武田薬品とDenali Therapeutics社との神経変性疾患治療薬の開発および販売に向けた提携について

2018年1月9日

- Denali社が有する血液脳関門(BBB)通過性を高めるAntibody Transport Vehicle(ATV)技術を用いたアルツハイマー病やその他の神経変性疾患治療薬に関する3つのプログラムを含む提携

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とDenali Therapeutics (所在地:米国サウスサンフランシスコ、以下「Denali社」)は、このたび、3つの神経変性疾患治療薬候補の開発および販売に関して戦略的オプションを含む提携契約を締結しましたのでお知らせします。各治療薬候補の開発プログラムは、アルツハイマー病やその他の神経変性疾患に対する遺伝学的に検証されたターゲットを対象にしており、Denali社が有する脳へのバイオ治療薬移行性を高めるAntibody Transport Vehicle(ATV)プラットフォーム技術を用います。

武田薬品のNeuroscience Therapeutic Area HeadであるEmiliangelo Rattiは、「本提携は、新たなモダリティを含む開発ポートフォリオの拡充を通じて、神経変性疾患に対する遺伝学的に検証された治療法を開発するという当社のコミットメントを具現化するものです。当社は、患者さんに次世代の抗体治療薬をお届けするために類を見ない革新的技術を有するDenali社と提携できることを嬉しく思います」と述べています。

Denali社のCEOであるRyan Watts, Ph.D.は、「当社は、治療が困難な神経変性疾患の治療薬を創出することに対する武田薬品のコミットメントに深く共感しており、患者さんに治療薬を届けるために武田薬品と提携できることを嬉しく思います。武田薬品は独自の創薬専門性と世界中にわたる強力なコマーシャルプレゼンスを有しており、加えて、バイオ企業との提携においても豊富な実績を有しています」と述べています。

【契約の概要】

本契約に基づき、武田薬品はDenali社に対し契約一時金およびDenali社の株式購入対価として150百万米ドルを支払います。さらにDenali社は、臨床試験前におけるマイルストンおよびオプトイン支払いの90百万米ドルを含む開発および販売マイルストン支払いを受領する権利を有します。

Denali社は、新薬治験許可申請前における3つそれぞれのプログラムに対する全ての開発活動およびそれに伴う費用を負担します。武田薬品は3つのプログラムそれぞれについて共同開発および共同販売のオプション権を行使することが可能です。武田薬品がオプション権を行使した場合、両社は共同で開発を行い、均等に費用を負担することになります。Denali社は早期臨床開発をリードし、武田薬品は後期臨床開発をリードします。武田薬品とDenali社は米国および中国において共同で販売活動を行い、武田薬品はその他全ての市場における独占的販売権を有します。両社はグローバルにおける利益を均等に分配します。本契約の成立は、1976年に制定された米国Hart-Scott-Rodino反トラスト法に基づく条件を満たすことを前提としています。

【Denali社について】

Denali社は神経変性疾患の治療薬候補の幅広いポートフォリオを有するバイオ医薬品企業であり、サウスサンフランシスコに所在しています。さらに詳細な情報はwww.denalitherapeutics.comをご参照ください。

以上