階における国際社会の活動の一環であり、GAVI(Global Alliance for Vaccine and Immunization:ワクチンと予防接種のための世界同盟)の支援対象の途上国に向けて、購入可能な価格でワクチンを供給する計画です。

 

さらに米国保健福祉省の一部門である米国生物医学先端研究開発局(Biomedical Advanced Research and Development Authority:BARDA)からは、米国や世界中の流行地域でのジカ熱の感染予防を強化すべく、ワクチン開発の助成先としてタケダのワクチンビジネス部が選定されました。

後発開発途上国*(LDCs)において、タケダは命を救う可能性のある自社の革新的な医薬品の特許出願や特許権の行使を行いません。

 

*後発開発途上国(LDC)の定義は、国連の見解に従います。2014年10月。


医薬品アクセスストーリー
 


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