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2019年度におけるカーボンニュートラルの達成について

2019年度におけるカーボンニュートラルの達成について


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January 28, 2021

- 環境への取り組みにおいてリーダーシップを発揮
- 省エネルギー、再生可能エネルギー、カーボンオフセットに注力
- 今回のカーボンニュートラル1達成は、2040年度までの事業活動でのオフセットなしでのカーボンゼロ2達成に向けた重要なマイルストンであり、目標に向けて順調に進捗

当社は、このたび、2019年度の当社のバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成しましたのでお知らせします。この成果は、当社内の省エネルギー対策、グリーンエネルギーの調達、ならびに再生可能エネルギー証書(REC)および高品質の検証済みカーボンオフセットへの投資に継続的かつ重点的に取り組んできたことが実を結んだものです。当社が掲げる2019年度のスコープ1、2および3の排出量100%削減に向けてこれらの対策を一体的に推進した結果、当社が持続可能性を追求する中でひとつの重要な目標を達成しました。

当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバーは、「気候変動は、当社が根絶に向けてまさに取り組んでいる感染症の蔓延を含め、人々の健康にリスクをもたらしています。このような状況下で、この重要なマイルストンを達成したことは、環境の持続可能性に対する当社の真摯な取り組み姿勢の証左です。当社は、当社の存在意義を果たしていくために邁進しており、今夏に創立240年を迎えるグローバル企業として、今回の達成を誇りに思うものの、やるべきことが多く残されています。当社は、自らの規模を生かして気候変動の緩和に寄与し、患者さんやともに働く仲間、そしていのちを育む地球に確実に好影響をもたらすことができるよう引き続き取り組んでまいります」と述べています。

当社が今回のマイルストン達成に用いた方法の1つは、12ヵ国における30件以上の再生エネルギーやカーボンオフセットのプロジェクトへの投資です。これらのプロジェクトは、風力・太陽光エネルギーの使用、水の浄化、森林の保全、および生物多様性の保全を推進しています。これらのプロジェクトは、国連の「持続可能な開発目標」の17項目のうちの15項目に該当する取り組みであり、より持続可能な未来作りを促進する一方で、地域社会の支援も進めています。すべてのカーボンオフセットでは、特に追加性、計測可能性、透明性、登録および第三者による検証を含め、厳格な基準への適合が求められました。

当社が支援するプロジェクトは以下の通りです。

  • マラウイにおける飲料水の浄化:新たな深井戸を掘削すると同時に、破損した深井戸を修復し、安全な飲料水を提供します。その結果、水の煮沸や浄化を目的とした燃料用木材の使用量が減少しました。
  • ワーキング・ウッドランズ・プログラム:米国テネシー州北東部に広がる8,600エーカー(34.8平方キロメートル)を上回る面積の民間所有の公園を保全し、米国の低所得地域においてレクリエーションを中心とした観光の振興を進めています。
  • 日本での森林管理:日本国内における持続可能な森林管理の実践を通じて、自然の二酸化炭素吸収を促進し、地域の大気の質向上を図ります。
  • 中国での太陽熱調理器導入:中国の辺境の地に居住する農家において、石炭に代えて太陽熱による調理器具を導入できるように投資を行いました。これにより、調理やお湯のニーズに応えるとともに、屋内の空気清浄化に寄与しています。
  • インドでの太陽光エネルギー活用:太陽光エネルギーによる照明や温水暖房の開発を支援し、インド国内の複数の州において化石燃料使用量を削減します。

 

今回のカーボンニュートラル達成を基盤に、当社は、当社の事業活動での温室効果ガス排出量の削減に引き続き取り組みます。特に、2025年度までに当社の事業活動からの温室効果ガス排出量を40%削減するとともに、2040年度までにオフセットなしでのカーボンゼロの達成を目指します。この気候関連の目標を達成するため、全社的な組織横断プログラムを開始し、再生エネルギーの使用量増加とエネルギー効率の向上を進めています。さらに当社は、自社の事業の枠を越えてサプライヤーとも協力し、サプライヤーにおける科学的根拠に基づいた削減目標の設定や温室効果ガス排出量の削減を支援しています。

科学的根拠に基づき行動する企業として、気候変動に関する当社のコミットメントは、気候に関する最新のサイエンスと方向性が合致しています。サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアティブ(SBTi)は2020年に、当社の削減目標が、世界の気温上昇を産業革命以前から1.5°C以内に抑えるために必要な削減量と一致すると認定しました。また、当社は、気候変動緩和におけるリーダーシップが評価され、2020年のCDP「Aリスト」に認定されました。また、Corporate Knights社の「世界で最も持続可能な100社」(Global100)に6年連続で選出されています。

環境の持続可能性に対する当社の取り組みの詳細については、当社の環境ウェブサイトおよびサステナビリティレポート2020をご覧ください。


<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患・血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

以上


1 カーボンニュートラル:カーボンオフセットの活用あり

2 カーボンゼロ:カーボンオフセットの活用なし