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難治性/抵抗性(無しを含む)サイトメガロウイルス(CMV)感染の移植後患者さんにおけるLIVTENCITYTM(Maribavir)のピボタル臨床第3相SOLSTICE試験結果の掲載について

2021年12月9日

- 投与8週目においてLIVTENCITYが従来の治療法より統計学的に優れていることを示した国際共同第3相試験の結果がClinical Infectious Diseases誌に掲載
- 重要な副次評価項目において、8週から16週目までの維持期間におけるCMVのDNA濃度の定量検出限界以下(LLOQ)の達成はLIVTENCITYが従来治療に対して統計学的に有意を示す
- 臨床第3相SOLSTICE試験において、有害事象による投薬中止はLIVTENCITY群と比較し従来の治療群で高い割合

当社は、このたび、難治性/抵抗性(無しを含む)サイトメガロウイルス(CMV)感染の移植後患者さんを対象としたLIVTENCITY™ (maribavir、開発コード:TAK-620)のピボタル臨床第3相SOLSTICE試験の結果がClinical Infectious Diseases (CID)誌に掲載されましたのでお知らせします。本稿は、オンラインで公表しており、米国感染症学会の公式査読誌である紙面のCIDに今後掲載される予定です。SOLSTICE試験の主要評価項目は達成され、8週目の試験終了時(治療終了時)における LIVTENCITY(maribavir)を投与した成人患者さんの55.7%(131/235)が CVMのDNA濃度が定量検出限界以下(LLOQ:<137 IU/mL)となり、比較して従来の抗ウイルス療法群(ガンシクロビル、バルガンシクロビル、ホスカルネット、シドフォビルのいずれか1つまたはその併用)の患者さんでは23.9%(28/117)でした。(調整群間差:32.8%、95%信頼区間:22.80~42.74、p<0.001])副次評価項目である8週から16週目まで維持されたCMVのDNA値<LLOQの達成と症状コントロール§を満たした患者さんの割合は、従来の抗ウイルス療法群で10.3%(12/117)に対してLIVTENCITY群では18.7%(44/235)と高くなりました。1(調整群間差:9.5%、95%信頼区間:2.02~16.88、p =0.013])

当社のヴァイスプレジデントでありMaribavirのグローバルプログラムリーダーを務めるオビ・ウメ(Obi Umeh)医学博士は、「難治性/抵抗性メガロサイトウイルス感染の移植後患者さんを対象にLIVTENCITYと従来の抗ウイルス療法を比較したSOLSTICE試験において、主要評価項目に加えて重要な副次評価項目も達成できたことを嬉しく思います。当社はMaribavirの研究を継続し、移植後のCMVを再定義するような治療法を医療関係者や患者さんにお届けるため、研究を着実に取り組んでまいります」と述べています。

治療による有害事象(TEAEs)の発生率は両群間で同程度でした(maribavir:97.4%、IAT:91.4%)。有害事象により治験薬の投与を中止した患者さんは、LIVTENCITY群の13%(31/234)と比較し、従来の抗ウイルス療法群で32%(13/117)と高くなりました。治験と関連がある緊急性の高い致命的な有害事象が各群1例ずつありましたが、LIVTENCITY群では、本事象は本薬と関連がないと治験依頼者より判断されました。全死亡率は、各投与群で同程度でした(従来の抗ウイルス療法 11%、13/117に対しLIVTENCITY 11%、27/235)。1

本試験の共同実施者であるピッツバーグ大学およびUPMCの移植感染症領域クリニカルオペレーションズディレクターFernanda Silveira, MD, MSは、「移植後のCMV管理には、副作用管理とウイルス量減少との慎重なバランスが求められます。本試験結果は、LIVTENCITYが難治性/抵抗性サイトメガロウイルス(CMV)感染の移植後患者さんにおいて、CMVの DNA濃度が定量検出限界以下を達成したことを示しています」と述べています。

LIVTENCITYは、現在、米国のみにおいてガンシクロビル、バルガンシクロビル、シドフォビル又はホスカルネットによる治療に対して抵抗性を示す(遺伝子型耐性の有無を問わない)移植後のCMV感染/感染症を有する成人患者さんと小児患者さん(12歳以上で体重35 kg以上)に対する治療薬として承認されています。

当該文献はこちらからご覧いただけます。

 

<CMVについて>

CMVはヒトに多く感染するベータヘルペスウイルスであり、さまざまな成人集団の40~100%で感染歴を認める血清学的エビデンスがあります3。CMVは通常、体内に潜伏し、無症候性ですが、免疫抑制期間中に再活性化することがあります。免疫機能が低下した人では、重篤な疾患を発現することがあり、これには造血細胞移植(HCT)や固形臓器移植(SOT)を始めとする、さまざまな種類の移植に関連した免疫抑制剤の投与を受けている患者さんも含まれます4,5 。世界における1年の推定20万人の成人移植のうち、CMVは移植後の患者さんが経験する最もよくみられるウイルス感染のひとつであり、推定発現率はSOTの患者さんで16~56%、HCTの患者さんで30~70%です5-10

移植後の患者さんでCMVが再活性化すると、移植臓器の喪失などの重篤な結果に至る可能性があり、極端な場合では深刻な状態に陥ることもあります11,12。移植後のCMV感染に対する従来の治療法には、用量調節を必要とする重篤な副作用が認められることや、ウイルスの複製を十分に抑制できない可能性があります13-15。さらに、従来の治療法では、投与のために入院を要することや入院が長期化することがあります13,14

