ドイツにおけるデング熱ワクチン製造施設のオープンについて

2019年11月6日

- 本製造施設のオープンは、世界的なデング熱の脅威に立ち向かうという当社のミッションにおける重要なマイルストン
- 本製造施設は当社のデング熱ワクチンの薬液調整、充填、ラベリング、二次包装に利用
- 当社は、現在、デング熱ワクチンのグローバル臨床第3相試験Tetravalent Immunization against Dengue Efficacy Study(TIDES)試験にて評価中

当社は、このたび、デング熱ワクチン(TAK-003)の新製造施設をドイツのジンゲン工場内にオープンしましたのでお知らせします。ジンゲン工場の新たなワクチン製造施設は、デング熱ワクチンの包装ラインから使用を開始し、薬液調製、充填、ラベリング、二次包装に利用されます。本製造施設に関し、当社は1.3億ユーロ以上を投資しており、今後最大200名の従業員を雇用する予定です。

世界保健機構(WHO)によると、デング熱は最も急速に流行地域が拡大している蚊媒介ウイルス疾患であり、全世界で毎年約3.9億人が罹患し、同疾患により2万人が亡くなっていると推定されています。

当社のGlobal Manufacturing and Supply OfficerであるThomas Wozniewskiは、「本プロジェクトは、当社のグローバル生産ネットワークにおいて最も重要な投資案件の1つです。当社は、高度なオートメーションと最先端のデジタル技術およびデータテクノロジーを融合した最新鋭の無菌製造施設のオープンを誇りに思います。ジンゲンの拠点は、デング熱ワクチンの製造プロセスの鍵となる凍結乾燥技術に関する豊富な経験を従業員が有していることにより、本製造施設の建設地として選ばれました」と述べています。

当社のGlobal Vaccine Business UnitのPresidentであるRajeev Venkayyaは、「この新たな製造施設のオープンにより、今まで日本の光工場で行っていた当社のワクチン製造がグローバルに展開されることとなり、規模拡大により生産能力が強化されます。当社は、世界的なデング熱ワクチンに対するニーズに応えていきます」と述べています。

本製造施設は2016年に建設が開始されました。現在、包装を始める準備が整った段階であり、全面的な稼働に向けた許可取得を近く予定しています。

当社は、デング熱ワクチンについて、現在、多施設、二重盲検、無作為化、プラセボ対照のグローバル臨床第3相試験を実施中であり、4~16歳の健康な小児を対象に4価デング熱ワクチンを皮下投与した際の有効性、安全性、免疫原性を評価しています。当社は、本試験において主要評価項目を達成したことを2019年1月に公表しました。Tetravalent Immunization against Dengue Efficacy Study (TIDES)試験の初回解析では、当社が現在開発中の4価弱毒生デング熱ワクチンによるデングウイルス4種の血清型のいずれかによって引き起こされるデング熱に対する予防効果が示されました。TIDES試験は現在も継続中であり、追加の解析結果は他の臨床第3相試験の結果とともに今年後半に公表される予定です。当社のデング熱ワクチンは、現在のところ世界のどの国や地域においても製造販売承認を取得していません。

<デング熱ワクチン(TAK-003)について>
当社の4価デング熱ワクチン(TAK-003)は、4種のワクチンウイルス型すべての遺伝子型の“バックボーン”として弱毒化された生の2型デングウイルスをベースに構築されています。小児・若年被験者を対象とした臨床第1相試験および臨床第2相試験において、本ワクチン接種前の血清反応が陽性および陰性の被験者双方とも、TAK-003は4種すべての血清型に対して免疫応答を誘導し、一般的に安全で良好な忍容性を示しました。

<当社のワクチンに対する取り組みについて>
ワクチンは、毎年200~300万人の生命を救い、世界の公衆衛生に劇的な変化をもたらしました。当社は、70年にわたり、人々の健康を守るため日本でワクチンを供給してきました。現在、当社のグローバルワクチンビジネスは、デング熱、ジカウイルス感染症、ノロウイルス感染症など、世界で最も大きな課題となっている感染症に対し、最先端の取り組みを行っています。当社はワクチン開発、製造およびマーケットアクセスに関する豊富な実績と深い知識を有しており、世界で最も緊急性の高い公衆衛生ニーズに対応すべく、パイプラインの充実に努めてまいります。詳細については、www.TakedaVaccines.comをご覧ください。

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、消化器系疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および希少疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国および地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

以上