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HUTCHMED社との臨床第3相FRESCO-2試験結果をLancet掲載

HUTCHMED社との臨床第3相FRESCO-2試験結果をLancet掲載


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June 16, 2023

–       FRESCO-2試験ではフルキンチニブの投与により治療歴を有する転移性大腸がんにおける死亡リスクが34%低下(0.66 HR)

–      米国、欧州および日本における2023年中の承認申請を支持するデータ

武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)とHUTCHMED(China)Limited(以下、「HUTCHMEDGo to https://www.hutch-med.com/社」)は、2023年6月15日(米国時間)、治療歴を有する転移性大腸がん(mCRC)患者さんを対象にフルキンチニブを評価する臨床第3相試験FRESCO-2試験結果がLancetに掲載されましたのでお知らせします。

同論文には、2022年6月24日データカットオフ時点でのFRESCO-2試験結果の詳細が掲載されています。この結果概要は、2022年9月12日に2022年欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology Congress:ESMO22)で発表されました。

フルキンチニブは血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1/2/3に対する高い選択性を有する強力な阻害薬です。FRESCO-2試験は、治療歴を有するmCRC患者さんを対象に、フルキンチニブ+最良支持療法(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較検討する、米国、欧州、日本およびオーストラリアで実施された国際共同臨床第3相試験です。FRESCO-2試験は主要評価項目および重要な副次評価項目を達成し、フルキンチニブの投与により、統計学的に有意で臨床的に意味のある全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)の改善が示されました。FRESCO-2試験におけるフルキンチニブの安全性プロファイルは、以前に報告されたフルキンチニブの試験と一致しています。

FRESCO-2試験は、治療歴を有するmCRCの治療薬としてのフルキンチニブの米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)への承認申請を支持する重要な試験でした。FDAは2023年5月に新薬承認申請(NDA)を優先審査指定し、EMAは2023年6月に製造販売承認申請(MAA)を受理しました。日本医薬品医療機器総合機構(PMDA)への製造販売承認申請(NDA)は2023年中に行われる予定です。

2023年3月、HUTCHMED社と武田薬品は、中国国外でのフルキンチニブのグローバル開発、商業化および製造をさらに進めるための独占的ライセンス契約の締結を完了Go to https://www.hutch-med.com/closing-of-fruquintinib-license-to-takeda-outside-china/しました。

CRCについて

CRCは、結腸または直腸から発生するがんです。国際がん研究機関によると、CRCは世界で3番目に多いがんであり、2020年には935,000人以上が死亡しました1。米国では、2023年に153,000人がCRCと診断され、53,000人がCRCにより死亡すると推定されています2。欧州では、2020年にCRCは2番目に多いがんであり、約520,000人が新たに診断され、245,000人が死亡しました。日本では、CRCは最も多いがんであり、2020年の新規症例数は148,000人、死亡例数は60,000人と推定されています1。早期CRCは外科的切除が可能ですが、mCRCは依然として予後不良で治療選択肢が限られており、アンメットニーズが高い領域です。mCRCの一部の患者さんは、分子特性に基づいて個別化治療戦略からベネフィットを得られる可能性がありますが、ほとんどの患者さんには治療選択に有用な遺伝子変異が認められない腫瘍があります3,4,5,6,7

フルキンチニブについて

フルキンチニブは、VEGFR1/2/3に対する高い選択性を有する強力な経口阻害薬です。VEGFR阻害薬は腫瘍血管新生の遮断において極めて重要な役割を果たします。フルキンチニブは、標的外毒性を最小限に抑え、忍容性を改善し、より一貫した標的範囲を提供することを意図して、キナーゼ選択性を向上させるように設計されました。これまでのところ、フルキンチニブの患者さんにおける忍容性は概ね良好であり、他の抗がん剤との併用療法が検討されています。

中国におけるCRCを対象とするフルキンチニブの承認について

フルキンチニブは2018年9月に中国国家食品薬品監督管理局(NMPA)により販売承認され、2018年11月に中国でELUNATE®の販売名で上市されました。2020年1月から中国国家医療保険償還医薬品リスト(NRDL)に収載されています。ELUNATE®は、抗VEGF療法および/または抗EGFR療法(RAS野生型)の治療歴がある患者さんを含め、フルオロピリミジン、オキサリプラチンおよびイリノテカンによる治療歴があるmCRC患者さんの治療に適応されます。中国での承認はFRESCO試験の結果3により支持されました。この試験は中国におけるmCRC患者さん416人を対象としたフルキンチニブの臨床第3相ピボタル登録試験であり、2018年6月にThe Journal of the American Medical Association(JAMA)に掲載Go to https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2685988されました(NCT02314819Go to https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT023148198

