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当社パイプラインの最新情報と2030年度までの売上収益50%成長目標について第39回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにて発表

2021年1月12日

- 2019年度から50%成長し、2030年度までに売上収益5兆円(470億米ドル)の目標1
- ベスト・イン・クラス/ファースト・イン・クラスの有望な治療薬として2024年度までの承認取得を目指す12の新規候補物質をはじめとするウェーブ1パイプラインのポートフォリオ
- 迅速なレバレッジ低下を進め、2021年度から2023年度に純有利子負債/調整後EBITDA倍率を2倍にするという目標達成に向け順調に進捗

当社は、このたび、第39回J.P.モルガン・ヘルスケア・カンファレンスにおいて、継続的な事業変革の進捗および成長についての最新情報を発表しましたのでお知らせします。本カンファレンスでは、当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバーより、今後10年の当社の売上収益成長に大きく貢献すると見込まれる主要なパイプラインを含む、当社のポートフォリオ、パイプライン戦略、および業績見通しについて詳細を発表しました。

当社代表取締役社長CEOのクリストフ・ウェバーは、「2020年、当社は、安定的なビジネスモデルとポートフォリオの厚さ、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行による困難を乗り越え、従業員が世界中の患者さんや地域社会への貢献に継続的に取り組んできたことを示しました。常に患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)に基づく研究開発型のバイオ医薬品企業として、創業240年を迎える2021年も、サイエンスの革新性を追求し、すべての患者さん、ともに働く仲間、いのちを育む地球のために、という約束を胸に、革新的な医薬品を創出し続けることに引き続き注力してまいります」と述べています。

持続的成長を支える革新性の高いパイプライン

当社は、世界レベルで最先端かつパートナーシップからなる研究開発体制を構築し、臨床開発の段階にある多様でダイナミックな約40の新規候補物質を創出しています。当社のパイプラインのポートフォリオは、当社の売上収益の成長に大きく貢献する可能性を有しており、当社は、2019年度から50%成長することで2030年までに5兆円(470億米ドル)1の売上収益達成を目指しています。

売上収益成長の大部分は、ベスト・イン・クラス/ファースト・イン・クラスの治療薬となりうる独自の12の新規候補物質を含むウェーブ1パイプライン、および現有の14のグローバルブランドによってもたらされるものと考えています。

当社のウェーブ1パイプラインでは、米国食品医薬品局(FDA)より5件がブレークスルーセラピー指定を、3件がファストトラック指定を受けています。さらに、1件は厚生労働省の先駆け審査指定制度の対象品目に指定されており、他の1件は、中国国家食品薬品監督管理局より初めての多国籍バイオ医薬品企業に対するブレークスルー指定を受けています。ウェーブ1のすべてのパイプラインで見込まれるさらなる短期的な開発マイルストンに加え、5件の重要なデータ読み出しを含む12の重要なマイルストンが、2022年度を通じて達成される見込みです。

ウェーブ1パイプラインのほか、社内の研究能力と現在進行中の200以上の外部とのパートナーシップからなる当社の研究体制を通じ、当社は、2025年度以降の持続的成長につながるウェーブ2パイプラインにおいて次世代治療薬の創出を着実に進めています。早期臨床および前臨床段階にあるウェーブ2パイプラインは、当社の重点疾患領域全体にわたるアンメットニーズの高い患者さんに対する、劇的な改善や治癒の可能性のある治療薬で構成されています。これらの新規候補物質は、ヒトでの有効性が明確に確認された多様なモダリティ(創薬手法)ならびに細胞治療や遺伝子治療、データサイエンスにおける新規基盤技術を駆使して開発しています。


有望な主要ウェーブ1パイプライン

TAK-003
当社の4価デング熱ワクチン(TAK-003)は、血清反応陰性者(デングウイルス感染歴がない方々)の保護や入院の回避など、デング熱をコントロールするうえで主要な優先課題はもとより、グローバルで大規模な脅威への対処に寄与する可能性があります。TAK-003は、4種のワクチンウイルス型すべての遺伝子型の“バックボーン”として弱毒化された生の2型デングウイルスをベースに構築されています。TAK-003開発プログラムは臨床第3相試験であるTIDES試験(Tetravalent Immunization against Dengue Efficacy Study)を含みます。二重盲検、無作為化、プラセボ対照試験であるTIDES試験は、小児・若年被験者を対象とし、4種すべての血清型によって引き起こされる、ウイルス検査レベルで感染が確認されたあらゆる重症度の症候性デング熱の予防において、TAK-003を2回接種した際の安全性および有効性を評価しています。TIDES試験は継続進行中であり、引き続き合計4.5年間にわたり安全性および有効性を検討します。デング熱は、最も急速に感染が拡大している蚊媒介感染症で、世界保健機関(WHO)は、2019年のグローバルヘルスに対する10の脅威の1つにデング熱を挙げています。世界人口の約半分がデング熱の脅威に晒されており、毎年3億9,000万人がデング熱に感染していると推測されます。

