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医薬品アクセス(Access to Medicines)に関する新たな取り組みについて

医薬品アクセス(Access to Medicines)に関する新たな取り組みについて


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August 26, 2016

- アンメットメディカルニーズが高い国々へのフォーカスと当社の革新的な医薬品のアクセス改善に向けた取り組み
- 第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の開催に合わせてケニア・ナイロビに当社のオフィスを開設

当社は、このたび、アンメットメディカルニーズの高い患者さんを対象に、生命を救う可能性のある当社の革新的な医薬品に対するアクセスを改善することを目的として、医薬品アクセス(Access to Medicines)に関する新たな取り組みを開始しますのでお知らせします。当社は長年の間、世界各国・地域のニーズに応じて数多くの国々において医薬品の提供、資金援助、医薬品アクセスの改善を行ってきました。今回の医薬品アクセスに関する新たな取り組みは、アンメットメディカルニーズの高い地域や疾患領域にフォーカスすることで、これまでの取り組みをさらに発展させるものです。

 

この包括的なアプローチは、ラテンアメリカ、東南アジア、アフリカなど医療制度が発展途上にある国々にフォーカスしたものであり、それらの国々では、医薬品アクセスを制限するさまざまな障壁に対する持続可能なアプローチが、患者さんの生命を救うために必要とされています。また、世界では毎年3,800万人の方々が非感染性疾患で亡くなっており、うち4分の3の2,800万人が低・中所得国の方々です。

 

当社代表取締役社長兼CEOのChristophe Weberは、「革新的な医薬品や質の高い医療へのアクセスは、世界中の人々の健康にとって不可欠です。当社の医薬品アクセスへの新たな取り組みは、当社がこれまで行ってきたグローバルヘルス強化への取り組みをさらに進展させるものです。サブサハラ諸国などの国々の患者さんが、生命を救う可能性のある当社の革新的な医薬品に、適切な費用負担に基づき、より一層アクセスしやすくなるよう、取り組んでまいります」と述べています。

 

このたび、第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催され、当社の医薬品アクセスへの新たな取り組みの開始とともに当社のオフィスがケニア・ナイロビに開設されます。当社は、ナイロビオフィスを起点に、非営利的なアプローチに基づき、現地での様々なパートナーシップの構築も視野に入れ、サブサハラ諸国全般にわたる持続可能な医薬品アクセスの改善に貢献してまいります。

 

当社の医薬品アクセスへの新たな取り組みでは、オンコロジー(がん)、専門医向け消化器系疾患領域における当社の最も革新的な医薬品や、デング熱、チクングニア熱などの感染症に対する当社のワクチン候補へのアクセス改善に注力します。また、サブサハラ諸国における非営利的なアプローチの一環として、当社の一部の糖尿病・高血圧症治療薬へのアクセス改善にも取り組みます。

 

当社の取り組みは、サブサハラ諸国などの地域に共通に存在する医薬品アクセスに対する様々な障壁の課題解決を目指しており、医薬品アクセス改善を目的とした既存薬のライフサイクルマネジメント、現地施設の臨床試験へのさらなる参加、導入可能な地域における早期のアクセスプログラムの構築、医療費の全額支払いが難しい患者さんの費用負担を支援する革新的なアプローチの導入などを行う予定です。

 

当社のEmerging Markets Business UnitのPresidentであるGiles Platfordは、「当社の最先端で革新的な医薬品を、必要としている患者さんにお届けできるよう、患者さんの費用負担能力に基づき、様々なステークホルダーが互いに協調、連携して、患者さんの健康改善を促進するための取り組みを推進してまいります。当社は多くの新興国で包括的な患者支援プログラムを開始しました。当社は、生命を救う可能性のある当社の医薬品を処方された患者さんが、それらの医薬品にアクセスできることを強く望んでいます」と述べています。

 

ケニアなどの国々において、当社のアプローチは医薬品の販売そのものに留まりません。当社はサブサハラ諸国において、がんに対する取り組みの基盤を強化し、治療へのアクセスを改善するとともに、糖尿病や高血圧症などの他の慢性疾患の治療薬へのアクセスにかかる課題の改善に取り組むため、複数のパートナーと連携します。当社のAccess to MedicinesのGlobal HeadであるIsabel Torresは、「当社は、がんおよび血液がん領域におけるサブサハラ諸国の地域中核拠点をケニアに設立することを目指しています。この目標を推進し、持続的な貢献を果たすために、当社は政府、非政府組織(NGOs)、医療関係者、患者団体、地域コミュニティなどと連携して、複数のパブリックプライベートパートナーシップにも取り組んでまいります。ナイロビオフィスの開設は、このような連携の構築と当該地域の患者さんの医薬品アクセスの改善に向けた大きな第一歩です」と述べています。

 

CSR活動は、サブサハラ諸国での当社の医薬品アクセスへの取り組みにおいて非常に重要であり、現在当社は、アフリカにおける保険医療人材の強化を図ることでエイズ・結核・マラリアと闘うため、2010年にグローバルファンドとのパートナーシップを開始した10年間のプログラムである「タケダ・イニシアティブ」を実施しています。また、女性の健康意識や医療サービスに対する差し迫った社会ニーズに応える取り組みである「HERhealth」も実施しており、当社はBusiness for Social Responsibility (BSR)と連携して2015年からこの取り組みを支援しており、本プログラムをエチオピアやケニアの女性に拡大してまいります。

 以上