武田薬品とMacroGenics社のMGD010に関する提携の終了について

2016年9月13日

-武田薬品が自己免疫疾患に対するDARTを活用した化合物の全世界での権利をMacroGenics社に返還

MacroGenics, Inc.(本社:米国メリーランド州ロックビル、以下「MacroGenics社」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、MGD010に関するライセンスおよびオプション契約を終了しましたのでお知らせします。MacroGenics社は、がん、自己免疫疾患、感染症に対する革新的なモノクローナル抗体をベースとした新規の治療薬の創製・開発に注力するバイオ医薬品企業です。本契約終了により、MacroGenics社は、CD32BおよびCD79Bを同時に標的とする二重特異性分子であるMGD010の全世界での権利の返還を武田薬品から受けます。武田薬品は、契約で規定されたオプション権行使期間の満了前に契約を終了することを決定しましたが、これは、武田薬品の疾患領域の優先順位の再定義によるものです。武田薬品の本決定は、現在実施中のMGD010の臨床第1相試験に基づくものではありません。MacroGenics社はMGD010について、これまで報告された良好な試験結果に基づき、開発を進める予定です。

 

MacroGenics社の社長兼CEO Scott Koenigは、「当社は、本年6月にロンドンで開催された2016年欧州リウマチ学会年次集会(Annual European Congress of Rheumatology 2016:EULAR 2016)で、現在実施中のMGD010の臨床第1相試験の良好な中間データを発表しました。当社は、武田薬品がオプション権を行使しないと早期に決定したことを、当社にとってのチャンスと考えています。このことにより、当社自身でさらにMGD010の開発を進めることができ、あるいは今後の戦略的提携の機会を追求することが可能となります」と述べています。

 

武田薬品の中枢神経系疾患Therapeutic Area UnitのGlobal HeadであるEmiliangelo Rattiは、「当社は、MGD010の開発プロジェクトをMacroGenics社とともに行ってきました。当社の疾患領域の優先順位の再定義により、本プログラムにおける当社の役割は終了しますが、B細胞が媒介する自己免疫性・炎症性疾患に苦しむ患者さんに対する新たな治療薬としてMGD010の開発が順調に進捗していくことを願っています」と述べています。

 

2014年5月に、MacroGenics社と武田薬品は、MGD010に関する契約を締結しました。契約に基づき、武田薬品は、予め規定された臨床第1相試験の試験終了後のデータを含むデータパッケージの配信後にMGD010の全世界のライセンスを取得するオプション権を獲得しました。武田薬品が、オプション権を行使しない旨の通知を公式に行ったことにより、MacroGenics社はMGD010の全世界における開発・製品化の全権利を保有します。なお、武田薬品とMacroGenicsは、2014年9月に本件とは別の共同研究契約を締結しています。

以上