TAK-755
TAK-755は、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)に対する革新的な治療薬です。TTPは、正常な血液凝固の調節に不可欠な酵素である循環ADAMTS13の低活性あるいは活性欠如により引き起こされる命を脅かす血液凝固障害です。先天性TTPおよび免疫性TTPに対する新たな治療薬には高いアンメットニーズが存在し、TAK-755は、両タイプのTTPの治療薬として現在開発中の、初めてかつ唯一のADAMTS13酵素補充療法です。承認された場合、TAK-755はADAMTS13レベルを迅速かつ完全に補正し、罹患率と死亡率に好影響を与える唯一の酵素補充療法となる可能性があります。TAK-755は、先天性TTPの予防におけるファースト・イン・クラスの治療選択肢として、また、免疫性TTPに対するベスト・イン・クラスの治療薬となる可能性があります。TAK-755は、治療を簡素化し、血漿分画製剤および血漿交換の有害事象の回避、さらに在宅での治療が実現する可能性があります。現在、免疫性TTPを対象とした臨床第2相試験のデータの読み出しが2021年に、先天性TTPを対象とした臨床第3相試験のデータ読み出しが2022年に予定されています。

TAK-007
テキサス大学のMD Anderson Cancer Centerとの共同で開発しているTAK-007は、IL-5で“武装”し、CD19陽性B細胞性悪性腫瘍を標的としたキメラ抗原受容体(CAR)ナチュラルキラー(NK)細胞療法です。このプロファイルは、TAK-007が同種異系の治療法であり、患者さん自身ではなく他人の健常ドナーからNK細胞を採取することを意味しています。そのため、TAK-007は既製の細胞療法製品として製造されストックされることを企図しています。MD Anderson のCAR NK CD19は、再発・難治性の非ホジキンリンパ腫(NHL)および慢性リンパ性白血病(CLL)患者を対象とした臨床第1/2相試験が実施されています。現在進行中の臨床第1/2相試験において、CAR NK療法は、既存のCAR-T細胞療法で見られる重篤なサイトカイン放出症候群(CRS)や神経毒性とは関係しておらず、また、外来で投与できる可能性があります。再発・難治性B細胞性悪性腫瘍患者を対象としたTAK-007の臨床試験は、2021年に患者登録を開始する予定です。現在、がんの治療法として承認されているCAR NK療法や同種異系細胞療法はありません。

TAK-994および TAK-925
TAK-994は、ナルコレプシータイプ1(NT1)の治療薬として臨床開発段階入りした初の経口選択的オレキシン2受容体作動薬です。NT1は希少な神経疾患であり、日中の過度な眠気、情動脱力発作(カタプレキシー:本疾患の兆候および症状)が特徴で、オレキシン産生ニューロンが消失します。TAK-994は、現在ナルコレプシーを対象とした臨床第2相試験(SPARKLE-1501試験)が進行中です。承認された場合、TAK-994は疾患の病態生理に対処する初めての治療薬となる可能性があります。TAK-925(静注製剤)ではNT1、ナルコレプシータイプ2(NT2)、交代勤務睡眠障害においてPOCデータを公表しています。特発性過眠症と閉塞性睡眠時無呼吸のデータは今後公表予定です。


財務面の強化
当社は、投資適格格付の維持に取り組んでおり、力強いキャッシュ・フローとノン・コア資産売却から得られる資金による迅速なレバレッジ低下により、2021年度から2023年度に純有利子負債/調整後EBITDA倍率を2倍にする中期目標に向け、順調に推移しています。2020年度上期には、ノン・コア事業等の売却目標額100億米ドルを超過し、2019年1月以降に公表した11案件で最大116億ドルのノン・コア資産の売却額となっています。また、2020年度上期のさらなるレバレッジ低下により、同期末時点で3.7倍の純有利子負債/調整後EBITDA倍率となりました。