 

<LIVTENCITY (maribavir)について>

LIVTENCITY(maribavir)は経口投与可能な最初で唯一の抗CMV化合物であり、pUL97プロテインキナーゼとその天然基質を標的として阻害する唯一の抗CMVウイルス剤です2。maribavirは、移植後の成人患者さんと小児患者さん(12歳以上で体重が35㎏以上)における従来の抗ウイルス療法であるガンシクロビル、バルガンシクロビル、ホスカルネット、またはシドフォビルに対して遺伝子型抵抗性(無しも含む)を示す難治性のCMV感染/感染症治療薬として米国において承認されています。LIVTENCITYの詳細については、LIVTENCITY.comをご覧ください2

 

<SOLSTICE試験について>

TAK-620-303(SOLSTICE)試験(NCT02931539)は、従来の抗ウイルス療法(ガンシクロビル、バルガンシクロビル、ホスカルネット、シドフォビルのいずれか1つまたはその併用)に難治性または抵抗性(無しも含む)352名の造血細胞移植および固形臓器移植の両移植後のCMV感染患者さんを対象として、maribavirまたは治験責任医師が認めた従来の抗ウイルス療法の有効性および安全性を比較する多施設共同、無作為化、非盲検、実薬対照、優越性試験です。2週間のスクリーニング期間後に、成人患者さんにLIVTENCITY(maribavir)400mgを1日2回投与(n=235)または従来の抗ウイルス療法(n=117)のいずれかに2:1で無作為に割り付けし、最長8週間の治療期間の後さらに12週間フォローアップを行いました。

 

本臨床試験の主要評価項目は、少なくとも5日の間隔をあけ、連続した2つのサンプルのCMVのDNA濃度が定量検出限界以下(LLOQが137 IU/mL未満)(8週時のCOBAS® AmpliPrep/COBAS® TaqMan® CMV testで測定したCMV のDNA濃度137 IU/mL未満)を確認することでした。副次評価項目は投与8週間終了時のCMVのDNA濃度が定量検出限界以下かつCMV感染の症状がコントロールされていることであり、治療効果は16週目まで維持されました。

 

<LIVTENCITYについて>

LIVTENCITYは、移植後の成人患者さんと小児患者さん(12歳以上で体重が35㎏以上)における従来の抗ウイルス療法であるガンシクロビル、バルガンシクロビル、ホスカルネット、またはシドフォビルに対して遺伝子型抵抗性(無しも含む)を示す難治性のCMV感染/感染症治療薬です。

 

<武田薬品について> 

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国と地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。

詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。 

 


<留意事項>

本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリースにおいて武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。

武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品及びその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、us及びour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。

本ニュースリリースに記載されている製品名は、武田薬品または各所有者の商標または登録商標です。

 

<将来に関する見通し情報>

本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「することができた(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではありません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の業績は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の業績とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む当社のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、世界的な医療制度改革を含む関連法規の変更、臨床的成功及び規制当局による判断とその時期の不確実性を含む新製品開発に内在する困難、新製品および既存製品の商業的成功の不確実性、製造における困難又は遅延、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機が、当社が事業を行う国の政府を含む当社とその顧客及び供給業者又は当社事業の他の側面に及ぼす影響、買収対象企業とのPMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業にとっての非中核事業を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、当社のウェブサイト(米国SEC提出書類)又はwww.sec.gov において閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書及び当社の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果は武田薬品の将来の経営結果又はその公表を示すものではなく、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。

 


<医療情報>

本ニュースリリースには、製品についての情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではありません。また、国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品の効能を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。 

以上

 

References

  1. Avery RK, Alain S, Alexander BD, et al. Maribavir for Refractory Cytomegalovirus Infections With or Without Resistance Post-Transplant: Results From a Phase 3 Randomized Clinical Trial. Clin Infect Dis. Published online December 2, 2021. doi.org/10.1093/cid/ciab988.
  2. Takeda Internal Communication (TAK620-INT) Manufacturing Information. November 2021. 2021 Takeda Pharmaceuticals USA Inc All rights reserved.
  3. Krech U. Complement-fixing antibodies against cytomegalovirus in different parts of the world. Bull WHO. 1973;49:103-106.
  4. de la Hoz R. Diagnosis and treatment approaches to CMV infections in adult patients. J Clin Virol. 2002;25:S1-S12.
  5. Azevedo L, Pierrotti L, Abdala E, et al. Cytomegalovirus infection in transplant recipients. Clinics. 2015;70(7):515-523. doi:10.6061/clinics/2015(07)09.
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  11. Fishman JA. Infection in Solid-Organ Transplant Recipients. N Engl J Med. Published online 2007:14.
  12. Kenyon M, Babic A, eds. The European Blood and Marrow Transplantation Textbook for Nurses. Springer International Publishing; 2018. doi:10.1007/978-3-319-50026-3.
  13. Martín-Gandul C, Pérez-Romero P, González-Roncero FM, et al. Clinical impact of neutropenia related with the preemptive therapy of CMV infection in solid organ transplant recipients. J Infect. 2014;69(5):500-506. doi:10.1016/j.jinf.2014.07.001.
  14. Chemaly RF, Chou S, Einsele H, et al. Definitions of Resistant and Refractory Cytomegalovirus Infection and Disease in Transplant Recipients for Use in Clinical Trials. Clin Infect Dis. 2019;68(8):1420-1426. doi:10.1093/cid/ciy696.
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