武田薬品によるシャイアー社買収の申出について

2018年5月8日

-  日本に本社を置く、企業価値の向上を追求する研究開発型グローバルバイオ医薬品企業のリーディングカンパニーが誕生

-  世界中に革新的な医薬品や治療法をお届けする体制がさらに強化

-  ビジョン2025達成に向けた戦略的な変革が加速

本買収のハイライト

  • 消化器系疾患及びニューロサイエンスにおいて相互に補完するとともに、希少疾患と血漿分画製剤においてリーディングカンパニーとしてのポジションを獲得することで、オンコロジーやワクチンにおける強みを補完
  • 日本に本社を置く、企業価値の向上を追求する研究開発型グローバルバイオ医薬品企業のリーディングカンパニーが誕生し、今後の発展を促進する魅力的な地理的拠点と規模を確立
  • 強固かつモダリティの多様な、高度に補完的なパイプラインを創出し、画期的なイノベーションにフォーカスした研究開発体制を強化
  • 当社のキャッシュフロープロファイルが向上し、大幅な年間コストシナジーの実現や充実した株主還元実施を確信
  • 当社の変革が、シャイアー社の統合を成功に導き、統合後の会社の価値を最大化

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下、「当社」又は「タケダ」)は、Shire plc(以下、「シャイアー社」)との間で、2018年5月8日、当社がシャイアー社の全発行済普通株式及び発行予定の普通株式を取得する取引(以下、「本買収」)に関する提案について合意しましたのでお知らせします。本買収においては、シャイアー社の各株主はシャイアー社株式1株当たり30.33米ドルの現金、ならびに0.839の当社新株式もしくは1.678の当社ADRのいずれかを受領する権利を有します。本買収は両社の取締役会によって承認されており、2019年上期(1~6月期)に完了する予定です。本買収の完了により、当社株主は統合後の会社の約50%を保有することになります。

重点領域におけるリーディングカンパニーとしてのポジション、魅力的な地理的拠点、規模と効率性の増強、生産性の高い研究開発体制のさらなる強化により、統合後の会社は世界中の患者さんに革新的な医薬品や治療法をお届けし、世界中の人々の健康と医療の未来により一層貢献します。

当社代表取締役 社長CEOであるクリストフ・ウェバーは、「当社は創業以来、世界中の患者さんに革新的な医薬品と治療法をお届けすることができる、機動的で研究開発型のグローバル製薬会社へと変革を遂げてきました。シャイアー社の高度に補完的なポートフォリオとパイプライン、さらには経験豊富な従業員の方々が加わることにより、さらに強いタケダへの変革が加速します。統合後の会社は、消化器系疾患領域、ニューロサイエンス(神経精神疾患)領域、オンコロジー(がん)領域、希少疾患領域および血漿分画製剤におけるリーディングカンパニーとなります。当社は、統合により、世界中の患者さんにベネフィットがもたらされ、当社の従業員に機会が提供され、株主への還元がもたらされることを期待しています」と述べています。

シャイアー社の会長である Susan Kilsbyは、「過去30年にわたり、当社は希少疾患治療のグローバルリーダーであり、患者さんの人生をよりよくする革新的な医薬品をお届けしてきました。今回の統合により、当社は、さらに強靭な、豊富な研究開発パイプラインと世界各地に広範な拠点を有するバイオ医薬品企業誕生の一翼を担うことになります。当社は、これまで当社が成し遂げてきたことを誇りに思うとともに、従業員の皆さんの貢献にも心から感謝しています。当社は、今回の統合が、当社製品や革新的なパイプラインがさらに力強い成長を遂げる可能性をもたらし、当社株主の方々や患者さん、社会の皆さんに最良の結果をもたらすものと確信しています」と述べています。

シャイアー社のCEOであるFlemming Ornskovは、「当社が希少疾患のリーディングカンパニーへと変革し、患者さんのニーズを真摯に考える企業となるために、この5年にわたり成し遂げてきた全てに対しシャイアーの皆さんに感謝します。こうした一途な努力により、当社は今後もずっと最優先事項に沿った結果を残せるものと確信しています。真に革新的なポートフォリオとパイプラインを得て、今回の2社の統合は株主に最善の利益をもたらし、さらに世界中の希少かつきわめて特異的な症状を有するより多くの患者さんに、人生をよりよくする機会を提供できるものと考えています」と述べています。