当社は、堅実な成長を維持しており、中期的にも実質的な成長を加速させる見込みです。当社はまた、2021年度末までに年間23億米ドルのコストシナジーの達成に向けても順調に進捗しており、利益率の改善を下支えし、中期の目標である30%台半ばの実質的なCore営業利益率を達成する見込みです。当社は、確立された配当方針に基づき1株当たり年間180円の配当を維持し、引き続き株主還元に努めてまいります。

J.P. モルガン・ヘルスケア・カンファレンスに関する当社のプレゼンテーションで使用したスライド、および音声ウェブキャストへのリンクは、下記の当社ウェブサイトで閲覧可能です。
https://www.takeda.com/jp/investors/ir-events/

以上



<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝子疾患・血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

<留意事項>
本留意事項において、「ニュースリリース」とは、本ニュースリリース(添付資料及び補足資料を含みます。)において武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応答及び書面又は口頭の資料を意味します。本ニュースリリース(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みます。)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本ニュースリリースにより株式又は有価証券の募集を公に行うものではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国において有価証券の募集は行われません。本ニュースリリースは、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がございます。

武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本ニュースリリースにおいて、「武田薬品」という用語は、武田薬品およびその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得ます。同様に、「当社(we、usおよびour)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照していることもあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられることもあり得ます。

<将来に関する見通し情報>
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「することができた(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではございません。これら将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する前提に基づいており、実際の業績は、将来見通し情報において明示又は暗示された将来の業績とは大きく異なる可能性があります。その重要な要因には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む当社のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規の変更、製品開発計画の成功又は失敗、規制当局による判断とその時期、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念等、新規コロナウイルス・パンデミックのような健康危機が、当社が事業を行う国の政府を含む当社とその顧客及び供給業者に及ぼす影響、買収対象企業とのPMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業にとってのノン・コア資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、当社のウェブサイト(https://w​ww.takeda.​com/invest​ors/report​s/sec-fili​ngs/)又はwww.sec.gov において閲覧可能な米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書及び当社の他の報告書において特定されたその他の要因が含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本ニュースリリースに含まれる、又は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本ニュースリリースにおける武田薬品の経営結果は武田薬品の将来の経営結果又はその公表を示すものではなく、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。

<国際会計基準に準拠しない財務指標>
本ニュースリリース及び本ニュースリリースに関して配布された資料には、実質的な売上収益、Core営業利益、実質的なCore営業利益、Core純利益、実質的なCore EPS、有利子純負債、EBITDA、調整後EBITDA、フリー・キャッシュ・フローのように、IFRSに準拠しないIFRS財務指標が含まれています。当社役員は業績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS及び本ニュースリリースに含まれるIFRS以外の指標に基づき行っています。IFRSに準拠しない財務指標においては、最も近いIFRS財務指標では含まれることとなる、又は異なる数値となる一定の利益、コスト及びキャッシュ・フロー項目を除外しております。IFRSに準拠しない財務指標を提供することで、当社役員は、投資家の皆様に対し、当社の経営状況、主要な業績及び動向の更なる分析のための付加的な情報を提供したいと考えております。IFRSに準拠しない財務指標は、IFRSに準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRSに準拠する財務指標に代替するものではありません(IFRSに準拠する財務指標を「財務ベース」指標として参照している場合があります)。投資家の皆様におかれましては、IFRSに準拠しない財務指標につき、これらに最も良く対応するIFRS準拠財務指標との照合を行っていただけますようお願い申し上げます。

当社のIFRSに準拠しない財務指標のさらなる詳細については当社のホームページをご参照下さい。 https://www.takeda.com/jp/investors/reports/quarterly-announcements/

<医療情報>
本ニュースリリースには、製品についての情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではありませんし、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品の効能を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。

以上


1 PTS(技術的成功確率)調整前ベースの増分を含みます(すなわち、当社が現時点では発生する可能性が低いと考えている技術的成功を含むベストケースのシナリオを示したものであり、予測や目標値と解釈されるべきではありません)。当社は、PTS調整後ベースで、2019年度から2030年度の売上収益の年平均成長率として1桁台前半を見込んでいます。U.S. Centers for Medicare & Medicaid Services(CMS)が2020年11月20日に発表したMost Favored Nation Model暫定最終規則により受けうる潜在的な影響は現在精査中であり考慮されていません。