世界的な脅威であるチクングニア熱の撲滅に向けた武田薬品とZydus Cadila社による提携について

2016年9月21日

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とZydus Cadila社(本社:インド アフマダーバード)は、このたび、アフリカ、アジア、インド亜大陸における新興感染症であるチクングニア熱に対して提携して取り組む契約を締結しましたのでお知らせします。チクングニア熱の媒介蚊は、近年、ヨーロッパや南北アメリカ大陸にまで生息範囲が拡大しています。米国疾病対策センター(CDC)によると、チクングニアウイルス感染の予防ワクチンや治療薬は現時点で存在しません。チクングニア熱は、デング熱やジカ熱と同じく、ネッタイシマカやヒトスジシマカにより媒介され感染します。本契約により、武田薬品とZydus Cadila社は、チクングニア熱ワクチンについて早期開発段階から上市に至るまで共同で取り組みます。なお、本契約に関する条件は開示していません。

当社のGlobal Vaccine Business UnitのChief Operating OfficerであるRahul Singhviは、「Zydus Cadila社と提携できることを大変嬉しく思います。当社は、世界で最も緊急性が高く顧みられないアンメットメディカルニーズを満たすため、パートナーと協力して積極的に取り組んでいます。チクングニア熱は、ワクチンにより予防することが可能であり、本提携によりワクチン開発を加速させ、ワクチンを一刻も早く届けることができると確信しています。当社は、グローバルヘルスや新興感染症において重要となるワクチン関連活動の中核を担っており、世界中の人々の健康に貢献してまいります」と述べています。

Zydus社グループのChairmanおよびManaging DirectorであるPankaj R. Patelは、「当社は、入手可能な価格で治療薬を提供し、未だ満たされていない医療上のニーズに応えるため、パートナーと提携してあらゆる取り組みを進めています。チクングニア熱は、発展途上国での罹患率が非常に高く、人々に苦痛と障害をもたらします。このたび、極めて重要な研究開発について武田薬品と協力して取り組み、当社の開発力を活用することは、チクングニア熱の予防に向けた重要なステップとなります」と述べています。

 

<チクングニア熱について>

チクングニア熱は、アジア、アフリカ、欧州、南北アメリカ大陸の60ヶ国以上で確認されています。チクングニア熱は、チクングニアウイルスに感染した蚊によりヒトに伝染するウイルス性疾患で、発熱や重度の関節痛を引き起こします。その他、筋肉痛、頭痛、悪心、倦怠感、発疹などの症状が現れることもあります。関節痛は消耗性である場合が多く、持続期間はさまざまです。チクングニア熱は、いくつかの臨床症状がデング熱と同じであり、デング熱の流行地域では誤診される可能性があります。治療法が存在しないため、症状緩和のための対症療法が中心となります。蚊の繁殖場所が人間の生活圏から近いことが、チクングニア熱の重大なリスク因子となります。

 

<Zydus Cadila社について>

インドのアフマダーバードに本社を置くZydus Cadila社は、革新的なグローバル製薬会社で、幅広いヘルスケア領域における治療法の開発、製造、販売に従事しています。本グループの従業員数は世界で19,000人を超えています。Vaccine Technology Centre(VTC)はZydusグループのワクチン研究センターです。ワクチン部門はインドで最初のH1N1インフルエンザワクチン(Vaxiflu-S)を独自に開発、製造、発売し、ジフテリア、百日咳、破傷風、インフルエンザ菌b型、B型肝炎、麻疹、おたふくかぜ、風疹、水痘、インフルエンザ、腸チフスなどのワクチンプログラムでワクチンの開発を行っています。

 

<武田薬品のワクチンに対する取り組みについて>

ワクチンは、毎年200万人以上の生命を救い、世界の公衆衛生に劇的な変化をもたらしました。当社は70年にわたり、人々の健康を守るため日本でワクチンを供給してきました。現在、当社のグローバルワクチンビジネスは、デング熱、ノロウイルスやポリオなど、世界で最も大きな課題となっている感染症に対し、最先端の取り組みを行っています。当社はワクチン開発、製造およびマーケットアクセスに関する豊富な実績と深い知識を有しており、世界で最も緊急性の高い公衆衛生ニーズに対応すべく、パイプラインの充実に努めてまいります。

 

以上