Takeda logo

アイルランド工場における多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ®」の新たな製造施設の建設開始について

アイルランド工場における多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ®」の新たな製造施設の建設開始について


Calendar
June 1, 2017

- 全世界のニンラーロの需要に対応できる自社生産能力を獲得
- 原薬、製剤、包装、品質管理の全てを一つの製造施設内で実施
- 2018年度後半に稼動開始の見込み

 

当社は、このたび、当社のアイルランド工場(所在地:アイルランド ダブリン州グランジキャッスル)に多発性骨髄腫治療剤「ニンラーロ®」(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル、以下「ニンラーロ」)の新たな製造施設を建設するにあたり、起工式を実施しましたのでお知らせします。


今般の当社の新製造施設への投資については、アイルランドのMary Mitchell O’Connor 雇用・企業・イノベーション大臣が2016年12月に既に公表しています。全世界に向けたニンラーロ製造の役割を担う高度密閉の新棟建設により、当社のグランジキャッスルサイトにおいて製造施設が拡張することとなります。本投資により、今後2年間で約40名の新たな雇用が創出されます。


当社Global Manufacturing & Supply OfficerのThomas Wozniewskiは、「アイルランドのグランジキャッスルにおける新製造施設の建設は、当社の戦略的投資の一環です。 これにより、当社の革新的な医薬品であるニンラーロの需要増加に対応できる重要な自社生産能力を獲得することができます」と述べています。


新製造施設の建設は、2017年6月に開始され、投資額は合計で40百万ユーロ以上となる見込みです。新製造施設は2018年度第2四半期に完成し、同年度後半の稼動開始により二次包装製品を出荷する予定です。


新製造施設は、原薬、製剤、一次および二次包装、品質管理の全てを一つの製造施設内で実施する点で特徴的です。


ニンラーロは、2015年11月に米国食品医薬品局(FDA)より販売許可を取得しました。本剤は、米国で発売された、前治療歴のある再発・難治性の多発性骨髄腫に対する初めてかつ唯一の経口プロテアソーム阻害剤であり、プロテアソーム阻害剤をベースとした全て経口の3剤併用レジメンを可能としました。また、本剤は2017年3月に厚生労働省から製造販売許可を取得し、再発又は難治性の多発性骨髄腫に対するレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用を適応症に、日本で最初の経口プロテアソーム阻害剤として同年5月に発売されました。


さらに、ニンラーロは、欧州委員会から販売許可を取得しており、当社は、世界各国の規制当局に本剤の販売許可を申請中です。 

 <新製造施設の概要について>

名 称

GCP2 ニンラーロ工場(仮称)

所在地

アイルランド ダブリン州グランジキャッスル ビジネスパーク

広さ;

主要施設(2階建て)

付帯施設(電気棟、サービスヤードなど)

総面積

 

約2,998平方メートル

約2,674平方メートル

約5,672平方メートル

高 さ

最大15.95メートル(建物の最も高い部分)

構 造

鉄骨(鉄筋コンクリート補強)

建設開始時期

2017年6月(予定)

完工時期

2018年8月(予定)

 

  <新製造施設の外観予想図>  

<注意事項>

本リリースに記載されている医薬品の情報は、当社の経営情報の開示を目的とするものであり、開発中のものを含むいかなる医薬品の宣伝、広告を目的とするものではありません。

 

以上