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日本とアイルランドの製造施設が2021年Facility Of the Yearのカテゴリー・アワードを受賞

日本とアイルランドの製造施設が2021年Facility Of the Yearのカテゴリー・アワードを受賞


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April 28, 2021

- 国際製薬技術協会(International Society for Pharmaceutical Engineering:ISPE)が選定した2つのアワードの受賞は、デジタルおよびイノベーション技術における当社のリーダーシップを示す
- 自動ラインクリアランスシステムを備えた山口県光市の固形製剤包装施設が、製造プロセスの自動化やイノベーションなどを評価する「Process Intelligence and Innovation」アワードを受賞
- 高薬理活性医薬品の全生産工程を担うアイルランドのグレンジキャッスルの製造施設が、設備とプロセスの統合を評価する「Facility Integration」カテゴリーで受賞

当社は、このたび、国際製薬技術協会(International Society for Pharmaceutical Engineering:ISPE)による2021年の年間優秀施設賞(Facility Of the Year Awards:FOYA)を2つのカテゴリーで受賞しましたのでお知らせします。
当社の山口県光市にある固形製剤包装用製造施設が、2021年「Process Intelligence and Innovation」アワードを受賞しました。さらに、アイルランドのグレンジキャッスルにある高薬理活性医薬品の全生産工程を担う工場が、「Facility Integration」カテゴリーで受賞しました。

当社のGlobal Manufacturing and Supply OfficerであるThomas Wozniewskiは、「当社が低分子固形製剤の製造および包装で、2つのアワードを受賞したことを光栄に思います。2018年に、ロサンゼルスの血漿分画製剤製造施設がFOYAの2つのアワードを受け、今回は、日本と欧州の2つの施設が「Process intelligence and innovation」および「Facility integration」のカテゴリーで受賞しました。当社がベスト・イン・クラスの製造工程とデジタル標準を適用した最先端の施設を目指し、絶えず投資している結果であると考えます。光工場およびグレンジキャッスル工場の両プロジェクトは、低分子製剤モダリティにおいても引き続き、コストと時間効率の両面で、著しい技術的改善が可能であることを示しています」と述べています。

山口県にある光工場は、当社の最大規模の工場の1つです。原薬(API)、 製剤、及び生物学的製剤などを含む高度な製造体制を特徴としており、 高品質な医薬品を世界に向けて供給しています。光工場でのプロジェクトは、医薬品包装工程を新たな業界標準レベルに引き上げるよう設計された4階建ての施設で展開されています。この施設は、最終工程の箱包装、無人搬送車(AGV)、自動倉庫(ASRS)への格納用ロボットを含め、全工程において高度に自動化された包装設備をその特徴としています。さらに、360°カメラと人工知能(AI)を使用したレーザーセンサー付きの自動ラインクリアランスシステム(ALC)を開発・導入し、医薬品包装工程の効率を大幅に改善しました。既製の製造プロセスツールと自社向けに開発したものを新たに組み合わせることにより、優れた結果と高度なプロセス理解をもたらす事例です。

アイルランドのグレンジキャッスル工場は、ダブリンに位置し、3つの製造施設で構成されています。ISPEにより今回受賞したのは、当社の多発性骨髄腫治療薬の製造に特化した、独立した封じ込め装置を有する最先端施設です。適切な設計と優れた構想・計画により、工程が一体化されすべてを統合した施設になりました。革新的な設計により、原薬製造から製剤、包装までの全生産工程を同じ建屋で行う「オール・イン・ワン」施設となりました。これにより、当社のグローバルに供給するオンコロジー製品においてサプライチェーンが大幅に簡素化され、制約無く世界中の患者さんに医薬品を提供できる体制を整えています。

当社のGlobal EngineeringのHeadであるGunter Baumgartnerは、「設計チームはベスト・イン・クラスのデジタル技術を導入し、ペーパーレス・オートメーションやロボット工学、AR(拡張現実)などの最新技術を使用する環境を実現しました。このデジタル・自動化システムの戦略的な活用によって最先端の設備設計が可能となり、当社は業界のフロントランナーの地位を得ました」と述べています。

受賞したプロジェクトの公式セレモニーは、11月にマサチューセッツ州ボストンで開催される今年のISPE Annual Meeting & Expo(年次総会&エキスポ)で行われる予定です。

<ISPEのFacility of the Year Awardsプログラムについて>
Facility of the Year Awards(FOYA)は2004年に創設され、新規の革新的なテクノロジーを活用して製品の品質を向上させ、高品質な医薬品を製造する際のコストを削減し、プロジェクト実施における進展を示す最先端のプロジェクトを表彰しています。FOYAプログラムは、テクノロジーや最先端のアプローチの新たな応用法の開発を共有し、設備設計、設備建設および稼働における成果を紹介する、薬学および製造業のプラットフォームを提供するものです。詳細については、https://ispe.org/facility-year-awardsをご覧ください。

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの企業理念に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、「すべての患者さんのために、ともに働く仲間のために、いのちを育む地球のために」という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続ける未来を目指します。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤とワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

以上