HUTCHMED社は、イーライリリー・アンド・カンパニーとの提携により、中国においてフルキンチニブを販売しています。

以下の研究目的で使用する場合のフルキンチニブの安全性および有効性は確立されておらず、いずれの国においても研究対象の治療法として使用するための保健当局の承認取得や市販を保証するものではありません。

中国以外でのCRCを対象とした臨床第3相FRESCO-2試験について

FRESCO-2試験は、治療歴を有するmCRC患者さんを対象に、フルキンチニブ+BSC群とプラセボ+BSC群を比較検討する、米国、欧州、日本およびオーストラリアで実施された国際共同臨床試験です(NCT04322539Go to https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04322539)。本試験は主要評価項目および重要な副次評価項目を達成し、フルキンチニブの投与により、統計学的に有意で臨床的に意味のあるOSとPFSの改善が示されました。本試験の結果は2022年9月にESMOで発表されGo to https://www.hutch-med.com/fruquintinib-fresco-2-data-summary-esmo-2022/、その後Lancetに掲載されました9,10

OSの中央値は、フルキンチニブ+BSC群(n=461)では7.4か月であったのに対し、プラセボ+BSC群(n=230) では4.8か月でした(ハザード比[HR]0.66、95%信頼区間[CI]0.55–0.80、p<0.001)。PFSの中央値は、フルキンチニブ+BSC群では3.7か月であったのに対し、プラセボ+BSC群では1.8か月でした(HR 0.32、95% CI 0.27–0.39、p<0.001)。病勢コントロール率(DCR)は、フルキンチニブ+BSC群では56%であったのに対し、プラセボ+BSC群では16%でした(95% CI 32.8–46.0、p<0.001)。追跡調査期間の中央値は、両群で約11か月でした。

FRESCO-2試験におけるフルキンチニブの安全性プロファイルは、以前に報告されたフルキンチニブの試験と一致していました。グレード3以上の有害事象の発現率は、フルキンチニブ+BSC群で63%(286/456人)、プラセボ+BSC群で50%(116/230人)でした。フルキンチニブ+BSC群の5%以上に発現したグレード3以上の有害事象は、高血圧(14% vs プラセボ+BSC群1%)、無力症(8% vs プラセボ+BSC群4%)、手足症候群(6% vs プラセボ+BSC群0%)でした。中止に至る有害事象は、フルキンチニブ+BSC群では20%に発現したのに対し、プラセボ+BSC群では21%でした。

その他のフルキンチニブの開発について

中国における胃がん:FRUTIGA試験は、進行性胃がんまたは胃食道接合部腺がんの二次治療としてのフルキンチニブとパクリタキセルの併用療法とパクリタキセル単剤療法を比較評価する、中国で実施された無作為化、二重盲検、臨床第3相試験です(NCT03223376Go to https://clinicaltrials.gov/ct2/show/record/NCT03223376)。2022年11月にトップラインの結果が発表Go to https://www.hutch-med.com/fruquintinib-frutiga-gastric-cancer-topline-result/されました。本試験は、臨床的に意味のあるPFSの統計学的に有意な改善という主要評価項目の1つを満たしました。その他の主要評価項目であるOSは、事前に規定した統計解析計画に基づくと統計学的に有意ではありませんでしたが、OSの中央値に数値的な改善が認められました。さらに、フルキンチニブは客観的奏効率(ORR)、DCR、奏効期間(DoR)などの副次評価項目でも統計学的に有意な改善を示しました。FRUTIGA試験におけるフルキンチニブの安全性プロファイルは、以前に報告された試験と一致していました。詳細な結果は、今後の学会で開示する予定です。

HUTCHMED社は、子宮内膜がんおよびその他の固形腫瘍(がん)の治療を目的としたPD-1モノクローナル抗体と併用する、複数の固形腫瘍の治療薬としてもフルキンチニブを開発中です。

武田薬品について

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域および事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。パートナーとともに、強固かつ多様なパイプラインを構築することで新たな治療選択肢をお届けし、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。武田薬品は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。2世紀以上にわたり形作られてきた価値観に基づき、社会における存在意義(パーパス)を果たすため、約80の国と地域で活動しています。

