武田薬品とAffilogic社によるNanofitin®技術を活用した中枢神経系疾患治療薬に関する共同研究開発契約の締結について

2016年9月21日

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とAffilogic社(所在地:フランス ナント)は、このたび、Affilogic社が有するNanofitin®技術を活用し、中枢神経系疾患を対象とした治療薬に関する共同研究開発を実施する契約を締結しましたのでお知らせします。具体的には、米国カリフォルニア州サンディエゴにある武田薬品の研究所において、神経疾患を対象に脳にバイオ医薬品を到達させることを可能にするNanofitin®を評価、最適化するため、両社がそれぞれの専門性を活かします。

 

Affilogic社 CEOのOlivier Kittenは、「武田薬品は中枢神経系疾患の治療薬創出において世界レベルの専門性を持つ企業であり、当社は、数多くの神経疾患治療のための革新的なバイオ医薬品の研究開発に同社と提携して取り組めることを大変嬉しく思います。Nanofitin®技術を利用した研究プログラムの数を大幅に拡大し、臨床試験に進めるうえで、武田薬品は当社にとって最適なパートナーです」と述べています。

 

武田薬品 中枢疾患創薬ユニット長のCeri Daviesは、「当社は、Affilogic社との提携により、同社が開発した革新的なNanofitin®技術を活用し、バイオ医薬品にまでモダリティ(治療手法)の多様化を加速する絶好の機会を得ました」と述べています。

 

Nanofitin®は高活性の抗体模倣薬で、生体分子の捕捉、標的、相互作用において高い親和性および特異性を示します。Nanofitin®は、抗体、低分子、ナノ粒子などの別の分子との結合が容易であるため、第三者の分子機能を強化することが可能となりますが、Nanofitin®のサイズは非常に小さいため、そのような第三者の分子の本質的な特性に対してわずかな影響しか与えません。

 

本契約に基づき、Affilogic社は、武田薬品から契約一時金および研究費を受領するほか、追加の研究費用、販売マイルストンおよびロイヤリティを受領する可能性があります。武田薬品は、本共同研究開発から生じたAffilogic社のNanofitin®を活用した製品について、全世界における販売権を獲得します。その他の契約の詳細については開示しておりません。

 

<Affilogic社について>

Affilogic社は、新たな種類の標的リガンドであるNanofitin®の創出と開発に特化した非上場のバイオ医薬品企業です。Nanofitin®は、極めて小さな分子量(7 kDa、モノクローナル抗体の約20分の1)、高い安定性、優れた組織透過性といった、低分子様の性質を多く示します。生来の高い安定性を有する骨格によって、Nanofitin®は熱やpHの影響を受けにくく、プロテアーゼに対して安定的で、自発的にその活性構造を維持します。Nanofitin®は、シンプルで拡張性があり、またコスト面でも注目されるGMP準拠の醗酵、または化学合成によって生成されます。

 

Affilogic社では、広範囲にわたる生体内循環抗原(ペプチド、プロテイン)、阻害/調整/転座すべき膜受容体、複合物質(ウイルス様粒子、細菌、細胞全体)など、現在までに50以上の標的に対してNanofitin®をデザインしています。

Nanofitin®技術を活用した治療薬は、現在、Sanofi、Ferring Pharmaceuticalsなどとの間で共同開発されています。現在実施中の初期段階のプログラムは、以下の通りです。

-      (i) Nanofitin®の非注射剤

-      (ii) Nanofitin® と 薬物の複合体

-      (iii) 多機能なNanofitin®

Affilogic社は、初期段階における提携を通じてNanofitin®のデザインおよび開発を行います。

詳細については、www.affilogic.comをご覧ください。

 

以上