消化器系疾患治療のための新たな医療デバイスの開発に向けた武田薬品とBioSurfaces社による共同研究について

2017年7月26日

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とBioSurfaces, Inc.(本社:マサチューセッツ州 アッシュランド、以下「Bio社」)は、このたび、Bio社のナノマテリアル技術を利用し、消化器系疾患の患者さんを治療するための革新的な医療デバイスに関する共同研究契約を締結しましたのでお知らせします。

本共同研究において、武田薬品とBio社は、消化器系疾患を治療するための新たな治療アプローチを探索します。武田薬品は、消化器系分野に関する科学的および技術的な専門性を提供し、Bio社は、医療デバイス設計およびナノマテリアルに関する専門性および製造技術を提供します。その他の契約の詳細については開示しておりません。

当社のPharmaceutical Sciences, Materials and InnovationのSenior Director であるVincent Lingは、「当社は、消化器系疾患における新たなバイオマテリアルを提供するという当社の戦略をサポートできる開発技術を有するBio社と提携できることを嬉しく思います。今回の共同研究は、最先端のバイオポリマーおよび医療デバイス製造技術の開発を推し進めていくものです。開発された技術を応用することで、消化器系疾患においてしばしばみられる狭窄の予防や瘻孔の治癒の一助となると考えます。当社は、マテリアル・イノベーションに関して長い歴史を有しており、今回のBio社との提携は、ナノスケールのバイオマテリアルが新たな治療手段として活用される上でのさらなる大きな一歩となることを期待します」と述べています。

Bio社は、FDA認可のポリマーからナノファイバーマテリアルを製造する画期的なプロセスを開発しています。Bio社のマテリアルは、他の繊維由来の医療用インプラントよりも生体適合性が改善されており、特異的で製造困難とされてきた多様な形状の製品を生み出すことができます。さらにBio社の製造プロセスにより、薬物やその他の生理活性物質を、局所的に放出させるナノファイバーに直接組み込むことが可能になります。

Bio社の社長兼CTOであるMatthew Phaneufは、「当社は、13年間、非常に有用であるナノマテリアル技術を開発し、改良し続けてまいりました。当社の技術を利用した様々なデバイスは、現在用いられている他の繊維マテリアルとは大きく異なり、自己組織と適合することが非臨床試験において示されています。さらに、治療改善に加え、当社の技術は、薬物または生理活性物質を全身でなく患部へ適切かつ直接的に送達できるようデザインされており、合併症が生じる可能性が軽減されます。これらの特性は、次世代の医療デバイスや薬物送達システムにとって有望な技術です。当社は、疾患治療の分野で世界のリーダーであり、イノベーターである武田薬品と提携し、消化器系疾患の患者さんへ新たな医療デバイスを開発するために当社の技術を提供できることを非常に嬉しく思います」と述べています。

 

<BioSurfaces, Inc.について>
Bio社は、マサチューセッツ州アッシュランドに本社を置く、最先端のバイオナノテクロノジーに関するイノベーティブな会社です。Bio社は、幅広い領域で用いられているバイオメディカルデバイスに対して、他に類をみない独自で多目的のエレクトロスピニングナノテクノロジーを活用することによって医療および患者生活の質向上に取り組んでいます。従来の繊維マテリアルによって作られたメディカルデバイスおよび薬剤送達システムは、長期的な有効性が保てない、感染症などの予防困難な合併症や患部へ薬剤を送達できないなどのいくつかのマテリアルに関連する典型的な問題を抱えています。これらの問題に対応するために、Bio社は、一般的に使用されているFDA承認のポリマーからナノファイバーマテリアルを製造するためのプロセスを開発し、メディカルデバイス企業にとってより優れた代替製品を提供する特徴的な会社となりました。

Bio社には、次世代のバイオマテリアルナノテクノロジーによって、製品に付加価値を与え高度化する力、設計コンセプトを形にする力があります。Bio社とその提供サービスについて詳しくは、ウェブサイト(www.biosurfaces.us)をご覧ください。

 

以上