詳細については、 https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

HUTCHMED社について

HUTCHMED社(Nasdaq/AIM:​HCM; HKEX:​13)は革新的な商業化段階のバイオ医薬品企業です。がん・免疫疾患の治療を目的とした標的治療薬・免疫療法の発見ならびにグローバルな開発および商業化に尽力しています。全体で約5,000人のスタッフがおり、その中心はオンコロジー/免疫疾患部門の約1,800人のチームです。創業以来、自社開発のがん治療薬候補を世界中の患者さんにお届けすることに注力しており、その最初の3つの腫瘍治療薬は現在、中国で承認・販売されています。詳細については、www.hutch-med.comGo to https://www.hutch-med.com/またはLinkedInGo to https://www.linkedin.com/company/hutchmed/をご参照ください。

武田薬品の重要な注意事項

本注意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリースに関して武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類並びに一切の口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法の登録又は登録免除の要件に基づいて行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性があります。

武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品及びその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、us及びour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。

武田薬品の将来に関する見通し情報

本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む武田薬品の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」、「かもしれない(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではありません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の結果は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の結果とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む武田薬品のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、世界的な医療制度改革を含む関連法規の変更、臨床的成功及び規制当局による判断とその時期の不確実性を含む新製品開発に内在する困難、新製品及び既存製品の商業的成功の不確実性、製造における困難又は遅延、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機が、武田薬品が事業を行う国の政府を含む武田薬品とその顧客及び供給業者又は武田薬品の事業の他の側面に及ぼす影響、買収対象企業とのPMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業にとっての非中核資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、当社による省エネルギーへの取り組み及び将来の再生可能エネルギー又は低炭素エネルギー技術の発展による当社の温室効果ガス排出量の削減の程度、武田薬品のウェブサイト(https://www.takeda.com/jp/investors/sec-filings/)又はwww.sec.govGo to https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1395064/000139506419000005/0001395064-19-000005-index.htmにおいて閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書並びに武田薬品の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は武田薬品が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果及び情報は武田薬品の将来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。

HUTCHMED社の将来に関する見通し情報

本ニュースリリースには、1995年米国民間証券訴訟改革法(U.S. Private Securities Litigation Reform Act)の「セーフハーバー」規定の意味における将来見通し情報が含まれています。これらの将来見通し情報は、CRC治療薬としてのフルキンチニブに対するFDAへの新薬承認申請(「NDA」)の提出および当該提出のタイミング、CRC治療薬としてのフルキンチニブの治療可能性、ならびにこの適応症および他の適応症を対象としたフルキンチニブのさらなる臨床開発に関する期待を含む、将来の出来事に関するHUTCHMED社の現在の期待を反映しています。将来見通し情報には、リスクや不確定事項を伴います。このようなリスクや不確定事項には、特に、臨床試験のタイミングおよび転帰、米国または他の法域(欧州または日本)におけるCRCまたは他の適応症の患者の治療薬としてのフルキンチニブのNDA承認を支持する臨床データの十分性、迅速承認またはあらゆる承認制度で規制当局から承認を取得する可能性、フルキンチニブの有効性および安全性プロファイル、HUTCHMED社がフルキンチニブに対するそのさらなる臨床開発および商品化の計画について資金供給、実施および完了する能力、これらの出来事のタイミング、各関係者がライセンス契約に基づいて取引条件を満たす能力、フルキンチニブに対する臨床試験または規制経路の開始、タイミングおよび進行に影響を及ぼす可能性がある規制当局の活動、武田薬品がフルキンチニブの開発および商品化に成功する能力、COVID-19パンデミックが一般的な経済、規制および政治の状況に及ぼす影響に関する前提が含まれます。また、特定の試験はフルキンチニブとの併用治療薬としてパクリタキセルなどの他の製剤の使用に依存しているため、このようなリスクや不確定事項にはこれらの治療薬の安全性、有効性、供給および継続的な規制承認に関する前提も含まれます。このような将来見通し情報には、ライセンス契約に基づくフルキンチニブの開発および商品化の計画、前金支払いやマイルストンまたは特許権使用料の支払いを含むライセンス契約に基づく潜在的支払い、ライセンス契約の潜在的ベネフィット、ならびにHUTCHMED社の戦略、目標、予測されるマイルストン、事業契約および焦点に関する情報が含まれますが、それらに限られるものではありません。既存および将来の投資家には、この日付の時点のみで述べているこれらの将来見通し情報に全面的に依拠しないよう警告します。これらのリスクおよびその他のリスクに関するさらなる議論については、米国証券取引委員会、AIMおよび香港証券取引所に提出したHUTCHMED社の書類を参照してください。HUTCHMED社は、新たな情報、将来の事象や状況またはその他の結果に関わらず、本ニュースリリースに含まれている情報を更新または改訂する義務を負いません。

武田薬品の医療情報

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以上

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