 

極めて強固な戦略的および経済的意義

消化器系疾患及びニューロサイエンスにおいて相互に補完するとともに、希少疾患と血漿分画製剤においてリーディングカンパニーとしてのポジションを獲得し、オンコロジーやワクチンにおける強みを補完

本買収は、消化器系疾患及びニューロサイエンスにおいて当社とシャイアー社とが相互に補完することにより、当社の変革を加速するものです。また本買収により、統合後の会社は希少疾患と血漿分画製剤におけるリーディングカンパニーとなり、オンコロジーやワクチンにおける強みを補完します。当社は、近年のARIAD 社の買収に代表されるように、引き続きオンコロジー事業の成長を加速させます。さらに当社はワクチン事業を通じ、世界の最重要課題である公衆衛生のニーズに対し継続的に貢献してまいります。

 

今後の発展を促進する魅力的な地理的拠点と規模を有し、日本に本社を置く、企業価値の向上を追求する研究開発型グローバルバイオ医薬品企業のリーディングカンパニーが誕生

本買収により、当社の日本に由来する長い歴史と患者さんにとっての価値を追求する企業文化がさらに発展し、世界水準の革新的でグローバルな研究開発型バイオ医薬品企業のリーディングカンパニーが誕生します。統合後の会社は、魅力的な地理的拠点を有し、重要かつ成長市場である米国でのプレゼンスが向上します。さらに、シャイアー社のポートフォリオは、新興国及び日本市場における当社の強固な基盤から利益を享受することになります。統合後の会社は引き続き日本に本社を置き、ボストン地域における研究開発プレゼンスが拡大するとともに、日本、シンガポール、スイス、米国といった主要ビジネス拠点も存続します。統合後の会社は、日本と米国という世界の二大医薬品市場において、リーディングカンパニーとしての地位を得ることになります。また、本買収により当社は、引き続き東京証券取引所を主として上場し、同時に米国ニューヨーク証券取引所にも上場する唯一の製薬企業となり、世界最大の2つの資本市場において取引が可能となります。

 

強固かつモダリティの多様な、高度に補完的なパイプラインを創出し、画期的な革新にフォーカスした研究開発体制を強化

当社とシャイアー社は、高度に補完的なパイプラインを有しています。シャイアー社は、遺伝子治療及び遺伝子組み換えタンパク質の分野における最先端の技術とともに、希少疾患の分野における強固な専門知識や高分子薬を含む多様なモダリティの中期および後期開発段階の魅力的なパイプラインを有しています。これらを当社の早期開発段階及び研究を主体とした研究開発プログラムと統合することにより、画期的な革新にフォーカスした高度に補完的で強固かつモダリティの多様なパイプラインとより強靭な研究開発体制を創出します。統合後の会社は、アカデミア(学術研究機関)やバイオテクノロジー企業、スタートアップ企業などと当社の180以上のアクティブな提携を含む既存のパートナーシップに基づき、パイプラインをさらに充実させていきます。

 

大幅なシナジーをもたらし充実した株主還元を実施することにコミットした経営により、当社のキャッシュフロープロファイルが向上

シャイアー社の買収は、統合後の会社に魅力的な経済的利益をもたらします。本買収は、買収完了後、最初の通期事業年度から、実質的なEPS向上に大きく貢献し、また力強いキャッシュフローを創出します。本買収は、買収完了後、株主に対し充実した株主還元をもたらし、また、最初の通期事業年度内に、投下資本利益率(ROIC)は、当社の資本コストを上回ることが想定されています。本買収から生じると期待されるキャッシュフロー創出力の大幅な強化により、統合後の会社は買収完了後速やかにレバレッジを低下させます。また、当社は、投資適格格付を維持することを企図しており、純有利子負債/EBITDA倍率は、中期的には、目標とする2.0倍以下の水準になります。

 

当社は、本買収が大幅な経常コストシナジーをもたらす機会を創出し、加えて、シャイアー社と当社の統合後のインフラストラクチャー、市場プレゼンス、開発能力から売上シナジーをもたらす可能性があります。当社は、統合後の会社の税引前の経常コストシナジー効果が、買収完了後3事業年度の終わりまでに年間少なくとも14億米ドルに達すると予想しています。

