新規マラリア治療薬の開発に向けたMMVとの新たな共同研究「リード化合物探索プログラム」の開始について

2017年3月30日

- グローバルヘルス技術振興基金を通じたマラリア撲滅への取り組みが進展 -

当社は、このたび、マラリアの革新的な治療薬の開発に向け、Medicines for Malaria Venture(本部:スイス・ジュネーブ、以下「MMV」)と共同で「リード化合物探索(Hit-to-Lead)」に取り組む旨の研究契約を締結しましたので、お知らせします。本共同研究は、2013年にお知らせした当社とMMVによる「マラリアに対する化合物探索プログラム」が進展したもので、当社が所有する化合物ライブラリーから見出された候補化合物(ヒット化合物)をもとに、リード化合物を探索研究するものです。化合物探索プログラムおよび今回のリード化合物探索プログラムは、いずれも感染症の治療に必要とされる医薬品・ワクチン・診断薬の研究開発の促進を目的とする基金である公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund、以下「GHIT Fund」)の助成案件に選定されています。 

マラリアは、蚊帳や殺虫剤の使用などによる予防や既存薬による治療などが実施されているものの、世界保健機関(WHO)によると、毎年2億人以上が感染し、40万人以上が亡くなっており、いまだ生命を脅かす感染症となっています。マラリアの撲滅に向けて、忍容性が高く既存薬に耐性をもつマラリア原虫にも有効な治療薬や、既存の治療法よりも容易に服用できる新規薬剤の創製が待ち望まれています。 

当社とMMVは、本契約に基づき、複数のヒット化合物について詳細な活性評価などを開始し、マラリアの新規治療薬へと繋がる特性をもつ候補化合物(リード化合物)を1年以内に特定することを目指します。MMVは、マラリアにおける専門的知識および経験を生かして研究を行い、当社は、MMVに対して化合物を提供するとともに、専門性に基づく科学的見地から助言を行います。 

当社は、医薬品アクセス(Access to Medicines)の改善に向けて、グローバルで取り組んでいます。当社とMMVとのパートナーシップについては、これまでも、GHIT Fundを通じ、革新的なマラリア治療薬の開発に向けた複数のプログラムにおいて提携しており、現在「耐性獲得阻害作用を有する新規マラリア治療薬としてのプロテアソーム阻害薬の研究開発(Target Research)」、「DSM265の市販に向けた製剤開発(Phase 2)」、「DSM421を用いた臨床開発試験(Phase 1)」が進行しています。当社は、今後も、GHIT Fundや医薬品アクセスに関する様々な取り組みを通じてグローバルヘルスに貢献することで、当社のミッションである「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」を実現してまいります。 

※    DSM265およびDSM421は、いずれもMMVが有するマラリア治療薬候補化合物です。

 

<MMVについて>
MMVは、抗マラリア薬の研究開発を行うトップクラスのProduct Development Partnership(PDP)です。MMVは、新規の効果的かつ安価なマラリア治療薬の発見・開発・提供を通じてマラリアが流行している国々をその脅威から救うことをミッションとして掲げています。MMVは、55ヶ国以上における製薬企業、研究機関、マラリア流行国と連携しており、1999年の設立以来、パートナーシップを通じて抗マラリア薬に関する豊富な研究開発ポートフォリオを構築するとともに、6つの新規薬剤を創出し、人々の命を救っています。

 

以上