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次世代のがん治療薬の開発を目指した武田薬品とMolecular社の複数の創薬標的に関する共同研究およびライセンス契約の締結について

次世代のがん治療薬の開発を目指した武田薬品とMolecular社の複数の創薬標的に関する共同研究およびライセンス契約の締結について


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August 4, 2017

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とMolecular Templates, Inc.(所在地:米国テキサス州オースティン、以下「Molecular社」)は、このたび、がん治療薬創出プログラムの提携に関する契約を締結しましたのでお知らせします。本提携では、両社で構成されるJoint Scientific Committeeを通じて武田薬品が提供する治療標的候補にMolecular社のEngineered Toxin Bodies(ETB)基盤技術を応用します。

武田薬品のオンコロジー創薬ユニット/免疫ユニットのヘッドであるChristopher Arendtは、「過去一年、当社は、新たなペイロードやモダリティのアプローチを用い、特異的腫瘍抗原を標的とした非常に革新的な基盤技術へのアクセスを目指すべく、がん領域での提携を拡大してきました。実際、当社は、当社がライセンス獲得のオプション権を有するプログラムに関し、Molecular社との提携を既に実施しています。今回公表したMolecular社との提携により、固形がんを含む各種腫瘍をターゲットとして取り組むために、同社とのパートナーシップを拡大することに加え、同社の革新的なアプローチを活用することが可能となります。Molecular社のチームは大変優れており、このたびの提携拡大を大変嬉しく思います」と述べています。

本契約に基づき、武田薬品はMolecular社に対して株式投資を行うとともに、Molecular社は武田薬品から契約一時金、開発・販売マイルストンを受領する権利を有します。また、武田薬品は、本提携を通じて開発した製品の売上に応じたロイヤリティをMolecular社に支払います。さらに、武田薬品からMolecular社の取締役に1名が選出されます。

Molecular社のChief Executive and Scientific OfficerであるEric Pomaは、「本提携を通じ、武田薬品の世界レベルのがん標的ポートフォリオに対し、当社の改変型志賀毒素様毒素融合タンパク質を新たなタイプのがん治療薬として開発できる機会を得ることができ、大変嬉しく思います。がん細胞を標的として死滅させる当社のアプローチに武田薬品のがん領域における専門性と医薬品開発力が加わることは他に類を見ない利点となり、当社は、この新たながん研究を通じてパイプラインを開発できることを楽しみにしています」と述べています。

武田薬品は、本提携で創出されたパイプラインの権利を独占的に獲得するオプション権を有します。武田薬品による開発実施のため、Molecular社は臨床第1相試験までの治験薬の製造・供給を実施します。本契約に関するその他の詳細については開示していません。

<Molecular社について>
Molecular社は、がんなどの重篤な疾患の治療法であるEngineered Toxin Bodies(ETBs)と呼ばれる次世代の抗毒素の研究、開発、製品化に注力しています。詳細については、http://mtem.com/をご覧下さい。

 

以上