 

本買収により、当社のビジョン2025達成に向けた戦略的な変革が加速し、力強いキャッシュフローの創出により、研究開発への投資を継続することが可能となります。当社の確固たる配当方針は、引き続き将来の株主還元の根幹を成すものです。

統合の実施

当社の経験豊富な経営陣は、複雑なビジネスの統合と大規模な変革を行ってきた実績を有しており、シャイアー社の統合を成功に導き、その価値を最大化することが可能です。ボストン、スイス、シンガポールのハブなど地理的な組織構造が高度に補完し合うのみならず、重点領域が似ていることや研究開発に対するアプローチが補完し合うことも、統合の進捗に寄与します。当社は、誠実:公正、正直、不屈というコアバリューに基づき、両社従業員の専門性を保ちながら、統合の実施に注力してまいります。

本買収の条件

本買収においては、シャイアー社の株主はシャイアー社株式1株当たり30.33米ドルの現金、ならびに0.839の当社新株式もしくは1.678の当社ADSのいずれかを受領する権利を有します。

本買収における上記条件は、以下の価値に相当します。

  • 2018年5月2日における当社株式の終値4,535円並びに2018年5月4日(本公表の直近営業日)のポンド-円及びポンド-ドル間の為替レート1ポンド=147.61円と1ポンド=1.3546ドルに基づくと、シャイアー社株式1株当たりの価値は48.17ポンドになります。
  • 2018年4月23日(シャイアー取締役会が原則として対価を推奨する旨の公表を行った前日)における当社株式の終値4,923円並びに同日のポンド-円及びポンド-ドル間の為替レート1ポンド=151.51円と1ポンド=1.3945ドルに基づくと、シャイアー社株式1株当たりの価値は49.01ポンドになります。

シャイアー社株式1株当たり49.01ポンドとした場合、シャイアー社の全発行済普通株式及び発行予定普通株式総数を合計した総額は約460億ポンドとなります。

本買収の完了直後において、当社株主は統合後の会社の約50%を保有することになります。

本買収は、両社の取締役会の承認を得ており、シャイアー社株主および当社株主の承認、ならびに規制当局の承認を含む一定の慣習的なクロージング条件を前提条件とします。

本買収は2019年上期(1~6月期)に完了する予定です。本買収完了時に、当社新株式は、東京証券取引所及び日本国内の地方の証券取引所に上場することとなります。さらに、当社は、そのADS(当社株式0.5株を表します)を、効力発生日又はその直後にニューヨーク証券取引所に上場するべく申請を行う予定です。 

財務

当社は、JPモルガン・チェース・バンクNA、三井住友銀行、三菱UFJ銀行との間で308.5億米ドルのブリッジファシリティ契約を締結し、その資金の一部は本買収に関してシャイアー社株主に支払う現金対価に使用されます。現在、ブリッジファシリティ契約に基づくコミットメントは、統合完了前に、長期借入金、ハイブリッド資本およびその他調達可能な現金により減少または借り換えられることが検討されています。

 

 

<留意事項>

本プレスリリースは情報提供のみを目的としております。本プレスリリースは、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提案、案内若しくは勧誘又は本件買収若しくはその他の取引におけるいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するものではなく、また、これを行うことを意図しておらず、いかなる法域においても、本件買収又はその他の取引において適用のある法令に違反する当社又はシャイアー社の有価証券の売却、発行、交換又は譲渡はございません。

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将来の結果に影響を及ぼす可能性のあるその他のリスク要因は、シャイアー社の最新のForm 10-K年次報告書及びシャイアー社のその後のForm 10-Q四半期報告書に記載されており、それぞれの「ITEM 1A:リスク要因」の箇所にこれらのリスクについての記載があります。また、シャイアー社のその後のForm 8-K報告書及びその他のアメリカ証券取引委員会への届出文書(www.shire.com及びwww.sec.govにて閲覧可能)にも記載がありますが、これらの内容はこのプレスリリースで参照されておらず、またこのプレスリリースの一部を構成するものでもありません。これらのリスク要因は、このプレスリリースに含まれる全ての将来に関する見通し情報に明確に該当し、読み手によって解釈されるべきものです。

 

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<業績予測又はその見積もりではないこと>

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<医薬品に関する情報>

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以上