臨床第3相試験であるHELP試験の追加解析により、TAKHZYRO®(lanadelumab)の初期治療期間中における
遺伝性血管性浮腫(HAE)発作予防を評価

2019年6月4日

本資料は、2019年6月3日(現地時間)に発表した英語版プレスリリースを翻訳・編集し、配信するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。英文のプレスリリースは、グローバルサイト:https://www.takeda.com/newsroomからご覧下さい。

- 欧州アレルギー・臨床免疫学会において結果発表

当社は、このたび、TAKHZYRO® (lanadelumab)の効果発現を評価する臨床第3相試験であるHELP試験™における投与0~69日データについて追加解析を行い、新たなデータを発表しましたのでお知らせします。追加解析によりTAKHZYRO が、初期治療期間中において遺伝性血管性浮腫(HAE)の発症を防ぎ、プラセボ群と比較し、月間平均発作発現率を80.1%減少することが示唆されました。本結果は、ポルトガル リスボンで開催の欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)にて発表されました。HAEは、生命を脅かす可能性のある遺伝性希少疾患で、身体のさまざまな部分で浮腫(腫脹)の再発性の発作を引き起こすことが知られています。

ドイツ ベルリンDepartment of Dermatology and Allergy, Allergie-Centrum-Charité, Charité–Universitätsmedizin のMarcus Maurer教授は、「HAE発作は予測不可能であり、患者さんは身体的にも精神的にも困難な状態で生活されています。HAEは患者さん個別の治療アプローチを必要としており、頻回に生じる発作を減少させるための患者さん毎の治療計画が重要です。lanadelumab が治療初期からHAE発作を予防することを示唆した本試験結果は、非常に喜ばしいことだと思います」と述べています。

追加解析では、全試験期間(0~182日)における主要評価項目および副次評価項目の解析と同様の方法で、投与0~69日におけるTAKHZYRO群の有効性をプラセボ群と比較しました。今回の解析結果において、2週毎に推奨開始投与量であるTAKHZYRO 300 mgを投与されたTAKHZYRO群では、プラセボ群と比較して月間平均発作発現率の有意な減少(80.1%減少)を示しました(調整後P値 <0.001)。また、初期治療期間中、2週間ごとにTAKHZYRO 300mgを投与された群は、プラセボ群と比較し、重度発作の発現が少なく(7.4%、22%)、急性治療を必要とする発作の発現割合が減少し(80.7%)、HAE発作の非発現率が高い(48.1%、7.3%)傾向を示しました。
当社のRare Immunology and HAE、Franchise Global Medical Unit Headである Donatello Crocettaは、「HELP試験の初回解析において、TAKHZYROは全試験期間を通じて、HAE発作予防に効果を示し、探索的な解析では、16週間の定常期において患者さんの多くに発作はみられませんでした。今回の新たな解析結果は、既存の研究結果を裏付けるものであり、TAKHZYROが、早期の段階からHAE発作予防効果を示すという当社の考えを強固にするものです。さらに、TAKHZYROは、皮下投与が可能な患者さんに対する予防投与かつ迅速に効果を発揮する薬剤として治療に貢献します」 と述べています。

すべてのTAKHZYRO投与群(2週毎に300 mg、4週毎に300 mgおよび4週毎に150 mg)において、月間平均発作発現率、中等度から重度の月間平均発作発現率、急性期治療を要する月間平均発作発現率、および非発作日数は、全試験期間を通してプラセボ群と比較して改善がみられました。

TAKHZYRO群において報告頻度が高かったTAKHZYROに関連する有害事象(52.4%)は、注射部位反応であり、そのうち97%は軽度でした。過敏反応(軽度から中等度のそう痒、不快感および舌部における刺痛)がみられました(1.2%)。

TAKHZYRO 300mgは、12歳以上のHAE患者における再発性発作の標準的予防薬としてEUおよびオーストラリアで承認されています。また、米国では12歳以上のHAE患者における発作予防薬として、カナダでは12歳以上のHAE患者における発作の標準的予防薬として承認されています。

<HELP 試験™>
HELP (Hereditary Angioedema Long-term Prophylaxis、遺伝性血管性浮腫の長期予防)試験™は、多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照並行群間比較試験であり、12歳以上の125人のHAE患者に対し、TAKHZYROを26週間以上皮下投与し、有効性および安全性をプラセボ群と比較して評価しました。

HELP 試験における主要評価項目は、全試験期間(26週)における、治験責任(分担)医師が確認したHAE発作数です。TAKHZYROは、2週または4週毎に皮下投与を行い、すべてのTAKHZYRO群(2週毎に300 mg、4週毎に300 mg、4週毎に150 mgを投与)において、月間平均発作発現回数の減少がみとめられました。2週毎に300 mgを投与された群では、TAKHZYRO群はプラセボ群と比較し、平均月間HAE発作回数を87%減少させました(調整後P値 <0.001)。

副次的評価項目は、1)急性期治療を要する発作数、および2)中等度または重度と評価された発作数でした。いずれのTAKHZYRO群とも、プラセボ群と比較し、急性治療を要する発作発現率の低下(74%から87%)、中程度または重度の発作発現率の低下(70%から83%)を含む副次的評価項目のすべてにおいて、統計的に有意な差を示しました(調整後P値 <0.001)。

臨床第3相試験であるHELP試験に関するすべての結果は、2018年11月27日に発出されたJournal of the American Medical Association(JAMA)に掲載しています。

<遺伝性血管性浮腫(HAE)について>
HAEは、腹部、顔面、足、性器、手、喉など、体のさまざまな部分で繰り返し起こる浮腫の発作(腫脹)を引き起こす希少な遺伝性疾患です。腫脹は身体を衰弱させ痛みを伴うことがあります。気道を遮断する発作は窒息を引き起こす可能性があり、生命を脅かす可能性があります。HAEは、世界中で推定10,000人から50,000人に1人の割合で罹患しています。この疾患は多くの場合、認識されず、診断や治療が不十分なことがあります。

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、消化器系疾患、希少疾患およびニューロサイエンス(神経精神疾患)の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80の国および地域で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。
詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

以上