武田薬品とMaverick Therapeutics社とのT細胞誘導療法をさらに進展させるための5年間の独占的提携について

2017年1月12日

- がん治療におけるT細胞リダイレクション療法の有用性を向上させる新たなバイオ医薬品基盤技術(T細胞再活性化によるがん治療効果を改善させる技術)の開発に向けた提携
- 武田薬品はMaverick社に対し、買収の独占的オプション権を含め1億2,500万米ドルを拠出

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)、およびMPM Capitalが出資する企業のひとつであるMaverick Therapeutics Inc. (所在地:米国カリフォルニア州ブリズベーン、以下「Maverick社」)は、がん治療におけるMaverick社のT細胞誘導療法の基盤技術開発に関する提携契約を締結しましたのでお知らせします。本技術は、T細胞によるがん細胞認識および攻撃能力の有効性を向上させるために開発されたものです。本提携にあたり、武田薬品は契約一時金、株式および研究開発費用、ならびに5年間の提携後にMaverick社を買収する独占的オプション権を含め、1億2,500万米ドルを支払います(オプション行使費(金額非開示)は含まず)。Maverick社は、2016年に設立されました。

Maverick社の共同創立者であるJeanmarie Guenotは、「本提携により、以前は治療困難であったがんに対する腫瘍微小環境におけるT細胞誘導技術へ当社の取り組みを確実なものとすることができるものと考えます。さらに重要な点として、当社と武田薬品の強固な提携が、臨床への応用およびがん免疫療法におけるアンメットニーズへの対応を加速させるものになると期待しています」と述べています。

武田薬品のOncology Therapeutic Area UnitのInterim HeadであるPhil Rowlandsは、「当社は、Maverick社独自の小さくかつカスタマイズ可能なT細胞誘導抗体を開発するポテンシャルに大いに期待しています。がんを根治するという当社の願いを実現するうえで、このような提携は不可欠です。Maverick社との提携は、がん患者さんに革新的な、ターゲットを絞った治療薬をお届けするという当社の目標達成をサポートする画期的なバイオ医薬品基盤技術の強化につながるものと考えています」と述べています。

MPM Capitalが運営するBioVentures 2014およびUBS Oncology Impact Fundは、融資パッケージの主要部分として、武田薬品とともに2,300万米ドルのシリーズB融資を行います。Maverick社の社長CSOには、元ファイザー社のHans-Peter Gerber氏が就任し、取締役には武田薬品からも選出されます。

本契約は、武田薬品の100%子会社であるMillennium Pharmaceuticals, Inc.とMaverick社との間で締結されました。

 

Maverick社について>

Maverick TherapeuticsはMPM Capitalから単独出資を受けていた、非上場のバイオテクノロジー新興企業です。Maverick社は、2016年に親会社であるHarpoon Therapeuticsから独立しました。Maverick社の新たなT細胞誘導療法は、活性化したT細胞を治療に用いる際について回る、正常組織における標的抗原の発現により誘導される毒性を防ぐ可能性があります。Maverick社の抗体医薬は、投与時には活性化されず、腫瘍部位にてフルに活性化されるようデザインされています。Maverick社は、Jeanmarie Guenot氏に加え、MPM創業者のLuke Evnin氏、および世界的に著名ながん免疫学者でありT細胞リダイレクションの分野で高名なPatrick Baeuerle氏によって設立されました。

 

MPM Capitalについて>

MPM Capital(http://www.mpmcapital.com)は、主要な疾患の根治に向けて科学的なイノベーションを臨床での良好な結果に結びつけることを目指す企業の設立や出資を行う、新興のライフサイエンス・ベンチャー企業です。MPMの出資企業は、がんや糖尿病、肥満、疼痛、Eヘルスなど、複数の領域にわたり医療面での革新を目指している企業です。経験豊富で専門性の高い執行チームや科学アドバイザリー・ボードを有するMPMは、患者さんの人生をより良くする革新的な新薬を生み出す後押しをしています。MPMは、現在BV2014およびUBS Oncology Impact Fund の2つの投資ファンドを運用しています。

 

以上